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協会からの刺客

どうも、一週間ぶりの本編です………なんか書いててほっとしてしまうのはキュラエスが扱いずらいからなんでしょうか、それとも閑話と違って楽に書けるからか、恐らく後者だと私は思ってます

 駄文ですがよろしくお願いします

 「思い出した、処刑人シシ・クトゥーリエだアイツ」

 「え!? 処刑人ってあの?」


  リティは驚愕しながらヘクトルに聞き返す、処刑人シシ・クトゥーリエ、魔物や敵対する者にたいし一方的な虐殺と言える圧倒的な戦いを繰り返すことからつけられた字名、無表情に何も発する事もせずに振るう大剣は教会の中で力を持つ者にのみ与えられる聖剣セトラス、グランディアには遠く及ばずとも協会が有している武具で一番強力であり扱いが難しいと言われる代物。


 『ふむ、そこそこ力を持っていると思ったが名が通っている者だったか』

 (名が通っているどころじゃないですよ………協会屈指の猛者で協会の中で2番目に強いとまで言われている男です)


 それを聞くと満足そうにうねるクロウベルにため息を漏らすリティ、その反応を見たヘクトルは先程絡まれたことからくることだと思い頭を下げる。


 「すまないリティ、俺はお前を庇えなかった…」

 「い、いえ大丈夫ですよヘクトルさん! むしろやめてもらえるよう言ってもらえて嬉しいです」


 そう聞くとヘクトルは笑いながら背中を叩き「今度奢る」と言いながらギルドを出ていく、時間的に考えて昼食を食べに行ったのだろう、ギルドで飲食をすることはできるが、ヘクトルはギルドでの飲食はあまりしない、獣人は基本的にギルドでの食事を嫌がる、ギルドの食事事態は美味だ、だがそれを食す人たちは匂いがきつい人物であることが多い、だから獣人は基本的にギルドに近寄らない、様が無ければ近づくことすら嫌がる者もいる。


 『なるほど、先程の依頼の場所、ベリネットに任せてある場だな』

 (ベリネット? 誰ですかそれは)


 ベリネットと言う人物について聞いたことが無いのでクロウベルに問う、恐らく魔族なのだろう、それ以外の可能性もあるがまずない、案の定軽く笑い声が頭の中に伝わる、面白くて笑っているというよりは、懐かしむような感じではあるが。

 クロウベルに言われて先程のシシが受けようとしていた依頼の紙を見る、力強く叩きつけられたからかボードに亀裂が走っており物々しい感じが漂う、その場はクロウベルが封印されていた祭壇の様な場所であり、リティも良く知っている。


 暗黒期の終りに、唯1体で1つの国を滅ぼしかけた邪龍を封印してある場だ、厳重な決壊を張ってあり協会の中でも選りすぐりの者が常に監視している、まさに鉄壁と言える場所であり過去にいくつもの魔物が襲っているが未だに破られることのない神殿である、そこまで考えてある疑問が湧きあがる。


 (何で態々ギルドに依頼を? 不仲なギルドに依頼をする必要はないんじゃ…)

 『理由は知らんがベリネットが封印されているのか…良く封印できたなアレを、かなり骨が折れると思うが』

 (………良くわかりませんけど、かなり強いってことはわかりました)


 まだあって間もないが、この男にそう言わしめる者が生半可な力量の持ち主ではない事はすぐに理解できた、クロウベルは敢えて言わなかったが国一つ潰す程度で満足するような奴ではないと考えていた。自分が封印されてからの事はクレアに任せるように伝えてあるから知らないが大方何かたくらみがあっての事だろう、昔からの腐れ縁を思い浮かべていると先程の亀裂の中心のベリネットが封印されている塔の以来の真横の紙を注目する。


 『ふむ、まぁそんなことは良い、アレは中々に面白そうだ、受けてみないか?』


 あれとは何だろうと思うと同時にクロウベルの考えが頭に伝わる、言葉だけでなくイメージすらも伝えられるのかと震撼しながら目を向けるとその隣に貼ってある依頼が目に止まった。


 〈Aランク討伐目標:孤高の遠吠えスレイヤ・ゾルディー〉


 それだけ見て後は読まずに否定をする。


 (無理! 私には無理ですよ!!! しかも字名が付いてるじゃないですか!)

 『無理なのか、面白そうだと思ったんだがな』

 (大体今日はカルミィさんの依頼を受けに来たんですよ…)


 残念がるクロウベルを無視してAランクが貼ってあるボードから離れてGランクのボードに移動する、ランク別にボードが存在し、ランクによってボードの大きさが違い、GからEまでは有り触れた物が多く数が多いためボードも大きい、DからBは少し小さくなる程度だがAランクになると単に小さくなる、それほど依頼が少なく、質が高いという事だ。

 質素な茶色のボードに貼ってある依頼を見てどれをしようか迷っていると頭の中に声が響く。


 『このGからAが先程言っていたランクか、それでリティはGと書いてあるものしか受けられないと、そうと知らずすまなかった。』


 当たり前の事を何故聞いてくるか解らなかったが数秒後に思いつく、クロウベルは3000年封印されていたのだ、現代の常識など解るわけがない、ギルドという概念ができたのは今から500年程前からである、それまでは各自冒険者が酒場や宿、洞窟や迷宮の旅の途中で仲間になるケースが一般的であった、そんな時代で過ごしてきたクロウベルに今の常識は全てが新しいのだろう、そう解釈し納得する。


 何時もの様に薬草を積む依頼を受けようと手を伸ばすが途中で止め、視線をFランクの依頼が貼ってあるボードに視線を移して思考に入る。

 いずれは受けようと思っていた依頼だがクロウベルがいればある程度、まず間違いなくAランクの依頼も傷一つ終えることなく達成できるだろう、しかしクロウベルにばかり頼っていてはこれから先強くなることなどできるはずもない、そう色々と葛藤していると後ろから声を掛けられた。


 「あれ、珍しいなFランクに手だすのか臆病なお前らしくない」


 聞き覚えのある声に後ろを振り向くと先程の武器屋で買ったのだろう、新品の双剣を腰に掛けてレインを見て、明らかに小ばかにした表情をしながら聞いてきた。


 「ついにGランクのままじゃいられないと思い始めたか? まだお前には無理だからやめとけ」


 手でこちらを追い払うように振りレインはそのままリティに後ろを向けCランクの依頼を見定め始めた。


 『ふむ、どうやら知り合いの様だな』

 (知り合いじゃないです)


 即座に返ってきた言葉に聞き返そうとしたがこの話には触れてほしくないと言いたげにGランクのボードに貼ってある薬草を積む依頼を手に持ち受付嬢に足を向けて機嫌が悪いと主張するような足音を立てた。









「………やめてGランクの奴にしたか」


 そう一人で呟いてため息を漏らしながらCランクの盗賊団を討伐する依頼を手に持つ、挑発するように言ったが、実際リティのレベルではFランクはまだ無理だろう、そう考えて軽く頭を掻きながら手に持っている盗賊団の依頼を見る、別段おかしくない依頼で、Cランクの依頼としては平均より下の難易度にあたる。実際Cランクの討伐系統の依頼は質より数が優先されており、Bランクになると数より質の討伐が増えている傾向にあるのだ。


 しかし手に持っている依頼は質が低い割に金額が高い、高すぎると言っても良い。実質Aランクの依頼と粗同等なのだから異常と言えるだろう、不思議には思うが、受付嬢に聞けば解る事なので無理に考えず素直に受付嬢に渡す。


 「レイン様は何時もの様におひとりで受けるのですか?」

「まぁそうだな、後なんでこれこんなに金が良いんだよ、ちょっと不気味なんだけど」


 そう聞くと受付嬢の顔が若干曇るがそれも一瞬の事ですぐに答える。


 「実はそれ少々危険なんです、その盗賊団だけならまだいいんですが、付近でスレイヤ・ゾルディーを発見したと報告があって」


 心の中でその事実を聞いて嬉しい自分と恐怖を感じている自分を自覚する、Aランクの盗賊スレイヤ・ゾルディー、弱者からは何も奪わず強者を狙い物を奪う変わった盗賊、しかし彼女に狙われて逃げ延びた者がいない言われる程執念深く高い実力を持っている。


 「………何でまたCランクにあるんだよ、危ないだろどう考えても」

 「その、目撃情報も偶然森の中を馬車で走らせていた商人の親子の子供1人だけで、信憑性に掛ける点からそういう内容に………」


 盗賊は自分の仲間と決めた物に対してはある程度協力し助け合う、だが知りもしない者に対しては仲が悪い、なので勝手につぶし合うケースも珍しくないが今回の自身が討伐すると決めた盗賊団は度が過ぎて暴れている、なのでギルドが正式に討伐依頼を出したのだろう。


 「…理由は解った、だけど俺はこれ受けるぜ、ちょっと面白そうだしな」

 「………わかりました、ですが危ないと思ったら即座に依頼を放棄しその場から退避してください」

 「あいよ」


 そういいながら笑いギルドを後にする、運悪く遭遇しても自身のスピードに自信があるレインは逃げ切れると踏んで盗賊団が住み着いてる山を目指す。

今回はあんまり話進んでないから申し訳ないなぁと思います、とは言っても私の書く内容は多分大半がこんな感じで進むと思います、進むときは進むけど進まない時は進まないみたいな

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