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魔王の暇つぶし

どうもー、なんといいますか今回はクロウベルのキャラがぶれてないか心配になります、もしかしたらいつもどおり修正するかもしれませ

私に友達がいないからかリアルな喧嘩の流れがどうしても上手くかけません、難しいですねこういうの

食事を終えたクロウベルは一人立ち上がりグランディアの方に歩き、壁に立てかけてある大剣の前に付くと体を黒い丸い玉状の物にしてその中に入り込む、それを見てテンションを下げながら続きリティもグランディアの前に付く、右手をグランディアにつけると吸い込まれるように中に入っていく。

 中に入ると何時もながら少し下の方に視線を向けると地面がありそこに尻から勢い良くぶつかり恐らく赤くなっている尻を擦る。

 その様子を嫌らしい笑みを浮かべて見ているクロウベルにリティは顔を赤くしながら少し不機嫌になりながら言葉をかける。


 「………今日は気の練習もしてくれるんですよね」

 「確かに教えるが、お前の場合は普通より解りやすいからすぐに終わると思うが」


 言われた意味がよく解らず呆けているとクロウベルが体から気を放つ、台風の暴風が体中にあたっているような感覚を味わう、通常なら周りの物が吹き飛び建物自体も粉砕するそれもリティとクロウベル以外何もないその空間のおかげで壊れもしない、問題があるとしたらリティが吹き飛び遥か上空に浮かび上がっている事ぐらいですんだ。


 「く、クロウベルさん………!」


 あまりの暴風で口をまともに開けることすら出来ずやっと言葉に出来たそれすらも風の音にかき消されて終わる、突然訪れた命の危険に混乱しているとリティの頭の中に声が響く。


 『落ち着け、もし落ちたとしても死にはしない』


 死にはしないということは痛くはあるということで、どの程度の痛みかは解らないが通常なら死に至る距離なので当然多少の打撲程度ですむわけがない、気を集中することに専念するが急にそんなことが出来るはずもなく落下する体の感覚に気持ち悪がっているとクロウベルの声が聞こえる。


 『歩くためには足を使い物を取るためには腕を伸ばし手を使う、それと同じように行えば自ずと気が扱える、要は気をどう扱いたいかだ』


 言い返す言葉を選ぶよりもまず気を扱うことに集中したほうがマシだと考えたリティは取り敢えず言われたとおりに気を扱う事に集中する、地面がもうすぐそこだと迫ってきているが不思議と焦りはなく極限状態とは思えないほどに周りが止まったように錯覚した。

 クロウベルが何かしたんだと思い気にせず空気の抵抗すら死んだその世界でリティは集中する。


 (クロウベルさんが言うとおりなら純粋に気を使いたいと思うだけじゃ足りない………)


 そう考えてリティは体の強化に使う気を最低限に抑えて足の裏に気を集める、気の性質を重くし落下する体の向きを横から縦に戻してそのまま気を柔らかくしクッションになるようにする、重さを少し軽くした所で地面に激突する、痛みに耐えるように歯を食いしばり目を瞑るリティに痛みは襲ってこずに無事に地面に着地出来たことに安堵し肩を落とすとクロウベルの方を向き叫びだす。


 「クロウベルさん!!! 行き成り何をするんですか! 死んじゃうかと思いましたよ!!!」


 顔を怒りから赤く染めてそう大声で叫ぶリティにクロウベルは先程よりも顔の笑みを深める。


 「まさか成功させるとはな…軽い冗談のつもりだったんだが」

 「冗談って何ですか! こっちは死にかけたんですよ!?」


 今更ながら何故あんなことが出来たのか解らず顔を赤から変えて青ざめて叫ぶリティに対しクロウベルは考えを変える。


 (理論派かと思ったが、案外感覚派か? どちらにしてもすさまじい集中力だったな)

 「ちょっと! 聞いてるんですかクロウベルさん!!!」


 試しと言わんばかりにクロウベルはリティに向けて拳を繰り出す、反応すら出来ずに顔の手前で停止したそれから信じられない風圧を感じると後ろに盛大に吹き飛び後頭部から勢い良く地面にぶつかる、その姿を見てやはり才能は無いと理解する。


 (才能は間違いなく無い、とすると偶然運良くできただけか? ………いや私といる時点で運が良いというのはありえん…ならただ単に集中力がずば抜けて高いだけか)


 地面で頭を抑えたまま転がりまわるリティを見てそう一人で呟いていると勢い良くリティが立ち上がりクロウベルに指をさして怒鳴る。


 「何をするんですか行き成り! いくらなんでも酷すぎます!!!」


 あまりの激痛からか両目から涙を流し顎から数滴垂らしながらクロウベルに食いかかる、普段の冷静な状態なら絶対にしないであろうそれをみて少しやり過ぎたかと心のなかで後悔するとリティに向けて謝罪する。


 「すまない、いくらかやり過ぎたようだ」

 「ちゃんと謝って下さい!!!」


 文句を言ってそれに返って来たのが謝罪ではなく寸止めの拳という最悪のお返しを受けたので頭に血がのぼり叫ぶ、その状態を見て少なからず最初と比べて怒りを露わにされるぐらいには信用されたのかと思い笑い声を軽く出すとリティは増々顔を赤くさせて叫ぶ。


 「ッ、もう知りませんクロウベルさんの馬鹿!!!」


 そう言うとリティは目元を服の袖で拭って地面に座り込む、それを見てクロウベルは人生で初めての現象に言い寄れない何かを感じていた。

 生まれた頃から膨大の力を持ち魔王の息子として生まれたクロウベルは喧嘩という事をしたことがない、喧嘩に近い死闘はあるが死闘は死闘だ、幼なじみのクレアとはまともに話せる仲だが冷静であり感情に飲まれる事を嫌う彼女と喧嘩といえる事はしたことがない。

 正確にはこの状態は喧嘩というには微妙なものがあったがクロウベルにはそれは解らず喧嘩だと思い取り敢えず修行を中断しリティをグランディアから外に出すとリティは素早くベッドに潜り込み掛け布団の中に入り込む。


 (………クレアから聞いたが喧嘩をしたら謝ればなんとかなると聞いたがさっき謝ったしな…)


 謝罪と言えない謝罪人に謝ること自体少ないクロウベルでは気付くはずもなく、一人悩んでいると幼いころベリネットから聞いたことがある言葉を思い出した。


 (確か謝っても許してくれない時は数日期間を開けるのも手だと聞いた覚えがあるな………それをしてみるか)


 そう思い立つとグランディアの中から出てリティが入り込んでいるベッドの前に立ち見下ろす。ベッドの掛け布団は小さく膨らんでその中で一人嗚咽を漏らすリティに言葉をかける。


 「済まないが一週間お前の元を離れる、本当にまずいと思った時は私の名前を心の中で叫べば駆けつけてやろう」


 その言葉を聞いて掛け布団をはねのけてクロウベルに泣き腫らした顔を向ける、何か口から出す前に目の前からクロウベルは消えてその部屋は静かな部屋に戻った。


 「………一体どこに行ったんだろう、なんか嫌な予感が…」


 鼻声でそう言うとリティは体に悪寒が走る、改めて掛け布団を自分の上に載せて今日は何もせずに寝ていようと眠りにつこうとするが中々寝付けない。


 (…クロウベルさんを私の目が届かない所に置いても大丈夫かな)


 最初に危惧していた暴れまわるなどという被害妄想は無いが何をしでかすか解らない何かがあの男にはあるため安心出来ずに思考を支配する、何か自分には考えられない事をするつもりなのではと思うがあれがしようと思うことを自分が止められるはずが無い、そう悩んでいると泣きつかれたからか視界が暗くなっていき数分がたったら意識を手放していた。





 薄汚れた銀色の鎧を着た男性はある建物に入る、古い木の扉特有の音を立てながら中に足を踏み入れるといつもは騒がしいギルド内が静かになりながら少量の声が飛び交う、周りの視線が注目する先をたどると少女にたどり着く。

 薄い金色のツインテールを頭から垂らしながら背にアイアンソードを装備する姿はひと目から見てただの少女が遊び半分で迷い込んだような印象を受けた、不思議に思いながらその少女に近づき声を掛ける。


 「えーっと、どうして君みたいな子供がこんな所にいるのかな?」


 周りの視線が集まる中意を決して声をかけるがその少女は自分に気づいていないように静かに椅子に座りながら遠くにあるボードを眺めている、明らかに無視されて周りから男性に向けて笑い声があがり顔を羞恥から赤く染めて男性はまた少女に声を掛ける。


 「聞いてる?」

 「ん? もしかして私に言っているのか?」


 振り向き男性に見せる顔も歳相応の可愛らしい少女でギルドには似つかわしくない顔立ちだった、それをみて優しく微笑みながら声を掛ける。


 「ここは君みたいな子が来るところじゃないから、お家に帰ったほうが良いよ」

 「………それは、もしかしなくても私を気遣っているのか?」


 そう顔を伏せながら聞く少女に男性は怖がらせてしまったのかと思い一人焦る、顔、というより体つきも周りと比べても良い方で言葉使いにはなるべく気をつけながら話したがやはり怖がらせてしまったかと一人落ち込んでいると少女から微かに笑い声が起こる、やがてそれは大きな笑い声になり顔を上げる、その顔は本当に面白い冗談でも聞いたような表情であり顔を机に伏せて机を手で叩く、狂ったように笑い出す少女に男性も周りも驚きながら眺めていると突然その笑い声をやめて男性の方を見上げる。


 「いやすまない………まさかそういった事を言われるとは思わなくてな…そうかそうか私がか弱い少女に見えてしまったか」


 そう言った途端に少女から信じれない威圧が一瞬放たれる、その威圧にすぐ近くにいた男性は気づけたが周りで小さな声で話している者達には気付くことができなかった、それほどの一瞬で巨大な力を知らしめた少女に男性は気後れしながら後付さる。

 その様子を楽しそうに笑いながら眺める少女は周りを見回す、自分の力に気づけた者達がいた事を確認したのでその者達と視線をぶつける、その全員が少女の方を力強く睨みつけながら眺める。


 「…ほう? 少しは出来る奴もいるようだな、流石はメイジス帝国の中心都市のギルドなだけはある」


 そう一人で小さく呟く少女に男性がつばを飲み込みながら少女に呟く。


 「い、一体何なんだお前」

 「私か? 良いだろう教えてやる、私の名前はリティ・ヘルツ、しがないGランクだ」


 それを聞いた途端に周りから笑い声が大声で起こる、Gランク風情で自慢している姿に笑っているが目の前の男性と数名の者達はそうは思っていなかった。


 (リティ・ヘルツ? 聞いたこと無いな………それにGランク? この強さで? ありえないだろそんなの)


 そう可愛く微笑む目の前の少女を眺めながら男性は思った。

本当に最近厚いです、でもこう暑いとナベ食べたくなるんですよねー、不思議です

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