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【書籍化】オタクガール、悪役令嬢に転生する。【web版】  作者: 富士とまと


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第312話 2年VS3年らしい

 しーん。

 えっと?

 しぃぃーーーん。

 誰が代表していうの?

 そういうの決めてなかったっけ?

 しぃーん。

 ちょっと、やだ、なんで、どうしてみんな私を見てるの?

 いやいやいや、目立ちたくない私ですよ?チームの代表なんて、そんなたまじゃないですよ?

 ぐぐぐっ。みんなの視線の重圧が……。

「1年生は、グループに分かれず皆で活動することにいたしましたわ」

 と、とりあえず基本情報を伝える。

 それから、本の病院をするんだよって言おうとして……。

 果たして、本当にできるんだろうか?

 まだ、師匠に本の修復のいろはの「い」も習っていない。……それなのに、大きな口をたたいて「やります」って言って、できなかったら?

 ちらりと、まだそのまま掲げられているパネルを見る。

 いろいろなことはさておき、すでにここまで委員長チームは用意している。

 他のチームもすでにいろいろ下調べや準備など進めているようだ。それに比べて1年は……。スパイを気にして隠れながら行動していたためか、単に10人という他のチームより大所帯だから動きにくいためか、まだほとんど何も進んでいない……。

 師匠の元に通い始めたとしても、基本コースでさえ終わるのにまだ何か月か必要なわけで……。

 ……。

 私、ほんの数か月……というか、数回習った程度で、本の修復なんて本当にできるのかな?

 うー、心配になってきた。

 師匠に、一度相談してからの方がいいのかもしれない……。

 素人が人様の大切な本を預かって責任とれるのか!みたいなことになるかもしれないし……。

 自分の本を直すのとは全然違うんだろうし……。

 もし、実行できなかったとしたら、えーっと、そうだ、確か青空な文庫だっけ?ネット小説を紹介しようっていう案とかもあったよね?

 一応、他のチームとかぶってるわけじゃないから真似したとは言われないはずだし。

 うん、大丈夫。本の病院ができなくても、何か他にできることあるさ。

 何をするかは……。

「現在、まだお話しできることはございませんわ」

 ということにしとけばいいか。

 1年生のみんなは、あっという顔をしている。

「ほーほっほっほ。1年生はリタイアでもするつもりかしら!」

 3年生が笑い出した。

 あ、その手があったか!

 って、ダメダメ。

 買い付けに行きたいっていう子もいるんだから、その子たちのために頑張らないと。

 それにさ、一緒に何かに向かって頑張ったらさ……、仲間っていうか、友達っていうか……仲良くなれそうじゃない?

 にまっ。

 にやにや。

「な、なんですの、その顔は!」

 ふあっ、しまりのない顔したら怒らせちゃった。

「いえ、何でもありませんわ。お気に触ったのでしたら、失礼いたします」

 素直に謝る以外に、私に何ができようか?

「何か、企んでいる顔ですわね」

 えー、企んでないよ。

 いっぱいお友達になれたら楽しいなぁってニヤついただけで……。あれ?活動を通じてあわよくば友達になろうって企みなの?

 それくらい、企みじゃないよね?

「知っているんですわよ?」

 委員長が言葉をつづけた。

 えー、マジ?

 どこまでご存知なのですか……びくびくっ。

 私が、切実なボッチだったとか?孤高の女帝だったという噂が3年生にまで……。

「あなた方、文芸部をたらしこんで味方につけているようね?」

 は?

「自分たちの手に余るので、文芸部に案を出させようとでもしているのかしら?」

 は?

 言っている意味が分からなくてボー然とする。

 あ、私だけじゃなくて、1年生全員が同じような顔。

「本当に、私たちが何も知らないと思っているの?文芸部のお友達に聞いたのですわ」

 ……そういえば……。

「私たち図書委員は班ごとに勝負をしていますから、頼まれても手伝わないようにお願いしたのですわ。そうしたら、1年生が難色を示したと。すでに手伝いを頼んでいるのではありませんこと?」

 あったな。

 そういえば、そんなことが。

 で、手伝いをこちらが頼むんじゃなくて、文芸部から手伝わせてくれと言えば問題ないんじゃないの的なことになったけれど……。

「先輩、私達は文芸部に何かを頼んだことはございませんわ。先ほども言ったと思いますが、まだ何もお話しするようなことはありませんもの。これをするから協力してほしいなんて、言えるわけわありませんわ」

 実際、人手がどれだけ必要なのかもよくわからないし。

 あれ?人手が必要な場合って……。

「おかしいな」

 2年の先輩が口を開いた。

「先輩のコレ、先生方に協力してもらわなければ作れませんよね?班ごとの勝負なのに、教師に協力してもらうのはありなんですか?」

 おお、なるほど。

「せ、生徒と先生は違いますわっ」

 と言う委員長の言葉に、特待生先輩が配られた紙を手に取った。

「確か、この教育評論家の娘というのが3年生にいましたね?彼女にも何も協力を頼んでいないと?」

 うわー、めっちゃ責めるな。

 顔、顔が楽しそう。

 やっべ、しかも人を責めてるときの先輩の顔が輝いてる。艶、艶してる……。

 普段はちょいとイケメンなくらいなのに、この顔は魅力が倍増とか……。

 ぞわっ。


いつもありがとうございます。

特待生先輩の名前、出てきてないと思うのですが……委員長も。

いい加減、名前もないと不便だけど、キャラを増やすのもあれだ。いっそ須賀姉とかにしとこうかなぁ。

あれ?須賀であってたっけ?

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