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無題  作者: パピ
3/9

はる






「ちか、おはよ〜」



今日も迎えに来てくれた幼馴染に挨拶する。


「おはよ、今日はいつもより早いか?」

「そう、いつもより早く起きれた!」

「おお、偉いじゃないか」


さすが ちか !伊達に何年も一緒にいないね!




ちかとは家も近いし親同士も仲がいいからずっと一緒。しかも僕がとんでもないマイペースなのを母さんが心配して ちか に「うちの子をよろしくね」とか言っちゃう始末。ちか のお母さんにも「はる君うちにお嫁に来ても全然いいのよ」なんて言われたこともある。ちか のお母さん美人だから照れちゃう。

そんな感じで ちか にはいつも大変お世話になっている。今みたいに毎日家までお迎えに来てもらってるし帰りは教室まで呼びに来てくれて一緒に帰る。







「じゃあ、はる また帰りな。」

「うん!今日もありがとう!また放課後ね!」


ちか に手を振って教室に入る。今日は1限から移動だった気がする。



「はる、おはよう」

「あ、しゅん!おはよ〜」

「今日はいつもより来るのが早くないか?」

「えっすごい、よくわかったね!そうなの、いつもより早く起きれたんだ!」

「そうか、すごいじゃないか。」

「うん!ちか にも褒められちゃったしね〜」

「よかったじゃないか。それより今日は1限から移動だからね。」

「うん、今日も一緒に行こうね!」

「そうだね、遅れちゃまずいからね」

「ふふ、僕しゅんと仲良くなれてよかったよ」



窓際の席に座って会話をしていると先生がやってきてホームルームが始まる。ちなみに しゅん は僕の前の席。

しゅん と仲良くなったのは入学式の時。 ちか とクラスが分かれてどうしようと思っていたら しゅん が話しかけてくれたんだ。そこからずっと仲良し。ちか 以外の友達初めてだったから緊張してたけど しゅん すごく優しいし遅れがちな僕をしっかり見てて注意してくれるから頼りっぱなし。僕もしっかりしなきゃなとは思うけどやっぱり頼っちゃうんだよなぁ。



「ほら、はる。もうホームルーム終わったぞ。1限は移動だって言っただろう?」

「あっ!ごめん!またぼーっとしてた!すぐ用意する!」



またやってしまった。ついつい考え事してたり他のことに気を取られると時間を忘れてしまう。

僕がしっかりするにはまだまだ時間がかかりそうだ。





お読みいただきありがとうございます。

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