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作られた世界

どうもー、いやぁ今回はなんか微妙かなーと私自身思います

クロウベルとリティですけど次に出すかどうか迷ってます、後一話この二人の話を書くかそれとも予定通り次にクロウベルとリティに移るか、どうしたものか………次クロウベルとかが出てなかったらすいません

 「んー、カリナちゃんは魔法っていうのをどういう風に思ってる?」

 「魔法だろ? よく分かんないけど組み立てたイメージとそれに似合った術式を組み立ててそれに魔力を通して出来上がるもんってのはわかってる」

 「えーと、それ違うんだよね…私に魔法を教えた人が言ってたんだけど魔法は一つの世界なんだよ、だからあの光の球体もあれで一つの世界なの」


 女性に言われて上空を見上げると先ほどと変わりがない様子で浮かび上がっている白い球体が視界に映る。


 「…一つの世界~? いやいや姉ちゃんそれはないよ」


 そう目の前の女性を馬鹿にしたように笑う、普通の人生を送ってきていたらまず間違いなくそう言われるであろう返答だったからか女性は困ったように笑みを浮かべると先ほどのように光の球体が形を変えて周りを包み込むと自分達がいる地面が急に消える、突然崖から落ちたような浮遊感を味わうとしばらく呆けていたカリナが要約状況を理解できたのか目の前にいる自分と同じように落下し続けている女性に声をかける。


 「お、おい! なんだよこれ!? どうなってるんだよ!?」

 「だ、大丈夫だよ安心して」


 大声で怒鳴られ怯えている女性は頼りにならないと周りを見渡す、空の遥か上空から落下していることが解るように周りは青い空があり太陽からの眩しい光を浴びる、思わず目を瞑ろうとすると急に視界が暗くなり周りを見渡すと白いものが目の前に飛び込んできた。


 「ちょ、なんだこれ!?」

 「これは雲だよ、だから何も問題ないから落ち着いて」

 「落ち着けるわけ無いだろ!? このまま地面に落ちたら俺達死んじゃうんだぞ!!!」


 何故かこの状況でも落ち着いている女性に苛立ちが募る、直接的な原因は解らないが間違いなく目の前の女性がしでかしたことであり何がしたいのかも何が自分の身に起こったのかも理解できず慌てふためいていると草が生い茂っている地面が見えてくる。


 「姉ちゃん何にも出来ないの!? 魔導とか使えるんでしょ! なんとかしてよ!?」


 自分の声が聞こえていないのか無反応でいる女性に殴りかかろうとするが上空から落ちている体制で殴れるはずがなく四苦八苦しているともう地面まであと少しという距離にまで到達していた、それを見て今までの走馬灯がカリナの頭の中を迸る。


 (メリアごめんオレが間違ってたよお前の言うとおりに森には行かなかったら良かった…)


 今まさに地面にぶつかるというところで視界が急激に変わりなぜか頭から足元に掛けて自重が向くのを感じ恐る恐る下を向く、靴で踏んで形が無理やり変わる草、そこにあるのは先程まで自分が欲して、しかし永遠に来ないで欲しいと願った地面。


 「ね? 大丈夫だったでしょ?」


 そう言いながら自分の肩を叩く女性に思いっきり体ごと振り向くと女性の胸ぐらを掴もうとするが身長が違いすぎて届かないので断念し、腹部を思いっきり殴りつける、だがそれでもあまり女性には痛みがないようでなにもないように振る舞うとなにもないように周りを見渡す、自分ももうこの意味の解らない空間に来てからこれで三回目になる周りを見渡すという行為をすると何時も自分が住んでいるような森の長く鋭い草ではなく草原といったほうが正しいような柔らかい草が地面をいっぱいに包み込んであり緩やかな坂のしたに大きめの湖が見える。その湖の周りには赤く綺麗な今まで見たこともない花が咲き乱れていた。


 ここは一体どこなのか女性に聞こうと先程まで女性がいた所に顔を向けると女性は少し離れたところにある白い椅子に座っていた、白い机に置いてある紅茶を口に優雅に含むとカリナを見て微笑むと紅茶の近くにある丸いクッキーに茶色と黒が波模様が通っている物を頬張る。

 急いでそちらに走り女性の前に置いてある白い椅子に座り呆然としているとクッキーを食べ終えた女性がカリナに向けて目の前に置いてある紅茶を進める。


 「ここは魔導で出来た世界なんだ」

 「ここが………?」


 「うん」と言うと再度クッキーを一枚口の中に放り込む女性を見て自分も先ほど進められた紅茶を口の中に入れる、今まで飲んできた物とは違い味が濃く深みのある甘みと香りが鼻を通る。


 「旨い…こんな旨いの飲んだこと無い」

 「そんなに美味しいかな、紅茶っていうのはこういう物だと思ってたんだけど…」


 カリナはその言葉を聞いて目の前にいる女性が貴族か何かだと思い服装を注意深く見る、だがとても豪華なものとは言えず逆に路上で物乞いをしている者達の服装だという印象を受けた。所々破れているのを差し引いても全身薄汚れた茶色長袖のワンピースで下は下着以外何も履いていない事が伺えた。


 「ってちょっとまってよ、この世界は魔導でできてるって事は作り物の世界って事?」

 「そうだね、後もう少ししたら崩れて世界が崩壊すると思うよ、私あんまり、というか魔導下手だから………」

 「崩壊!? ここにいて大丈夫なのかよ!? っていうか下手ってことは無いと思うけど…」

 「壊れたら元の場所に戻るだけだよ、下手ってのは言いすぎたかもしれないけど得意ではないよ、あそこじゃもっと上の人もいたし、あの人達を見ていたらとても得意とは言えないかな…」


 世界は広いとカリナはこの瞬間悟った、目の前の女性の表情は暗いもので演技といえるものでは到底無く、里でも見たことがない魔導を平然と使いこなしてなおまだまだだと思える人たちが溢れていると思うと身震いする、自分は魔法適正が一番高いと言われているハイエルフだから少し頑張れば人間程度簡単に超えられると思っていた、だが目の前の女性は見るからに人間であり自分達より魔法適正がない人間がその領域に達しているということに素直に称賛の思いが湧く。


 「その姉ちゃんより上の人たちってハイエルフとか精霊?」


 ある程度力量がある精霊は人間や獣人になり自分達のような姿をとり日常を過ごしていると聞いたことがある、だから目の前の女性より魔導に優れているという事はそういった者達なのかと聞くと目の前の女性は首を横に振る。


 「詳しくは言えないけどどっちでも無いよ………ねぇカリナちゃん、カリナちゃんは男の人の方が女の人より強いと思う?」

 「なんだよ突然………そりゃ男のが強いんじゃないの? 魔力も気も身体能力だって男のが上じゃん」


 それを聞いて予想していたことだったから口元に小さく笑みを作る女性にカリナは顔を赤くさせながら声を上ずらせながら聞く。


 「ち、違うっていうのかよ!」

 「ううんそれもあってるよ…でもねそれはある一定の所までなの」

 「ある一定の所?」


 そう聞き返すが「クッキー無くなっちゃったね」と笑いながら何も置かれていない白い縁が金色で装飾されている皿の上にクッキーを出すとそのクッキーを一枚手に取ると先ほどのように口の中に頬張り優雅に微笑みながら咀嚼する、続きを速く聞きたいのもあったがクッキーをまだ一枚も食べていないからそちらに手を伸ばしクッキーを女性と同じように一枚取り口の中に頬張る。


 「うん………そこを超えたらもう何も無い、女だからとか人間だからとか子供だからとかそういうの全部無くなるの、あるのは純粋な才能だけ、強い人が強くて弱い人が弱い、ただそれだけ」


 その女性の言葉を聞いて反論しようと声を出すところで思い出す、自分を救ってくれた自分とあまり背が変わらない女の子の事を、自分の知っているどんなハイエルフより力強いその背中を思い浮かべるがあれは例外だと思い直し反論する。


 「いやそれはおかしいだろ、一般的にはハイエルフのが人間より強いじゃんか」

 「一般的なのはね…いるんだよ種族とかそういうのをまるっきり無視できる一部の人達が、現在最強の生き物で絶対強者って言われてる人も人間でしょ?」

 「そ、そうだけどさ………って話そらされたけど姉ちゃんより強い人達ってどういう種族なんだよ!」

 「………ごめんね、それは言えないんだ…」


 そう悲しそうに俯きながら搾り出された声を聞いて何も聞くことができなくなり空気が悪くなると突然強烈な音が周りからしだす、まるでガラスを割った時のような音が連続して続き耳をふさいでそれを聞こえなくしようとしていると目の前の女性が最後の一枚のクッキーを頬張り食べ終わると儚げに笑うとカリナに語りかける。


 「もうすぐここが崩壊するよ、さっきも言ったけど崩壊したら元の場所に戻るだけだから安心してね」

 「解った安心するからこの音を止めて!!!」

 「大丈夫だよ、もう終わるから」


 ちょうど女性がそう言い終わると視界が一瞬で黒にそまるがそれもまた一瞬のことでその後にすぐ自分達が立っていた所に戻った、椅子に座っていたからかその分の高さ地面に辺り尻を痛め尻をさすっていると女性が笑いをこらえられないで笑い声を漏らす、羞恥を感じて顔を赤くさせながら女性を殴ると同時に先ほどまでの悪い空気が消えて良かったと思うカリナだった。

今回この駄作のあらすじが短いのが気になったので書き直しました、自分は悪くないと思ったんですけどどうでしょうか、前のがシンプルでいいという人もいるんでしょうかね………そう思われたら少し残念です

そのうちタグも付け直すかもしれません

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