表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
chisha  作者: team月下美人
プロローグ
4/9

Episode3:起動

【みれなパート】

※1週間以上投稿をお休みさせていただきました。これからはちゃんと期限を守って連載します。これからも「chisha」をよろしくお願いいたします。


「ダウンロード完了。起動。」

 そのアナウンスと同時に目が覚める。めのまえにはホログラムスクリーンが映し出され、自分のものだと思われる手を見る。初めて見るがデータ的に理解が素早く追いつく。ピロピロという起動音が鳴ると、ボブヘアの男の子のようなものが映る。ダウンロードされていたデータからオペレータータイプの子だと推測した。

「はじめまして!CW-79さん!ぼくはオペレーター特化型BY-76って言います!CW-79さんの専属なんで、これから一緒ですね!いやぁ~、それにしてもCW-79さんはどことなく美しいですねぇー。」

「うるさい!任務に関係ないことは言うな。で、どんなようなんだ?」

「えっと、早速ですが任務になります。今、周辺のマップデータと救助対象のデータをおくりますね。」

 そうBY-76が言うと新しく()()が塗り重ねられていく。ここは、ELSFYへ向かうシャトルの発射場だということが分かった。

「今回の任務は、小鳥遊博士の生存確認、重要資料の回収です。ミッションを行う前に、アザミ研究員の方へ向かってください。」

「了解。」

 研究員の場所はわずか10mというのに金属の壁一枚だけでも少し遠く感じてしまう。荷台から運転席に話しかけても防音設備でふさがれてしまう。

 このような時、どうすればいいかは、「X」というサポートロボットに頼ればいいと記憶の中にある。

「X-76、トラックから脱出したいのだがどうすればよいと思うか?」

「回答、ロックシステムをハッキングし、扉を開ける。ハッキングシステムを付与。」

記憶の中からハッキングの仕方が出され、始める。ものの30秒でできてしまうのだ。

 外に出るとアザミだと思われる人が棒立ちしていた。あの感情は何なのだろうか。アザミのもとへ走り出すとすぐにつく。

「お前が<アザミ>なのか?」

「あなたが、CW-79…。よかった!ちゃんと動いてる…。」

そういうとアザミは目から雫を流した。人間と私たち人造人間は似ているようで似ていない。 自分の感情というものは、自分のデータの中にあるはずなのに、その感情は何か、どうしてなのかがわからない。この感情もなんていう名前なのだろうか…。

「助けてもらうのに、私がなみだを流していてもCW-79さんはつらいですよね…。とにかく、あなたを作った。小鳥遊博士と資料をよろしくお願いします。」

「分かった。」

わたしを作った博士を助ける…のか。そうやって私の中に‘‘責任感,,という感情つくられた。

用語説明

【オペレーター特化型】(別名BYタイプ)

 初めて作られた人造人間の型番。充電が常に必要なため、いつもELSFYの充電ステーションにいる。


【補助用ロボット(サポートロボット)】(別名X)

 人造人間をサポートするためのロボット。人造人間とは違く、感情は持っていない。現地調査系タイプに1人1台付けられている。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ