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【書籍化】オタクガール、悪役令嬢に転生する。【web版】  作者: 富士とまと


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閑話 とある2年男子生徒視点

更新頻度が変わり、3日更新して、1日お休みになっています。

(休みのときは、気まぐれに閑話をアップしています)

 今となっては、なぜこの学校に進学してしまったのか……。

 この私立鳳凰学園高等部は、恐ろしい金持ち学校だ。

 金持ちのお嬢様やお坊ちゃまが、幼稚舎、小学部、中等部とエスカレーターで上がってきて高等部にいる。

 高等部の5割はエスカレーターで上がってきた生徒だ。

 残りは、4割が金持ちの外部生。2割が勉学やスポーツの特待生という割合になっている。

 僕は、人より少しだけ勉強ができたから、特待生として入学した。

 いくら学費が全額免除といえ、入学するんじゃなかった……。


 金持ち学校だという認識は、大きく間違っていたのだ。

 ここは、金持ち学校じゃない。

 大金持ち学校なのだ。

 桁外れの大金持ちがわんさといる。

 そして、まるでカースト制というか、士農工商というか、とにかく身分制度ともいえるルールが暗黙の了解としてある。

 ああ、どちらかというと、王政だろうか。貴族の世界みたいだ。


 ルールは簡単。

 自分より金持ちには逆らうな……だ。

 なんでも、子供の喧嘩に親が出ることが少なくないらしい。

 会社の取引を失いたくなければ、親が首になりたくなければ……逆らうなというわけだ。

 大財閥に逆らえない企業の社長、会社社長に逆らえない会社役員、会社役員に逆らえないそれ以下の社員。

 大企業に逆らえない下請け。……。といった具合。


 高等部になると、中等部までの人間関係が変化する。

 外部生で、さらに上の位の人間が入ってくると、それまで天下を取っていた人間も没落する。

 そして、中等部で最底辺に位置していた人間は、特待生という貧乏人を下に置くことができるのだ。


 まぁ、そこそこの金持ちというのは、プライドばかりが高くてどうしようもない奴が多かったりする。

 今まで上に逆らえなかったうっぷんは「庶民」と特待生を呼び、あざ笑うことで解消するのだ。


 僕たち特待生はというと、彼らの嘲笑を無視してやり過ごすほかない。

 幸いにして、生徒会をはじめとするとんでもないお金持ちの人たちは良識のある人が多い。

 彼らが、目を光らせてくれているおかげで、直接的ないじめはないので助かっている。

 まぁ、特待生もバカじゃないので、もし暴力を受けようものなら、あらゆる手段を使って報復するだけの心構えはある。

 ひと昔前のように、金にものを言わせてもみ消すということは、インターネットが発達したこの時代にはそう簡単にはいかなくなったからだ。

 

 まぁ、わざわざ嘲笑された程度で復讐するほど、特待生は暇じゃない。何せ、成績を落として特待生権利をはく奪されると大変だからだ。

 学費は、まず払えない。

 つまりは、転校するしかないのだ。ほいほいと転校をされても親も困るだろう。制服などをそろえるのだってお金がかかるし。

 それに……。


 嘲笑に耐えてもこの学校に通うメリットは大きい。

 まずは、部活動の施設の充実。ほかの学校とはくらべものにならない。

 もちろん、図書館の蔵書や、コンピュータールームなどの設備なども最新のものばかりだ。

 冷暖房完備は当たり前。長期休暇には、補講ではなく、無料の勉強会がいくつも開かれる。

 塾に通わなくても、一流講師から好きなだけ授業を受けることができるのだ。

 それだけではない。

 歓迎会では、貸し切りでネズニーに行けたりと、すべてが桁違い。

 

 当然、掃除などの雑務は生徒は一切しなくてもよい。

 ……はずだったんだけどな?


 なぜか、カーストの頂点たる「お茶会部」のメンバーがこのところトイレ掃除をするという噂だ。

 「庶民」にトイレ掃除をさせるのではなく「お茶会部」がトイレ掃除……。いったい何が起きているんだろう?


 そういえば、この間残って食堂で勉強していたときのこと。

 おなかがすいたので、持ってきたカップラーメンを食べていたら、女子生徒にめちゃめちゃにらまれた。

 タイの色からすると1年生のようだったけど、あそこまで露骨ににらみつけられたのは初めてだ。

 食堂で貧乏たらしくカップラーメンを食べるなんてと言いたかったのだろうか。

 それこそ、放課後の食堂は特待生の憩いの場。

 図書館より席が取りやすく、わからないところはすぐに先生に聞けて、冷暖房完備でお茶飲み放題……お嬢様方は、高級カフェにでも行ってください。

 これ以上、我々特待生の居場所を奪わないでください。

 

 なんて愚痴った次の日、食堂にカップラーメンの自動販売機が設置された。

 ああ、これで、大手を振ってカップラーメンを食べられる。


 売っているものを食べるなとは、さすがにお嬢様方も言わないだろう。

 だが……。


 カップラーメンのラインナップが微妙におかしい。

 ご当地カップラーメンとか、どこどこ限定カップラーメンだとか……。カップラーメン1つの値段が500円とか……。

一般生徒は、何が起こっているのかよくわからないという話


というか、昨日気が付いたんだけど、

皐月たんと芽維たんって……。

サツキとメイなんだ・・・

あ、あ、あの作品とは全く関係ないです。本当に全然何も考えてなくて思い浮かんだ名前・・・。ふと「サツキとメイの家」と打とうとして「皐月と芽維の家」って変換されて、初めて気が付いた!

あー、びっくりした。

もう、今更名前は変えられないけどさ・・・。

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