Episode6:光を探せ
【みれなパート】
「戦闘プログラム開始、データをロード中」
始まるという感情が、CW-79の中に生まれていく。初めての不安がありつつ、やらなければならないという使命感が行動を抑えつけられそうになる。だが、次第にその感情はプログラムによって徐々になくなってっいった。
「前方左側に敵を発見。速やかな処分を推奨。」
「了解。」
無機質な声が薄暗い声に響き、Xの提案をすんなりと受け入れ、攻撃を始める。距離が遠いとわかり、銃を腰のホルダーからとって攻撃を始める。その様子は、まるで熟練のもののような感じであった。1発1発が的確に当たり、ほんの数分で小さなER体が消滅していった。
「ふぅ…。目的地まであとどのくらいなのか?」
「回答、目的地まで残り100m。」
そう聞くと、CW-79は移動する速度を速めトラックへと向かっていった。だが、問題はここからだった。
「大型ER体発見危険度10と推測。」
機械的なボディだが、そのフォルムはどこか神話生物に似ていた。そのようなものが突然現れたのだ。
「こんなの、今の自分に倒せるのか…?初任務というのに…。」
「回答、戦闘プログラムは、倒せるように組んである。自信を持て。」
「分からないが、倒せるというのだな…。やるしかない。」
そうCW-79は心に決め、戦闘を再開させるもののプログラムが不完全なものであるため、<弱点>という言葉しか出てこなく自分でそれがどこにあるのかが彼女には分からなかった。そのため、何度打っても、何度斬っても、答えが出ないようにきりがないと思っていた。
その瞬間に無機質な声が聞こえる。
「弱点発見。即座に処分せよ。」
彼女はその言葉を聞いた瞬間、空へ飛び立った。
「消えろぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!」
怒りと勢いが混じった声が空に轟き、巨大な機械は鉄の破片へと変わっていった。
「戦闘プログラム終了。目標物の回収を進めよ。」
彼女は、すぐにトラックのほうへ向かった。トラックは、へこんだり、かすれていたりなど外傷が多く、守れるかどうかわからないただのシェルターのようなものに化していた。」
「資料の位置情報を感知。回収を推奨。」
「了解。」
資料はトラックの運転席にデータチップとして置いてある。そこに小鳥遊もいると推測し向かった。窓はプライバシー保護のため、外からは見えなくなっている。つまり、開けてみるまで分からないのだ。
「小鳥遊が…いない?」
【ER体】
エイリアンが攻撃に使ってくるロボットの総称。
(メンバー紹介は、諸事情により第2章から始めさせていただくことにさせていただきます。よろしくお願いします。)
次回【Episode7:脱出】