表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書籍化】オタクガール、悪役令嬢に転生する。【web版】  作者: 富士とまと


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

413/565

閑話 お守り

あけましておめでとうございます。

「ふふふっ」

 胸ポケットに手を置き、思わず笑みがこぼれる。

 お土産だと、りりあお嬢様がくれたお守りが胸ポケットに入っている。

 交通安全。

 運転手という仕事をしている私のことを考えて買ってきてくれたのだろう。

「おみやげよぉ。蜂川しゃんにあげるの」

 小さなりりあお嬢様が、嬉しそうに手渡してくれた品はどれも大切に取ってある。

 幼稚園のころ。クラスで作った小さな人形。

 拾ったどんぐり。

 それから、おやつの時間においしかったからと半分残してくれたクッキー。

 さすがにクッキーは残して置けないので食べたけれど。

 嬉しかった思いで、楽しかった思いで、素敵なものを見つけた感動、それらを私に分けてくれた。

 おみやげだと言って……。

 いつからだろう。

 りりあお嬢様が、お土産をくれなくなったのは。

 いいや。何もくれなかったわけではない。

 小学校の時も、中学校の時も、修学旅行へ行けばおみやげだと何かをくれた。

 だけどそれは、形ばかりの品で、お土産を渡すために買われたものだった。

 小さなりりあお嬢様がくれたような、素敵なおすそ分けではなかった。

 だけど、このお守りは……。

 楽しかったという気持ちのおすそ分けだ。

 りりあお嬢様の顔がそう言っている。

 それが私には何より嬉しくて。高校に入ってから、りりあお嬢様の笑顔が増えたのが嬉しくて。

 どうか、このまま、幸せになってほしい。

 そうだ。今度は私が、お嬢様のためのお守りを買ってこよう。

 奥さんと一緒に……久しぶりに二人で出かけてみるか。お嬢様に、お守りを買うために……。


あけましておめでとうございます。新年のご挨拶をと、短いですがほんわかする閑話をアップいたしました。

今年もよろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ