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【書籍化】オタクガール、悪役令嬢に転生する。【web版】  作者: 富士とまと


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第308話 ごめんね、らしい

 義久の撮ってきた写真を改めて見る。

 ビフォー写真とアフター写真を並べて見れば、本当に綺麗になっているのがよくわかる。

 公園のトイレなんだから、すぐに綺麗になる汚れをわざわざ作り出した実演販売とは絶対に違うわけで。

「突撃!公園の汚れが本当に落ちるのか話題の商品を試してみた!」

 って感じのブログでこの写真が並べてあったら商品買っちゃうわ。

 だって、高校生がボランティアで掃除した結果なんだもん。

 うそ偽りないよねぇ?公園のトイレだって本物なんだし。って、皆も思って信用するはず。

 うん、この写真使って、ブログに商品広告載せたら売れるんじゃないかな?アフィリエイトとかさ。

 広告収入ってどれくらい見入りがあるんだろうなぁ……。

 ブログよりも、ちゃんとホームページ作った方がいいのかな?

「どうした?璃々亜、難しい顔して」

 兄が義久との会話をやめて私に話かけてきた。

「ブログよりもホームページの方がよいのか考えていたのですわ」

「何のブログだ?」

「それはもちろ……」

 義久のビフォーアフター掃除写真を使ってアフィリエイトで広告収入うはうはなブログなんて言えるわけがない。

 いや、もちろんやらないよ?やらないって。考えただけで……。

 えーっと、でも、アフィリエイトで儲けようなんて、お金に困っているのか?いったいどうしたんだ!とかいろいろ言われても困る。

 兄のことだ、とんだ突飛な妄想しかねない。

 えっと、言い訳、ブログの言い訳。

 誰かー、言い訳をくださぁいっ!

 冷や汗。

「ああ、なるほど」

 義久が、私の手元の写真を取り上げ、うなづいた。

 何がなるほどなんだ。やばい、この写真であわよくば金儲けとか考えていたのを見透かされたか……。

 普段空気を読めない男のくせに、こんな時だけ鋭いとかでは、やなやつに拍車がかかるだけだぞ……。

「せっかくのボランティア活動を、表に出したらどうかということか……」

 へ?

 ボランティア活動?アフィリエイトが?

「さすがだな、璃々亜。これほど熱心に清掃活動しているということは、この写真を見れば一目瞭然だ。ブログを作って情報を発信するのは悪くない」

 あ、うん、そうですね。

 コクコクと赤べこのように頭を上下に振る。

 よかった。言い訳するまでもなく、勝手に解釈してくれたよ。はー。

 さてと、私は、これ以上ぼろを出さないうちにお暇しますかね。

 あとは、若い者同士で。ほほほほほ。

 と、お見合いばばぁのような心境で居間を後にする。

 うふふの腐。

 今日は、なんといっても……漫画を入手したのですから!

 早速読み返さないといけませんっ!

 その前に明日の準備と寝る準備。

 買ってきた靴とかトレーニングウェアはクローゼットの片隅にぽいっとな。すでにトレーニングウェアを一つしまってあるんだから、一つくらい増えても不振には思わないよね?

 靴は……下駄箱にいれたほうがよかったかな?

 まぁいいや。箱に「ウォーキングシューズ」とかちろっと書いてあるから、トレーニングウェアと一緒にしておけば怪しまれないだろう。

 買った漫画で持ち帰ったのは2冊。前、嘉久からもらった漫画と合わせて机の引き出しの奥に隠しておくつもりだけれど……。

 そろそろ隠すにも体積が大きくなってきたからどうしようか。

 机の引き出しの奥まで、お手伝いさんが掃除をするわけはないから、見られることはないだろう。

 問題は、家族だな。

 両親は、ほとんど家にいないので、いるときだけ気を付ければいいんだけど。そもそも娘の机の引き出しの奥を……あさるよなぁ。

 あまり顔を合わせてなくて、娘のことが心配のあまり、日記帳とかこっそり読むとかありそうだもんなぁ。別に、それを責めたりするほど私は子供じゃないからいいんだけどさ。

 ほら、前世と合わせると、もういい歳だからさ。でも、高校生のころ親にそんなことされたら……反抗するよな。

 でも、親はしてたのかもな。私が学校言ってる間、部屋の掃除がてら持ち物チェック……。

 何も言わなかったけれど、BL本見て何を思っていたかなぁ……。心配かけちゃってたかなぁ……。

 ぐおおおっ。私、死んだあと暮らしてた部屋……。みっきゅんに遺品整理頼んではあるけど……。みっきゅんが遺品整理する前に、親も入ったよね。

 一人暮らしをいいことに、もう、なんていうか……。高校生のときの比じゃないくらい、いろいろあるんだけどっ!

 BL等身大抱き枕なんて、まだかわいい方だよ。もし、高校生のころからいろいろ部屋の引き出しとかチェックしてたとしたら……逆に「芭琉らしい」って笑ってくれるかな……。

 ごめんね。いろいろと親不孝だった。先に死んじゃったのが一番の親不孝だね。

 こっちの璃々亜の親には、そんな思いさせないように……破滅ルート回避して長生きしなくちゃ。

 親が納得する感じに、ダミー日記でも書いて、机の引き出しの浅いところにでも置いておくか?よし。そうしよう。

 それから、奥底の漫画には、璃々亜(旧)が愛読していた系のきらきら少女小説のカバーをつけておくかな。

 それから……シスコン兄はどうかなぁ……。

 妹の部屋を物色するかな?

 璃々亜(旧)はどうしてたんだろう?

 とりあえず、何かしら対策だけは考えておいた方がいいかな?

 対策か……どうしようかな。

 うーん……。


 はっ!

 気が付いたら、朝でした。

 しまった!考えているうちに、寝ちゃったよっ!

 くそぅ、兄め!

 せっかく漫画を……「バスケの玉子様」を読もうと思っていたのにっ!

 うううっ。

 時計の針はまだ6時前。

 今から読むか?

 だめだっ。うっかり時間を忘れる自信は人一倍ある!

 気が付いたら食事の時間になり、ノックの音すら聞こえず、兄が心配してドアを開けて、漫画を広げている姿を見られる自信がある!

 絶対そうなる自信が……。

 ……てなわけで、おとなしく早朝勉強することにします。


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