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プロポーズ

こんばんは。

内容は「プロポーズ」です。良かったら読んでみてください。

自動販売機の近くで吉瀬にキスされた…

人生で初めてキスされた。


次の授業はあのキスのことを思い出して、ボーっとした。


「ーーーー」

「・・・・・」

「ーーーーーー」

「あの竈門先生、大丈夫ですか?」


誰かの声をかけて、僕の腕の裾をぐいぐいと引っ張った。


「うわっ!どうした?」


ハッとようやく気づいた。

ふわふわと夢の中に浸す世界から現実世界に引き戻された。


僕に話しかけたのは委員長の菜絵、ポニーテールして、メガネをかけている。

授業中の僕はボーッとして、黒板に何も書かず、ずっと立ちっぱなしした。


他の生徒はこのまま続ければ授業なしになるとかなど声を上げているけど、

菜絵は真面目で勤勉な生徒。


なんで授業が進まないの?と心配して、ずっと僕を呼んだ。

しかし、僕は何の反応もなかった。


「まさか死んでるの?w」

「草」

「ウケール!写メをとろか。」


僕を揶揄う生徒が出てきたが、菜絵は怒鳴った。

僕のこと好きだから…ではなくて


菜絵は人に対して悪口を言う人は嫌い。

だから僕に対して悪口を言ったことを聞いて、我慢できなくて怒りを爆発したらしい。


「皆さん、黙りなさい!」


隣の教室まで聞こえるくらい大きな声で注意させた。

悪口を言う生徒がビクッと子犬のように怯んだ。

しかし


「あぁーめちゃいいねっす。」

「菜絵の怒る顔は可愛い〜♡」


一部の生徒は菜絵のファンがいたらしい。

そう、菜絵は和っぽいけど、アイドルなどに負けてないくらい美人。


美人がボーっとしてる僕を起こさせてくれた。


「悪りぃ、ちょっと考え事をしちゃった。」


「なになにを考えたの?」

「ヤラシイなこと?」


「いや、今度小テストを出すか出さないかと考えてる。」


「えぇ〜」

「小テストは勘弁してくれ〜」

「いつ小テストやるの?」


「言わないわ。ここで言ったら、小テストの前にに勉強するだよね。これじゃ小テストに意味がないわ。

だからいつやるか秘密。この日に楽しみにしな。」


「えぇ〜ずるい〜」


生徒からのブーイングを無視して、そのまま授業を続けた。


・・・・・・


17時58分になった。

もう少し進めば、今日の仕事は終了。


「よーし頑張るぞ。」


と意気込みをすると、通知音が聞こえた。

なんだろうかとスマホの画面を確認したら、なんと吉瀬のメッセージだった。


内容は

『仕事終わったら、どっかにご飯しよ?』


スマホから視線を上げて、吉瀬の机のところを向いたら

吉瀬がニコッと笑って、みんなに気づかれないように小さく手を振った。


ボッと顔が赤くなって、すぐに視線を戻して

勢いよく入力する。


『わかりました。もう少ししたら終わります。終わったら連絡します。』


返信した後、鬼のような速さで仕事を終わらせた。


・・・・・・


「んんん〜美味しい!」


「あ、うん美味しいですね。」


私たちが食べてるのはナクドナルドでハンバーガーだ。


「えーと、本当にナクドナルドで良かったですか?」


「うん!私は大好きだよ!」


「あ、そう良かったです。」


僕の頭の中にプランを立てた。

今日、吉瀬と付き合うことになったので、お祝いとして高級レストランに連れて行こうかと思った。


けど、吉瀬はナクドナルドがいい!と言った。

吉瀬の気持ちの方が大きかった。

僕は仕方なくナクドナルドにした。


でも美味しそうに食べる吉瀬の顔を見れて、自分も幸せになる。

高級レストランはまた今度でいいね。


ハンバーガーをかぶり付いて、ハンバーグとトマト、レタスなどを咀嚼する時に

僕の向かい席に座ってる吉瀬が


「ねえ、結婚しない?」


「ごふっ!」


口の中から食べ物が出てきそうになったけど、なんとか耐えた。


「ちょっと早すぎないですか?普通なら一年くらい交際してから結婚するのが普通ですよね?」


「いや、私は本気。」


疑いを持ち始めたが、チラッと吉瀬の手を見ると微かに震えていた。

そして、顔を見てみると真っ赤になってる。

この反応は間違いなく本気らしい。


可愛くて、無意識に口から言葉が出てきた。


「うん、結婚しましょう。」


僕が言った後、吉瀬はぼろっと涙が出てきた。

溢れてきた涙を手で拭て、そして僕の手を握った。


「嬉しい!よろしくね旦那!」


「ちょっと待ってください。旦那と呼ばれるのは恥ずかしいです。」


「あはは、冗談よ。んーじゃあ、鉄男でいい?」


「あ、良いです。」


「あははは、なんで敬語を使うの?タメでいいよ。私のことを結衣と呼んでね。」


「あ、えーと結衣、結婚は嬉しいと幸せばかりだけなく、喧嘩もすれ違いもあると思う。でもどんな困難にぶつかっても2人と助け合って、乗り越えていこう。僕が絶対に幸せにするから。」


「クスッ、これはプロポーズ?」


「え?変なの?恥ずかしい…」


「変じゃないよ。素敵だよ。鉄男、これからもよろしく!」


「あ、うん、よろしくね。」


2人が永遠の幸せにするために誓いの握手をした。


・・・・・・


食べ終わって、ナクドナルドから出た。

哲男と結衣が横に並んで、川沿いを歩く。


「よくよく考えてみるとナクドナルドじゃなくて、ここでプロポーズをすれば良かった。」


「本当だね。ここの方がロマンティックね。」


「あぁー恥ずかしい。ごめん。私は我慢できなくて言ってしまった。」


ヘナヘナと腰を下ろして、地面にお尻をつかずに体育座りをした。

いつも力強くエネルギーが溢れる結衣が珍しく弱ってるのを見て、


ギャップがあって、可愛いなと思った。

僕は膝を地面につけ、結衣の目線に合わせた。


「大丈夫よ。僕はナクドナルドでプロポーズされたのはびっくりしたけど、結婚しよと言われたのはとても嬉しかった。正しいと間違いなんてない。このことより愛があれば十分に伝わってきたよ。」


言い終わった後、結衣をやさしく抱きしめた。


結衣はまた涙が出て、抱き返した。

抱きしめる力が強い…さすが体育教師だね。


「鉄男、ありがとう。大好きよ。」


「結衣、愛してる。」


3秒くらい経ったら、抱きしめる力を少し緩んだが、2人とも離さずに少しだけ距離を空いた。

ボーッとしながらお互いの顔を見つめ合い、そして自然にキスをした。


付き合って5時間後に吉瀬からプロポーズされた。普通なら1年間くらいかけてプロポーズするのが普通けど、竈門はプロポーズを受け止めた。2人は結婚することにした。めでたいめでたい。続きはどうなるか楽しみに待ってください。

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