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2-3

SW記念投稿第3弾です。

妖精生活二日目の朝がやってまいりました。


清々しい朝だぁ!


とテンションを上げようとしましたが、外は生憎の雨でして、全然清々しくありません。


まあ、雨が降らないと困りますからね、恵みだと思って感謝しておきましょう、ありがたやー。


さて、本日は赤眼様との交流以外に周囲の探索も行いたかったのですが、生憎の雨模様ですので予定を変更したいと思います。


何せ雨の日は水精霊が活性化しますので、水魔法のレベル上げに最適なのです。


オタクとしてはこのボーナスタイムを逃したくありません。


そういう事で本日は赤眼様のお近くで魔法実験をする事に致しました。




「おはようございます、番人様」


「ああ、おはよう。我の事は番人ではなく赤眼で構わないが?」


「では私の事もサクラとお呼びくださいね」


まずは軽く挨拶と親睦を深める為の儀式、お互いの名前を憶えて呼びましょう、を実践です。


な、何気に小学生以来の経験ですよ、きゅぃー!


「ではサクラ、と。それでサクラに質問をしたいのだが」


「お答えできる事でしたら」


「うむ、ではまず・・・」


昨日散々質問攻めにしたお返しとばかりに質問攻めに遭いました、こういうのはちょっと苦手です。


さて、その質問の内容ですが当たり障りの無い事から始めまり、聞かれたくない事にまで及びました。


当たり障りの無いのは、何時妖精に羽化したのか、とか、普段何をしているのか、ですね。


これは素直に答えました、そして驚かれました。


「幼生体の頃から魔法、だ、と? あ、ありえん」


やっぱりイモムシが魔法使うのはよっぽどイレギュラーのようです、きゅぃー!


そこからが聞かれたくない話のオンパレードでした。


何故魔法が使えたのか、何時から自我があったのか、どんな魔法が使えるのか、どんな能力が使えるのか、などなど。


赤眼様は驚きから純粋な気持ちで質問をしていたようですが、答えに難い事を誤魔化そうとしている私を見て思い留まってくれました。


「む、すまぬ。あまり能力が使えるかは聞くべきではなかったな。生存競争での重要な要素は話すべきではない」


「あ、いえ、すみません」


まあ、とはいえですね、相手は赤眼様ですし、ちょっとぐらいは話しても良いかなぁ、と簡単な気持ちで話したら驚かれました。


「その、私は神様から恩恵を受けていまして、それで」


「な、なんだと!? まさか寵愛者か!」


「寵愛者? それはいったい何でしょうか?」


「うむ、寵愛者とはこの世界や神から特別な使命を与えられた存在の事だ。改革を齎す者、破滅に導く者、救済する者などとも言われておるな」


「きゅ、きゅぃー」


「勇者や魔王と言われる存在がそれだ。我が出会った事のある寵愛者は主殿や妖精女王、勇者、そして君だ」


勇者や魔王ですって、皆さま。


アース世界の神様からそういう存在がいる事は聞いていましたが、何気に自分がちょっとでも関係しているとは思ってませんでした。


だってある意味同類らしいですからね。


出来ましたら関わりたくない存在最上位に君臨する人たちですから、この事は無かった事にしておきましょう。


そしてやっぱり主様も神様の加護が付いているんですね、流石樹齢2000年オーバーの存在です。


あと居なくなった女王様も。


ん?


そういえば赤眼様は勇者に会ったことがあるとか言ってませんでしたか?


「えっと、その、勇者にお会いになった事が?」


「うむ。あれは100年ほど前の事だ。降りしきる雨の日に森の中で沢山の羽妖精たちに囲まれた少年が倒れているのを発見した」


なんだか勇者物語ぽいプロローグが始まりました。


赤眼様は懐かしむように遠い目をしながら語りだしたのは勇者と妖精女王の物語です。


魔王を倒してファンタジアを救う使命を受けていた少年勇者が、不治の病に罹った自国の姫を救うために霊薬の素材である主様の実を取りに来た事から始まりました。


いくら神様の加護を受けた勇者でも少年では幻惑の森の魔物は強敵で傷つき倒れ、それを発見した羽妖精たちが癒していた所を赤眼様が発見し、主様の元に運んだそうです。


当時の赤眼様は妖精女王への挑戦はしているものの、どちらかと言えば稽古を付けてもらっている状態だったそうで、羽妖精たちとも仲良しだったのですって。


そこからは勇者と妖精女王の恋愛物語になりまして、まあ、あれです、赤眼様は熊ですから恋だの愛だのの表現はありませんでしたよ、発情とか恥ずかしきゅぃー!


勇者は一月ほど滞在し、羽妖精、妖精女王からの信頼を勝ち取っただけではなく、主様からの試練もクリアして実を授かり帰っていったそうです。


そこで話が終わり、悲恋物語だったら私も涙したのでしょうが、そこで話は終わりませんでした。


勇者が去って数年経ったある晴れた日、塞ぎ込んで元気が無くなっていた妖精女王の前に成長して青年となった勇者が現れたのです。


私のフィルターを通して話しますが、勇者が再びやってきたのは魔王討伐の旅に出る前に愛した妖精女王へと会いに来たそうです。


魔王討伐は苛烈になると予想出来るので、もう会えなくなると思って最後の逢瀬、別れの挨拶に来た、という事です。


その勇者を愛していた妖精女王は彼に着いて行く事を決め、それに付き従ったのが妖精女王の眷属である羽妖精たちだった、とか。


「そして我は主殿の番人の任を妖精女王から引き継ぎ、今に至るのだ。まあ、その後妖精女王たちがどうなったかは知らぬが、世界が滅んでいないから魔王は倒されたのだろう」


「な、なるほどー」


やっぱり勇者は勇者でしたね。


どうせ超絶美人の妖精女王だけじゃなく、自国の姫とか聖女とか天才魔法少女とかをメンバーに加えたハーレム勇者して魔王を倒したのでしょうね。


悲恋で終わっていたら女王様には申し訳ないですが、良い話だったのですよ。


でも、その後を想像すると大衆が喜ぶ物語としては大当たりでしょうが、オタクな私としてはテンプレ過ぎて面白くありません。


その後の展開で、女王様が勇者を魅了して人間の国を支配したり、ハーレムの女性たちを追放したりとかだったらまだ面白そうですが。


えっと、別に私がそういうのをしたい訳ではありませんよ?


ほら、こう、ハッピーエンドばかりだとテンプレ過ぎて、ねぇ?


「不幸は皆で分かちあうべきゅぃー!」


「いきなりどうしたのだ?」


あ、また独り言が漏れてましたね、えへ。




「寵愛者ゆえに早い自我の目覚めと魔法の習得。まさか幼児期とはいえ鳥系の魔物を屠ったのが幼生体とはな」


「えっと、恐縮です」


勇者物語が終わったので私の話に戻り、聞くべきではないと言いつつも、自慢、げふん、参考にしたいので自分の出来る事をちょっとだけ話しました。


「魔法は風と光、あとは水が少々です」


「フェアリーゆえに風と光の魔法は想像していたが、水魔法も使えるのか」


「はい。よろしければ使って見せましょうか?」


「うむ」


と、いう事でウォーターを使って赤眼様の喉を潤し、水浴びを提供いたしました。


美味しい水だし水浴びが気持ち良かったのか大層お喜びになられ、お褒めの言葉を頂きました。


ですから調子に乗った私はウォーターに光魔法での癒しを付与した栄養満点の美味しい水も提供しちゃいました。


「こ、これは美味い! しかも体が軽くなるような、まさか付与された水か!」


あ、これはやっちゃった予感です。


「む、むう。サクラよ」


「は、はい」


「決して人に会っても見せたり教えたりせぬようにな」


「えっと、不味いでしょうか?」


「羽妖精というだけで狙われるだろうが、さらに付与までとなれば執拗に狙われる事となろう。一生便利な道具として飼われる事になっても良ければ止めないが、な」


「きゅ、きゅぃー」


うん、やっぱり妖精さんてば人々の間でも人気なのですね、えっへん。


と、浮かれてる場合ではなく、有用過ぎてやばいレベルのようです、私。


正直にお話ししておきますと、私はある程度成長したらこの森を出て人里へと出向こうと思っていたのですが、これは辞めた方がよさそうですね。


「人から逃げれる、撃退できる、誤魔化せる手段を得るまでは森を出る事は避けるべきだな。出来れば主殿の傍を離れない方が良いぞ」


「このまま主様の元にいて良いのでしょうか?」


「うぬ。サクラは久しぶりの羽妖精。しかも主殿の樹木で生まれた存在だ、その権利はある。まあ、番人である我も主殿に住まう限りサクラを守ろう」


「あ、ありがとうございます」


赤眼様はなんだかお父さんみたい、そんな事を思う一コマでした。


お父さん、元気にやってるかなぁ。







なお、この後赤眼様はパトロールに出かけてしまい、本日の予定が遂行できませんでした。


ですが赤眼様という遥か雲の上の存在に魔法を使い、しかも喜ばせたので経験点が一杯入りました。


倒したのでも攻撃した訳でもないのに一杯もらえるとか、とてもありがたい事です。


流石に水魔法のレベルは上がりませんでしたが種族と職業のレベルは上がり、少しだけ成長。


身長とかは変わりませんが、ちょっとでも強くなった気がします。


だからといって調子に乗ってると痛い目に遭いそうですから、地道に、でも楽しく過ごしていきたいと思います。


でも、まずはお腹が空いたので食事確保をしたいと思います。


桃(仮)以外のも食べてみたいです、きゅぃー!


========================


名前:サクラ=シンドウ(女/0歳)


種族:チェリーフェアリー(LV3)


状態:混乱


所属:幻惑の森


職業:魔術師(LV3) メイド(LV15)/ニート(Master) *高校生(LV11)


HP:56/56 MP:330/330 SP:20/20


筋力:G- 器用:E 敏捷:D-(D) 知力:A(A+) 魔力:C+ 感知:B(B+) 精神:C(C+) 幸運:G+


種族スキル:糸生成/フェロモン生成/針生成/魔力譲渡(精霊)/妖精魔法(羽・樹)


クラススキル:集中力増加/省エネルギー/テリトリー/魔法適性(極小)


スキル:HP回復率上昇(LV2+)/MP回復率上昇(LV3+)/SP回復率上昇(LV1)/魔力吸収効率上昇/料理(LV4)/裁縫(LV4)/家事(LV5)/算術(LV4)


    自己能力確認/鑑定(LV2)/魔力操作(LV4)/魔力付与/身体強化(LV4)/並列同期/探索(LV2)


妖精魔法(羽):飛行


妖精魔法(樹):開花


光魔法(LV4):ライト/コンセントレーション/リモートビューイング/ヒーリング/トリートメント/リラックス


風魔法(LV4):ウィンド/コントロール/サウンド/シューティングアシスト/ウィンドシールド/ゲイルムーブ


風魔法(創作):アクセラレータロアー/ブロウ/ノイズ


水魔法(LV1):ウォーター


融合魔法(風光):リモートセンス


ギフト:異世界神の加護(小)/全言語解読/風属性適正/光属性適正


装備:風光妖精のリボン/風光妖精のエプロンドレス/風光妖精のワンピース/風光妖精の下着一式/風光妖精の布靴


  *装備効果により敏捷、知力、感知、精神が1段階アップ。HP回復率上昇、MP回復率上昇スキルの効果にプラス補正。


========================

お読みくださってありがとうございました。


連続投稿はこれにてらすとおーだーです。

次回の投稿は未定になります。

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