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【書籍化】オタクガール、悪役令嬢に転生する。【web版】  作者: 富士とまと


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閑話 みっきゅん視点 夏コミ特別編

お盆休みといいつつ閑話更新。短めです。

 さぁ、夏コミだ!

 はるるが居なくなって……もう、二度と行くこともないかもと思っていた。

 だけど……。


「未来さん、お待たせしました」

 待ち合わせの場所に、田中さんと、田中弟が姿を現す。

「私も今来たところ。なんか、すごい荷物だね?」

 田中弟は、海外旅行にでも行くのか!というようなスーツケースを持っていた。

「ああ、これ、もちろん空だよ」

 空。ああ、うん。戦利品を入れるのね。それにしても、大きすぎない?

 そんなに買うの?

 私がびっくりした顔をしていたからだろうか。

「姉ちゃんの荷物も持たされるから、これでも小さいくらいだよ」

 と、教えてくれた。

「何言ってんの、大地が素っ裸でもだえるエロ抱き枕を抱えて歩かなくてもいいようにスーツケースを貸してあげたんでしょ!」

 田中さんの言葉に、大地くんが顔を真っ赤にした。

「ちょっ、姉ちゃん、それ、言わなくてもっ」

「そっか、裸でもだえるエロ抱き枕を抱えて電車はちょっと恥ずかしいね。枕カバーだけでは売ってないの?」

 と言うと、田中弟が、大きな声を出した。

「なっ、引かれるどころか、平然と返された!姉ちゃんの友達すげっ」

 いや、同じ穴のむじなだしねぇ。

 抱き枕はBL界にもあるんだよ。なんていうか、見てるこっちが恥ずかしい物まで色々とね。

 流石に、私もはるるも、着衣の抱き枕までしか手を伸ばしてはいない……。

「あはは。だから言ったでしょ、別に隠さなくてもいいって」

 田中さんと田中弟の間で何の話をしたんだろう?

 田中さんがにぃーっと笑う。

「今日さ、大地は企業ブース回った後、買い出し兵として手伝ってくれるんだ」

「え?本当?」

 本日、夏コミ1日目はBL中心日だ。

 だが、企業ブースもある。だから、エロジャンルな人もいるのは全然分かるんだけど……。

「いいの?その……」

 だけど、買い出し兵ってことはさ、大手BLサークルの行列に並ぶってことだよ?ほぼ女子の列に並ぶんだよ?

 私の質問には、田中弟のかわりに田中さんが答えてくれた。

「いいのよ、その代わり、3日目に買い出し兵として手伝ってあげるんだから!ね!大地!」

 あー、なるほど。

 交換条件か。

 うん、そっか。だったら、私も手伝わないと不公平だよね?

「よければ、私も3日目手伝うよ?」

「マジ?いいの?エロサークルばっかだよ?ってか、友達の分もあって、1つのサークルで1種類10冊単位とかで買うから重いし……」

 と、弟くん。

「そうだよ、しかも、夏コミっていえば、すんごい臭いよ!特に3日目は、もう、なんていうか……」

 田中さんも心配そうな顔をしている。

「知ってるよ。はるるとイベントは毎年通ってたんだし。それに……」

 ちらりと田中弟を見る。

「BLサークルに男子が並ぶより、エロサークルに女子が並ぶ方がハードル低いし」

 私の言葉に田中弟くんが顔を手で覆った。

 田中さんはぷっと笑う。

「3日目は特に目的もないし、予定もないから全然構わないよ。戦力としてカウントしてくれていいからね?」

「うわー、ありがたい。未来さんがいいなら、お願いしようかな……お礼はするから」

「お礼なんていいのに……あ、そうだ、田中さんと私で今度サークル参加しようと思っているんだけど、搬入とか搬出とか店番とか手伝ってくれると嬉しいかも」

 結構同人誌つまった箱って重たいんだよね。手持ちで搬入とかになると、男手があるとありがたい。

 ……って、よく考えたらそんなにたくさん持ってくることもないか。大手じゃあるまいし……。せいぜい10~30冊とかだよね……。

「ああ、それならすでに姉ちゃんに手伝えと命令されて」

「命令?」

「あ、いや、頼まれてて……」

 くすくす。

 いいなぁ、田中さんと弟の掛け合い。

 楽しい。

「おっと、ユリカモメ来たよ」

「さぁ、戦場へGO!」

いつもありがとうございます。

夏コミにご参加中の皆さま、水分、水分、水分、熱中症に気を付けてお過ごしください。

友人の一人が救急車で運ばれたことがあります。油断禁物です。

化粧水を入れるスプレーボトルに水を入れてシュッシュと首筋にスプレーするのが夏祭りのときに役立ちしました。小型なので持ち運びが楽だし、水は飲料水でも水道からでも補充できるので便利ですよ。


てなわけで、夏コミ合わせで、夏コミネタを書いてみましたー。

しかしあれですね。みっきゅんサイドは常に爽やか。オタなはずなのに、なんで、こう、爽やかな感じなんだろう……。



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