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2-7

本日の投稿は2話分です。

2-7~2-8

昨日はテンションが上がり過ぎて熊さんをお父さん呼ばわりした妖精少女サクラです、こんにちは。


冷静になればなるほど恥ずかしい発言をしたものだ、と身悶える私ですが、口から出たのはきゅぃーだったのでセーフだと思いたいです。


こんな時はイモムシモードだった頃がありがたく思え、ませんよね、イモムシですし、イモムシ。


正直消し去りたい過去ですよ、妖精さんはイモムシが変化してなる生き物だなんて。


色々忘れた方が身の為だと区切りを付けて、今日も1日がんばりましょう!




さて本日の活動予定ですが、2日間での急激な成長でそろそろ遠征、と言ってもすぐに飛んで帰れる範囲ですがお出かけしようと思っております。


その為の準備を色々としてしまおう、そういう日にしたいと思います。


そういう事で、装備一新をしちゃいます。


私の現在の装備ですが、風魔法と光魔法を込めた妖精糸、いな、妖精布の服シリーズです。


ベージュをベースにした桜色と白でコーディネートした酒場の給仕スタイルです。


ワンピースにエプロンドレス、踝くるんの靴下に厚手の布靴。


長い髪をリボンで纏めた自分で言うのも何ですが、とっても可愛い仕上がりです。


この装いを新たに得た属性である水魔法を付与し、更新したいと思います。


それでは、始めます。




「糸~巻き巻き、糸~巻き巻き、巻いて~巻いて~布にして。


 水の精霊さん、こんにちは。


 あなたの力で涼し気にしてちょうだい。


 風の精霊さん、こんにちは。


 あなたの力で軽やかにしてちょうだい。


 光の精霊さん、こんにちは。


 あなたの力で何時も綺麗にしてちょうだい。


 私はメイド、私は針子、私は妖精、そう私は妖精の服装師~。


 さあ、出来上がり。


 可愛い可愛いリボンが一枚出来ました!」




はい、こういう調子でどんどん衣服の更新です。


最初は普通にやっていたのですが、どうも昨日のお花畑事件の影響なのか、歌って踊りながらじゃないと何だかしっくりきませんでした。


なので心の赴くまま歌って踊ってしまったのですが、これがもうノリノリで作ってしまいました。


そして現状装備が一新完了した後、着替えを済ませて旧装備を糸に戻し・・・


「何故戻せちゃうのですきゅぃー!?」


あ、すみません噛みました。


最初は布を解く様に丁寧に解していたのですが、ちょっと面倒、げふん、手間でしたから妖精さんパワーで何とかならないかな、とそういうイメージを込めて魔力を注入したら糸に戻りました。


しかも更に解けて産毛並みの細い糸にまで戻せてしまったのです。


いやぁ、流石妖精さん、不思議なパワーで何とかしちゃう素晴らしい生き物ですね。


この喜びで興奮した私は全ての旧装備を最小単位の糸に戻し、これって妖精鉱もやれちゃう?とやってみたら出来ました。


まさか本当に戻せるとは思いませんでしたが、やれちゃったので目の前の事実を受け入れましょう。


それにしても鉄よりも硬い物をこうも容易くとかちょっと怖いですね。


この妖精鉱が魔力で変質してしまう性質なのか、それとも妖精だから出来たのか、それとも自分で作ったものだったからなのか悩ましい限りです。


そもそも元の糸がどういうものかも解らないですよね、そういえば。


蜘蛛糸はたしかタンパク質で出来た素材だったと思うのですが、妖精糸は動物性由来なのか植物性由来なのかどっちでしょう?

 

妖精さんだけに両方の性質を持っていそうな気がしますし、そういう事にしておきましょう。


それよりも何故硬くなったり戻せたりするのか、ですよ。


そういえば宝石の琥珀は樹液が固まったものでしたね、厳密には樹液が化石化したものを宝飾に用いた物ですが。


これを参考にするならば糸も硬くなるのは不思議ではないし、一瞬で変質するのは魔力とかで無理やり納得出来ますか。


元に戻せるのもその辺りで無理やり理解出来ちゃいますね。


妖精さんは凄い!


もうそれで良いですね、そういう事で納得しておきましょう、それげいいです。


さて、その戻した糸なのですが、これ水に溶けるのでは?と実験をしてみたら魔力たっぷりのウォーターで溶けました。


妖精鉱生成で作った器にその水溶液を溜めて鑑定して見たらびっくりです。


妖精の名薬と名が付いたレアランクのポーションとなってました。


効果はHPとMPを大幅に回復し、精神系の状態異常も回復、そして一時的に敏捷がアップするというトンデモ性能です。


こ、これは、と思って水魔法も込めた妖精糸を作って溶かしてみたら、妖精の秘薬と言う名のフォークロアランクで状態異常は全てに変更されたもっとトンデモな性能にレベルアップしておりました。


うん、これは作っておいてポーションとして所持しておいた方が良さそうなので、専用の小瓶を作って保管しておきましょう。


あ、でも劣化する恐れがありますか。


今ある分を瓶詰めして保管、後は糸状態で保管しておきましょう。


何せポーションもですが新しいスキルを覚えていた事の方が気になってますので。


それは歌舞魔法という使用する魔法のイメージを歌いながら舞う事で表現して発動させるという儀式魔法の一種です。


巫女さんがする神楽舞をイメージしていただければ分りやすいかと。


実際には神様に奉納する儀式ですけど、二次元知識では魔法ですからね!


歌や舞に定型は無いようで、私が思い浮かべるイメージを再現すれば大丈夫、というとってもファジーなスキルです。


それでこのスキルによる効果ですが、複数の魔法を同時発動して1つのものにしやすく効果が上がる、という融合魔法の亜種でもあるようです。


今回は衣服を作成するために使いましたが、もし魔法としてだけ発動させるなら融合魔法と同等で、魔法効果を付与した物を作るなら歌舞魔法の方が効果が高いようですね。


うん、これからも歌って踊って作りなさい、って事らしいですよ。


それでは、レッツダンシング!




「糸~巻き巻き、糸~巻き巻き、巻いて~巻いて~硬くして~。


 かっちんかっちん、魔力を込めて~、かっちんかっちん。


 魔力を込めて~、しゅぴんしゅぴん。


 何でも切れて~、しゅぴんしゅぴん。


 何でも突くよ~、しゅっしゅっしゅっ。


 水の精霊さん、こんにちは。


 あなたの力で涼し気にしてちょうだい。


 風の精霊さん、こんにちは。


 あなたの力で軽やかにしてちょうだい。


 光の精霊さん、こんにちは。


 あなたの力で何時も綺麗にしてちょうだい。


 糸~巻き巻き、糸~巻き巻き、巻いて~巻いて~飾り付け~。


 私はメイド、私は刀匠、私は妖精、そう私は妖精の鍛冶屋さん~。


 さあ、出来上がり。


 綺麗で鋭い剣が一本来ました!」




続いて作ったのは戦闘用装備、名付けて戦乙女シリーズです。


あ、この時に判明したのですが、妖精糸の服、みたいに名称しか決まっていない場合、固有の名称、名前を決めて名付ける事が可能なようです。


そうして作り上げたのが水と風と光魔法を付与して出来た妖精鉱製の武具一式です。


唯一の武器であるレイピアは、刀身は白く、柄と鍔は桜色で柄の先端は桜の花弁の意匠を施して握り部分はベージュ色の妖精布巻きました。


切れ味に付いては前世で愛用していた包丁をイメージし、お父さんが購入してくれたお気に入りの堺の匠作ですから切れ味抜群です。


イメージの再現度は高く、軽く振ったら普通の妖精布が裂け、硬い妖精布に傷が付きました。


そしてレイピアと言えば刺突ですが、これ、勢いを付けて突くと妖精鉱でも貫くほどの貫通力。


剣など扱った事のない私には無用の長物です、完全に。


でも、イメージ優先で所持しておきます、それだけで効果ありますからね。


そして防具ですが全て桜色ですがベージュ色のラインで縁取り、所々にワンポイントな桜の花弁の意匠を施してます。


兜は二次元で登場する戦乙女が被るような顔が完全に見えているタイプのものです。


ただし固定するのは途中から妖精布状態にした帯で、頭の後ろでリボンの様に蝶々結びにしてます。


帯も途中から広幅にしましたから結構大きめのリボンになりましたよ。


胸鎧は本当に胸部だけを守るタイプで、肩当部分は邪魔になりそうですからノースリーブ。


そして胸はちょっと膨らませて女の子ぽく仕上げました。


ペッタンなのに盛るのは少女の意地だと見逃してくださいませ。


あ、詰め物部分には妖精糸で綿を作って埋めてます。


腰鎧はスカートみたいな形状にしています。


まあ、よくある姫騎士が身に着けているあれです、あれ。


だって可愛いじゃないですか、スカートアーマー!


籠手や脛当ですが、これは一般的にあるイメージを適用しましたのでこれといった特徴はありません。


あ、籠手や脛当を身に着けるにあたって、長手袋を新たに作り、靴もパンプスぽいのから膝上ロングブーツに変えてあります。


最後にレイピアを収める鞘も作り、桜色の硬布製でベージュ色の妖精鉱で補強を兼ねた桜の樹の意匠を施しました。


ああ、そうだ。


ポーションも持っていくのだから鞄も作らなきゃですね。


これはベージュ色の妖精布で作りましょうか。


そうやって完成した装備一式を早速身に着け、光魔法リモートビューイングであらゆる角度から見回し、自分もくるくる回っておきました。


うん、立派な戦乙女の誕生です。


でも15cmなミニマムサイズですから、そういうフィギアだと勘違いされそうですね。




あ、そうそう。


折角物作りをするのですから、そういう系統の職業に転職出来ないか試してみたのですが、妖精服飾師と妖精鍛冶師に就けそうです。


妖精服飾師は普通の針と糸で布を縫いあげて服にする針子ではなく、妖精パワーで糸から服を編み上げるどちらかといえば編み師に近い職業です。


妖精鍛冶師は鉱物を火にくべて叩いて整形するのではなく、妖精パワーで鉱物を自由に整形する謎の職業です。


どちらも妖精庭園師と同じく妖精種かエルフにしか就けない種族限定職業のようで、レアもののようです。


昨日は転職しませんでしたが一度ぐらいは試してみようと思い、妖精服飾師に就きました。


これで判明したのですが、転職する時に現在の職業の経験点を消費するようで、下手すると元の職業のレベルが下がるようです。


ただしレベルが20に達してマスターしていれば経験点は減らずに、転職後も元の職業スキルが使用出来る、というものでした。


一応可能であれば何時でも転職出来ますが、職業レベルが1の内は転職出来ないようですね。


少しは経験積まないと転職云々じゃないって事ですか、世知辛い。


さておき、実際に妖精服飾師に就いた事で新たに覚えた職業スキルですが整形補正(服)というもので、イメージ通りに服を作り易くなる、というスキルでした。


このスキルを覚えてからは作りやすくなったのでかなり有用なスキル、そして衣服作製時は就いた方が良さそうな職業です。


そして妖精鍛冶師の方は整形補正(道具)というスキルで、道具作製時にイメージ通りに作りやすくなるものです。


こちらは武具に対して直接関係なかったのですが、留め金や鞘などの付属品を作る時に効果がありました。


おそらくレベルを上げれば武具作製時に補正が入るスキルを覚えるでしょうから、武具や道具を作る時には就きたいと思います。




さて、準備も整いましたから、探索に出かけましょうか!


と、勢い良く外に飛び出したのですが辺りは真っ暗。


装備一式更新するのに丸一日かかっておりましたとさ、きゅぃー!

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