天界にて(1)
「私は女神ルーナと申します! 初めまして柏木優希さん」
え?女神?人間じゃなくて!?!?
と、とりあえず一旦落ち着こう
「女神様がいらっしゃるということはここは天国ですか?」
「うーん…………少し違いますね!ここは天界です!」
天界?天界ってなんだ?死んだら普通天国に行くもんじゃないのか?
「なんか気になってそうな顔してますね!気になることがあれば私になんでも聞いて良いんですからねニコッ」
あ、顔に出てしまっていたか、
「じゃあ2つほど質問よろしいですか?」
「はい!なんでもどうぞ」
「さっきここは展開と仰っていましたけど死んでしまったら普通天国に行くはずじゃないんですか?」
「それはですね、普通は亡くなった人の魂は天国に行くんですが今回は私が貴方の魂を天界に来るよう導かせていただいたからです!もうひとつの質問は?」
女神様にはそんなこと出来るのか!?
す、すごいな……………って!感心してる場合じゃないよな、早く次の質問をしなくちゃ
「なんで俺は天界に呼ばれたんでしょうか?すごく気になってしまって」
「あ、気になりますよね!最初に伝えるべきでした!それは私が貴方が死んでしまう時の様子を実はたまたま目にしていて、まだ若くして親に殺されてしまうなんてあまりにも可哀想だと思い、それなら私の作った地球以外のもうひとつの世界に転生させて新しい人生を歩んで貰おうかなーっと思いまして……あ!もちろん行くか行かないかは貴方が決めることができますよ?行かないなら天国魔で貴方の魂をちゃんと届けます!」
なるほど、女神様はずっと見ていたんだな…………
異世界?と言うと地球とは全く違う世界なのだろうが、そんな知らない場所でやって行けるだろうか、だがもう一度チャンスがあるなら異世界という場所に行って幸せを見つけてみたいな
よし!決めた!
「女神様!異世界に行って幸せを見つけたいです!異世界に行かせてください!」
「行くことに決めたんですね!では異世界や転生する際の事についてちょっとお話があります!」