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【書籍化】オタクガール、悪役令嬢に転生する。【web版】  作者: 富士とまと


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第18話 委員を決め 図書委員は人気がないらしい

「プリントに各委員の仕事が簡単に書いてある。分からないことは聞いてくれ。皆、一つは委員をすることになるからな。今から3分、何をやりたいか第3候補まで考えるように。」

 担任が配布したプリントに目を向ける。


 クラス委員・クラスのまとめ役。生徒会執行部との連絡係。

 図書委員・図書館で司書の仕事の手伝い。

 風紀委員・校則違反取締り。

 美化委員・校内調度品選定や清掃状態チェック。

 保健委員・保健室で保健師の仕事の手伝いや生徒の健康チェック。

 視聴覚委員・主に校内放送

 文化委員・文化祭の責任者。文化祭執行部との連絡係。

 体育委員・体育祭の責任者。体育祭執行部との連絡係。

 選挙管理委員・生徒会役員選挙を行う。

 アルバム委員・クラス写真撮影および編集。

 飼育委員・校内で飼育されている動物の世話係。

 園芸委員・校内で栽培されている植物の世話係。

 新聞委員・月に一度、クラス新聞を発行する。

 福祉委員・ボランティア活動のまとめ役。NPO等との連絡係。

 応援委員・上記委員ではない残りの生徒により構成され、各委員が人手不足のとき手伝う。


「む、むむむ……」

 委員会か……。

 そういえば、昨日考えておくようにって言われたけど、考えてなかった。

 クラス委員はないな。生徒会執行部との連絡役なんて、そんな危険な仕事をするわけにはいかない!

 攻略対象が少なくとも2名はいる生徒会だよ?兄と剣崎徹。全力で避けたいからね!

 図書委員は本が好きだからやってもいいかなー。

 風紀委員って校門とかに立って、「そこの君、スカートの丈が」とかいうアレ?うん。パス。めんどくさそう。

 美化委員の、校内調度品選定って何?

 文化祭や体育祭の執行部って生徒会がらみになりそうだからないや。選挙管理委員もない。

 飼育とか園芸なんて、休みの日とかに出てきて水をやったりえさをやったりするんだよね?めんどくさい。パス。

 あとのも、なんだかめんどくさそう。

 よし、図書委員が第一候補。……競争率高いかな?

 第二希望は……


「はい、時間だ。じゃぁ早速クラス委員から決めるぞ。立候補いないか?」

 先生がパンッと1回手を打って教卓の前に立ち、教室を眺める。

 シーンと表室中が静まり返っている。

 あ、これ、誰もやりたくないパターンだ。

 一人くらいいそうなのになぁ。自己顕示欲が強くて「僕こそクラス委員にふさわしい」ってタイプの人間が。

 一番前の席だから、後ろの様子が分からないんだけど、思い切って左斜め後ろに首を回して見る。


 うええっ!

 

 な、な、何?クラスメートが、ちらちらと私の姿を見てる。

 何で、まさか、私がクラス委員をすればいいじゃんって、無言の圧力?

 っていうか、クラスのほぼ全員の目が私に向いてるんだけど。なーぜーっ?!

「白川、どうだ?」

 って、先生までも、何故私を名指しする!

 あ、あれか?兄が生徒会長だから、連絡役にぴったりだとでも?

 じょ、じょ、冗談じゃないっ!


「私には、クラスのまとめ役はとても務まりそうにありませんので、他の方にお願いしてください」

 引きつる笑顔で、先生に断りの返事をする。

「他の人か……。白川は誰がいいと思う?」

 誰って……。何で私に聞くかなー。昨日ちょっと自己紹介しただけのクラスメートのことなんて知らないって。

 あ、でも、あれかな?

 兄と相性がよさそうな人間を選べってこと?

 そりゃ、ヒロイン芽維たんでしょう!

 ううん、でもだめだめ!クラス委員なんてしたら、忙しくて休み時間とか一緒にいられなくなっちゃう!そうしたら、私……休み時間にボッチになっちゃうじゃないのぉぉぉぉ!

 あ、後は、えーっと……。

 クラスメートの顔を見ていく。

 ぐあっ、だめだ、まだ名前とか全然覚えてない。あと覚えたのは、田中くんと、それから……。

「皐月様……」

 そうそう、確か医者の娘の皐月さん。よかった、一人でも名前覚えていて。

「あ、あ、」

 私に名前を呼ばれて硬直する皐月さん。

 担任が

「皐月、クラス委員お願いできるか?」

 と尋ねると、皐月さんは小さな声で「はい」とうなづいた。

 そういえば、皐月さんはお兄様が好きだったんですよね。生徒会執行部と接触する機会も多いクラス委員になれて、良かったじゃない?

 もしかして、私、すごくいいことしたんだよね!

 あれ?でも、教卓の前に立った皐月さんの顔が青いのは何故?

 もしかして人前で話をするの苦手だった?自己紹介のときは僧でもなかったよね?

 ぼそぼそと「では、男子のクラス委員を希望する人は」と取り仕切り出したが、手を挙げる人はいない。

 時間だけがコッコッコと過ぎていく。


 人前が苦手そうな皐月さんは、ただもう、どうしていいのかわからないというような悲壮な顔で教卓の前に立っている。

 申し訳ないことをしちゃったなぁ……。

 よし、人肌脱ぐか!

「皐月様、紙に、第5希望までの委員を書いて集めてはいかがですか?男子のクラス委員に推薦する方の名前も書いていただけば、すべて決まると思いませんこと?」

 皐月さんは、頭が外れちゃうんじゃないのってくらい首をがくがくと上下に動かした。

 そんなに人前で緊張してて、大丈夫?

 希望者多数の委員はじゃんけんだったけど、図書委員は私しか希望がいなかったみたい。あれ?そんなに図書委員って人気ないんだ?


さ、皐月さん・・・・

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