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姉と妹の馴れ合い

どうもー、個人的にカリナはクソ餓鬼をイメージして書いてます、思ったんですけど子供らしさを表現するのって難しいんですね、今更気づきました

肌に直接当たる風が冷たくなり目が覚めると日が暮れておりちょっと寝るつもりだったのが気づいたら日が暮れていた事に気づくと睡魔のせいで重い瞼を少しでも軽くするために袖で両目をこすりあたりを見回す。

 隣に何者かがいたという温かさがあることからつい先ほどまではいたのだろうという事が解った、地面を見るといまだに赤い土に草がありそれらの赤黒い色からして本当に危ない状態だったという事を思い直しそれを救えたことを安堵していると一つの疑問がカリナの脳内に浮かぶ。


 「…あいつあんな身体で動き回って大丈夫なのか?」


 周りに足跡らしきものはなく恐らく魔法か何かで宙に浮かんで移動したのだろうと決定づけると顔をしかめて舌打ちする、足跡があったら間違いなく追跡していたが、それを見透かされていたことを思いながら自分の家に戻る。


 里に近づくと周囲を警戒して歩いていると里の様子が慌ただしい事に気づく、何かあったのかと思いながら注意して森から出てくる所を周りに見られないようにしながら里に入り何事もないように、まるで先程まで里で遊んでいて遅くなったから家に帰ると言った風を装いながら家に付くと裏口の方に素早く回り込んでドアを二~三回叩くとドアが一人でに開き中に入り込むとカリナよりも小さい童女が呆れたような顔をしてこちらを見てくる。


 「お姉ちゃんもう少し速く帰ってきた方が良いよ?」

 「煩いなメリア、オレはちゃんと考えて動いてるんだよ、その証拠にオヤジは帰ってきてないだろ?」

 「お姉ちゃんが考えて動けるわけないじゃん、言葉づかいもいい加減直そうよ」


 煩いとカリナはもう一回言うとメリアの頭を殴ってから走りその場を離れる、少ししてから大声で泣き出すメリアの声が聞こえてくるがそんなものお構いなしに自分の部屋の扉を開くと中に入って勉強机に座り直す、筆記用具に本にノートなどはあらかじめに出しておいてあるので一々用意をする手間をする必要もなくノートに良く理解できない数字の羅列を書いていく。自分に解るはずもないがあらかじめ答えは友人たちから教えてもらっているのでそれを見ながら書き写して算数を終わらせると一息つきながら勉強机の椅子から立ち上がり周りに置いてある本棚から太い書物を一冊抜き取ると開き目的のページを開く。


 「えーっと、回復魔法の基礎であってるよな」


 本と言うよりは辞典と言った方が正しいそれを両手で持ちながらベッドに座りページをめくっていると目的の物が乗ってあるページにたどり着く。

 そこに描かれているのは無駄なく正しい容量が子供の自分にも解るように丁重に書かれており自分が先程行った魔法がいかに雑だったのかを理解できるものだった、それを見て良くあんな方法で使った魔法で死を食い止めることができたと思い直し生唾を飲み込むと家の扉が開く音が聞こえる。


 「あぶね、後もう少しで完全に手遅れだった………」


 そう一人で落ち着きを取り戻していると妹が未だに無駄に大声で泣き続けている事を思い出し一人落胆していると案の定部屋のドアが開いて顔を見れば一発で怒り心頭していると誰もが解る顔をして自分を見つめてくる。


 「カリナまたメリアを泣かせたのか?」

 「………だってあいつが煩いから」

 「お前はメリアよりお姉ちゃんなんだから少しは我慢しなさい、というよりすぐに手が出る癖をいい加減直したらどうだ?」


 後半は言い聞かせるような言葉だったがそれを聞くと顔を父親から本の方に移してこれからああいった状況にあった時にもっと綺麗に傷を治せるようになるために読み始めると男はうんざりしたような顔をしてカリナの部屋から出ていく、自分の部屋から遠ざかる足音を聞いてメリアを慰めに行ったのだろうと思うと本に視線を再度落す。


 数十分したらドアが少し開いた音がしたのでそちらに視線を向けるとドアから半分ほど身体をだして左目でこちらを睨んでくるメリアが視界に移る、まだ小さく、家族、または同性である事を抜きに見ても愛らしい顔立ちのメリアが睨んできても一般的ならば可愛いと思えるそれも姉であるカリナに言わせたらうざったいの一言についた、数十秒お互い無言でにらみ合っているとメリアが小さい声で何事かを呟きだし良く聞こえないと言った風にカリナはメリアに対し怪訝な表情をするとドアから半分見える小さい口を少し動かし目の中の薄い灰色の瞳を色々な位置に置いていると決心がついたのかドアの陰から出てカリナの部屋に入るとカリナに向けて頭を下げた。


 「ご、ごめんなさい………」


 一瞬何を言われたのか解らず呆けていると目の前で下げていた頭をメアリが上げるとその顔は今にも泣きそうになっていて色々な感情がごちゃ混ぜになっていることが窺えた。


 「…あー、そのなんだオレも叩いて悪かったよ、ごめん」

 「………ごめんなさいじゃないとダメ」


 そう言う目の前の妹に少し苛立ちが募り幾分か眉をひそめると怯えながら自分から距離を取る妹を見て苛立たしげに頭の髪を乱雑にかきむしるとメリアに向けて頭を下げた。


 「ごめんなさい」

 「…よくできました」


 そういうとメリアはカリナの頭を優しく撫でるとご飯ができたよと言ってカリナの部屋から出ていく、頭を上げるとドアは開きっぱなしでせめて閉めてから出て行けよと思う反面速く来いという事を言いたいんだと理解すると溜息をついて部屋から出て廊下を歩く。


 「オレのがお姉ちゃんって事解ってるのかあいつ」


 時々自分の方が年上なんだと言いたげに行動する妹を思い浮かべながらあるいてるとそう遠くもない台所に付くとすでに椅子に座っているカリナと父親を見て自身も椅子に座り食事を始める前のお祈りをしてから食べ始める。


 「メリアには言わなくても良いと思うが里から離れるなよ」

 「煩いな今日はちゃんと家にいたってオレは」


 そういうカリナに向かいメリアは半目で見つめるとカリナがそれを睨みつけて騙される、その二人の行動で男はあらかた察したがそこにはあえて触れずに話を戻す。


 「今日見回りのハイエルフが何者かに襲われた、それをした犯人もまだ見つかってないからくれぐれも森には自分達だけで入るなよ?」


 カリナを力強く見つめて言うその言葉に思わず反射的に首を縦に振ってしまった事に苛立ちを覚えて腹立たしいと言いたげに食器の音を立てながら食事を続けるカリナを困ったように男は見るとメリアに視線を移して男はカリナと違い微笑みながら優しく語りかける。


 「もしお姉ちゃんが外に出ようとしたら止めたり大人に教えてほしいんだけど、できるかな?」

 「うん、それぐらい平気」


 そんな二人の会話を面白くないと言いたげに睨むと言った方が正しい勢いで見つめると食事を早く終わらせてシンクに置くとそのまま風呂に向かって湯を入れると待っている間だけでもと思い再び回復魔法を唱える、この前のはイメージだけで呪文を意識していなかったが今度は呪文を規則にのっとった言葉で唱え始めると自分の周りの光が強くなったのを感じ目を開く。


 「うわっ!」


 目の前に突然光るサッカーボールほどの大きさの球体が出来て独りでにどこかに飛んで行ってしまったのを見て呆然としているとどこに飛んで行ったのか考え始める。


 (一体どこに行ったんだ………? もしかしてあの女の人の所に行ったのかな)


 確信といたものまでは行かないがそう思うと先程の父親の話を思い出してまさかと思っていると妹が走ってくる音が聞こえて風呂に入る脱衣所のドアが開き妹が入ってくる。


 「どうした? 先に入りたいのか?」

 「…違う」

 「んー? ………ああ、もしかして一緒に入りたいのか?」


 そういうとメリアは「ん」とだけ言って下を向いてしまう、今さっき喧嘩したばかりだがカリナはこの喧嘩を後に引きづるようなことはしたくないと思っていた、だから何時も別で入っている妹が今日一緒に入りたいと言ってきた意味も察していた。


 「…まぁ偶には良いかそういうのも」

 「…うん!」


 元気に笑う妹を見て頭を撫でるとその手を叩き落とし服を脱ぎだすメリアを見てカリナは可愛くない妹だと思いながら見つめる。


 「…ついさっきお前人の頭撫でたろうが、叩く事はないだろ」

 「だってお姉ちゃん頭撫でるの下手だもん」


 服を脱ぎながらそういうメリアにイラつきながら自身も服を脱ぎ始める。湯の温度は少しばかり熱めになっていてまず桶に湯を入れて体にかけてから入るがメリアは桶に入れた湯を浴びると顔を悲しげに歪ませて風呂に入ろうとしない。


 「………お姉ちゃん、お風呂の湯熱いよ」

 「少しだけじゃん、子供だなぁメリアは」


 そういうとカリナを睨みつけて風呂に漬かり始めるメリアを微笑ましげに見つめる。


 (そう言う所がまだ子供なんだよなぁ…)


 傍から見たらメリアもカリナも両方子供なのだがそれに気づかずにメリアを見つめる、段々と熱さに慣れてきたからか口数が何時もより好かなかったメリアはカリナに向かって口を開く。


 「………駄目だよ明日森に行っちゃ」

 「明後日なら良いんだな、解った明後日行くわ」

 「だ、駄目だよ! お父さんが言ってたじゃん危ないよ!?」


 無駄に大きな声が風呂場に反響して煩く思っていると妹が慌てながら説得してくる姿を見て鬱陶しいと思いながら適当にあわせる。


 「解ったよ…森にはいかないから、な?」

 「………信用できない」


 そう言ってまた半目で見つめるメリアに湯をかけると突然の事で驚いていたメリアだが今度はカリナに笑いながら湯をかける、お互いに湯をかけ合っていると父親から速く出なさいと言う声が聞こえたから先にメリアの頭を洗ってから先にメリアを風呂から出させると今度は自分も髪と体を洗い始める。


 「ったく一人で頭洗えないんだから何時もみたいにオヤジと入れば良いのに…」

 「いいじゃん別に、さっき良いって言ってくれた癖に」


 そうドアの向こう側から声を聞いて一々文句言ってくる奴だと思いながら明日どうやって家を抜け出して森に行こうかシャワーの音を聞きながら悩む。

私は文章を書く速度は遅い方なんでしょうか、この分量で4時間かかるんですよね………、まぁ速いときはぱぱっとやっちゃうんですけどね

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