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網タイツ

次の朝 ◆◇◆◇


「あ~よく寝た~!」


グ~~~


「あ~腹減ったな~、そういや~ここキングダムのアルダビールに来てからは生き物たちと会話ばっかしてて何も食べてないよな・・・」


守にとって、食う・寝る・遊ぶが基本だった為、その中の食うと遊ぶがなくなりストレスと体力的に少し限界がきていた。でもまだここへ来て2日しか経っていない。どれだけグータら生活だったかがものすごくわかる。


腹を減らして情けなくなってる様を見、モークが話しかけた。


「なんだ守!腹が減っているのか?」


「あ~も~ペコペコだよ!」


「んじゃおいらの蜜、飲めよ!元気が湧き出るよ」


「良いのか?助かるよ!ありがとな」


不思議なほど少しの蜜でお腹も満たされパワーまでわき上がってきた。


「モーク!ありがとっなんだか俺すっげぇ~元気でた。これから東の方にあるって聞いた家を目指して行ってくるよ!また合おうぜっ!」


「おぅ!おいらはいつもここに居座ってる。いつでも困ったときは戻って来なよ守。気をつけてな。そしておいらが言ったことを絶対に忘れるんじゃないよ。グッドラック~!!!」


“グッドラック~”って!


ここでもそれ流行ってるのか?あの神が言ってたよな、まぁいいか。

目指すわ東だ突っ切るぞ~。


とは言ったものの、ここはみんな生きている。

歩くだけですごく気をつかう。


いったい東にある家には何があるんだろう。

なぜそこにしか家が無いんだろう。

いろいろ考えるが解るはずもなく…。

歩いていると・・・


「ねぇねぇ~おまえさ~ん」


「んっ?俺のことか?」


「そ~よ、おまえさんしかそんな見た目の人は他にはいないでしょ~」


「確かに・・・」って!!!

いったい何なんだ・・・このキモイ生き物は・・・。

超気持ち悪いんですけどっ!!!

なんて絶対口には出せねぇ!

うんうん死んでも絶対出せねぇぜ俺!

すっげぇ~色っぽい声してるのに見た目が編みタイツ履いた草の根っこってどうなんだよ!

これはあれか俺の妄想がこんな格好を望んでいるのか!?


「お前いったい何なんだ!?」


「あ・た・し・は・あなたのアイドルよっうっふ~ん」


「キモっ!あっごめん・・・でもキモイんですけど!」

つい我慢しきれずに言ってしまった。


「あら~失礼ねぇ~おまえさ~ん、でもそこが可愛いわよ~」


「悪いが俺は先を急いでる。東の家へ行くんだ!」


「おまえさん、そこに何があるのか知ってるのか~い?」


「えっ?それはお前は知ってるのか?」


「知ってるわょ~そりゃもう~あたしはアルダビールの事ならな~んでも、うっふ~ん。」


「その“うっふ~ん”はどうでも良いからよ、教えてくれ!そこにはいったい何があるんだ!?」


「はいはい、そんなに急がな~いのまずは自己紹介なんじゃないの~守ちゃん♪」


「って?何で俺の名前知ってるんだ?」


「だ・か・ら・私はアルダビールのことはなぁ~んでも知ってるって言ったじゃな~い。あなたがここに来た日から知ってるわよ~うっふ~ん。」


こいつはいったい何者なんだ・・・!!!

なぜ俺を知ってる!

なぜアルダビールすべてを知っている!

なぜこんなに・・・キモイ・・・!!!

なぜこんなやつが東の家の真実を!?


「わたしはクリスティーナ・ロゼーヌ・キャロル。長いからキャロルで良いわよ守ちゃん。」


「キャ・・・キャロル・・・」

見た目が名前とあってなさすぎて言いにくい・・・。


「キャロルさんなぜ俺を知っている?しかも名前まで?」


「それを知ってどおするの~?うっふ~ん」


「いや…どうとか無いけど普通初対面なのに知られてたら不思議に思うでしょに?」


「うっふ~ん。まぁまぁ、真実は東の家にあるわ。行けば、ん~たどり着ければわかるわ~あなたならきっと大丈夫よ」


「一つだけ教えておくわね。守ちゃんよ~く覚えておくのよ。この先いろんな生物達に会うでしょう。だけど見た目が綺麗な物ほど気をつけるのよ!中には朝と夜の二つの顔を持ったやつもいるわ。私は~見た目も美しいけど嘘はついていないわ信じてね」


いや~お前ほど見た目のキモイのを見たことねぇんだけど・・・。まっここは聞き流しておこう。


「んじゃよ、キャロルさんよ、とりあえずは俺に行けってことだよな!東の家に俺がたどり着いたら真実があり、何かがわかり何かが変わるってことか!?なんだかよくわからんがものすごーく気になってしょうがないや、ならばなおさら先を急ぐよ!」


「守ちゃん、出会いにそしてサヨナラのキスを わ・た・し・に プリーズ♪うっふ~ん」


「いやいやいや!まじ無いし、まじ勘弁してくれっ!そんな趣味はない!ありがとよキャロルさんまたなっ!」


「うっふ~ん守ちゃんってシャイな照れ屋さんなのね。次に会ったときは必ずキスしてね~グッドラック~♪」


「“グッドラック”ってまたでたっ!」


守は足早に去っていった。



読んでくれてありがとうございます。

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