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2-2

SW記念投稿第2弾です。

うう、まだ眠たいです。


でも、おはようございます、皆さん、桜妖精サクラです。


水魔法習得に時間を掛けすぎて徹夜をした私は作っていたハンモックで埋もれるように眠りました。


ハンモックでの睡眠は思ったよりも寝心地が良く、深い睡眠だったと思いますが、圧倒的に睡眠時間が足りません。


確認してみたらやっぱり衰弱状態に陥ってました、ああ、眠たいです。


このままもう一度寝なおしても良いのですが、それをすれば昼夜の逆転現象を起こしますので我慢です。


それでは新しい魔法を使って少しでも目を覚ましましょう。


放水ウォーター


ばしゃばしゃばしゃ、と手のひらから出した水で顔を洗い、少しだけ目が覚めました。


今回新たに覚えた魔法は水を出すだけの魔法なのですが、これがとっても便利です。


この魔法の水は飲める純水なので喉の渇きを癒す事もできますし、純水ゆえに汚れを落とす力が大きいです。


洗剤を使った程ではありませんけどね。


他属性の初期魔法と同じように魔力に応じて水量と水圧は調節できますが、それでもやっぱり水面台の蛇口程度です。


おそらく水魔法のレベルが上がっていけば、補助魔法を覚えて行ってどんどん利便性も上がっていくでしょうね。


うん、この感じだと水魔法も攻撃魔法を覚えそうにないですね。


さておき、今回口に出して初めて魔法を使いましたが、いえ、今まではきゅぃーと言ってましたから初めてで当然です。


魔法名を唱える使い方をした場合、心の中では放水と考えているのに口からウォーターという音が出ました。


これ、どういう理屈なのでしょう?


取りあえず、お試しに他の魔法で検証してみましょう。


「ライト」


光源を作り出す魔法ライトを使ってみたら、普通にライトと考えてライトと口にしてました、何故に?


水魔法だけなのかな、と思ってウォーターを唱えてみたら、ウォーターと考えてウォーターと口から出ました。


じゃあ、今度はと光源と考えて実験したらライトとなりました。


「この事から察するに、魔法名は絶対に英語になる、ってまた独り言ですか、きゅぃー!」


その後の検証で、日本語で考えた方が応用性が高いという事が分りました。


これはおそらく私が、元日本人だから、という事なのでしょうね。


さて、言語を操ってみて気が付いたのですが、私が話す言葉が日本語や英語なのです。


あ、英語はほぼ単語のみで、ありがとうの意味であるサンキューとかもしゃべれます。


ただ頭の中では、ありがとう、と自動翻訳されており、英語という言語自体が存在しない可能性がありますね。


言語については他の言語を持つ存在と出会ってから確認していきましょう。


まさかファンタジア世界の言語が日本語だという事はないと思いたい。


おそらく神様の恩恵による自動翻訳なのか、私が口にしている言語自体がこちらの言語に自動変換されている、そのどちらかでしょう。


まあ、全ては他の人で出会ってからです!




そういう事でして、早速異世界人第一号さんに会いに行こうと思います、相手は熊ですが。




果肉でお腹を満たした私は我が家を飛び出し、ええ、本当に飛んで出かけました。


飛行魔法を使ってみた感想は、素晴らしい、の一言です。


感覚としては見えない何かに体が支えられている、でして未知の体験です。


移動に関しては考えるだけで勝手に動きますが、使い慣れていけば態々考えなくとも手足を動かすのと同じように無意識に出来そうです。


ただし移動速度に関しては強弱を意識しないと出来そうにないですね。


後、これは副次効果なのでしょうが、飛行魔法を使っている間は三半規管に影響が無いようで、アクロバットな動きをしても酔ったりしませんでした。


あ、風の新魔法ゲイルムーブも使ってみたら、すっごく速く飛べました。


体感で全力の自転車ぐらいは出てそうです。


前世でスーパーの特売タイムに間に合うよう愛車を酷使していた時と同じぐらいの風圧受けましたし。


この事からもコントロールの同時使用は必須のようです、バランス崩しそうですからね。


そして問題点は効果が切れた後に襲ってくる疲労感でしょうか。


ステータスを確認しましたらSPが減っていましたので、全力疾走をしたら疲れますよ、という当たり前の事なのでしょう。


アース世界のおばさまたちは本当に訓練された兵士でした、私と違って争奪戦でも奮闘してましたからね!


さておき、しばらく妖精さんの遊覧飛行を楽しんだ後、いよいよ謁見の時間です。


確認したところ赤眼様はずっと根元に居られる、と言いますか、ずっとこちらをご覧になられてますし、アポイントの必要はなさそうです。


と、取りあえず挨拶をしに行きましょう。


ぐっと拳を握りしめ、気合を入れて地表へと移動しました。




「こ、こんにちきゅぃー」


・・・何でこんな時にきゅぃーなのよ、わたきゅぃー!


上から降りてきた私を黙って見ていた赤眼様は、同じ目線になるまでの間、リアクションは顔と目線を動かすだけでした。


そして私から声を掛けたのですが、お偉いさんに挨拶するという緊張、初めて会う人に挨拶する緊張、このダブル緊張で噛みました。


あ、穴があったら入りたいです。


「ぐるるるる」


赤眼様があっけに取られた表情の後、挨拶を返してくれました、音は獣の唸り声ですが。


意味はやっと来たか、です。


どうやら神様の恩恵である全言語解読越しに自動翻訳されるようですね。


ですからここからは意味の分かる言葉でやり取りを実況したいと思います。


「えっと、お分かりになられてました?」


「あれだけ派手にしていればおのずと、というものだ」


「で、ですよねー。あ、初めまして。私は新しく生まれたフェアリーのサクラです」


「これはこれは、ん? もう名が付いているのか?」


「ど、どういう事でしょうか?」


「我ら魔物や君たち妖精は名を持つ習慣がない。どちらかと言えば人たちから名を与えられる事で名が付くのだが」


ん?


もしかして主様や赤眼様にちゃんとした名前が無いのはそういう事だったのでしょうか。


鑑定に出てきた項目が名前ではなく名称という辺りで気が付くべきでした、名称は所謂通り名や二つ名というやつですね。


そこで自身に鑑定をしてみた所、名称の項目表記が-とブランクになっており、今まで気にしてなかったですが、どうやらそういう事のようです。


うーむ、これはちょっとまずいのかな?


「あ、サクラっていうのは私の使命から付けた名前です。ですから自称ですね、自称」


「ふむ。妖精種は使命を持っているのは知っていたが、精霊にサクラなど居ただろうか?」


「えっと、私は精霊と植物の両方の運行を担う妖精なのです。ベースはフェアリーで植物は新種を創り出して育てる事ですね」


「何とユニーク個体なのか、君は!」


はい、ボッチです、すみません。


「まさか100年ぶりに現れた羽妖精がユニークとは、な」


「ひゃ、100年、とおっしゃいました?」


「うむ。この幻惑の森に棲んでいた全ての羽妖精たちは100年前に女王と共に旅立ち、帰ってこなかった。それからこの森では羽妖精は生まれて来なかったのだよ」


女王様とか居たのですね、国家形成もしていたという事でしょうか。


・・・ちょっと待ってください。


今、全ての羽妖精と言いましたよね?


「も、もしかして、この森には羽妖精は・・・」


「ああ、君一人だな」


「きゅ、きゅぃー!?」


どうやら本格的に、私はボッチだったようです。




その後赤眼様がパトロールに出られるまで色々お話しをさせて頂きました。


まず、私が目立っていた理由ですが、赤眼様ほどになると自然魔力の濃いこの幻惑の森の中でも魔法が使われた時の魔力の動きが分るそうです。


魔眼の効果かどうかは聞きませんでしたが、怖くて、そういう実力の持ち主、という認識を持つ事にしました。


そしてその事から他者が魔法を使う兆候などは魔力の流れで分るらしいですから、その辺りを鍛えると良いそうです、ありがたやー。


そして100年前までいた羽妖精たちについてはちょっとだけ聞けました。


何でも幻惑の森の妖精女王という名が付いた妖精だったようで、人と同じぐらいの背丈の美女だったらしいです。


熊である赤眼様の美的感覚ではなく、主様の果実を狙う不届きな者たちが女王を見て魅了されてたからの判断ですって。


魔法やフェロモンなどのスキルではなく、自前の魅力、見た目だけでそれってどれだけの美人さんだったのでしょう、羨ましいです。


そしてその女王様はフェアリークイーンという羽妖精の上位種族だったらしく、主様の番人をしていたそうです。


とても強かったらしいですよ。


100年以上前ですから当時の赤眼様は今ほど強かった訳ではなく、挑んでも簡単に返り討ちにあってたそうです。


あ、今の番人は赤眼様で、パトロールはその一環ですって、うん、やっぱりそうでしたか。


そして羽妖精の数ですが、千は居たそうで、ほとんどがピクシーで、フェアリーや羽妖精の上位種であるハイピクシー、ハイフェアリー、フェアリープリンセスは極少数だったそうです。


なるほど、羽妖精は基本的にノーマル、ハイ、プリンセス、クイーンと成長していくのですか。


でもクイーンで最上位ではないのですから、まだ上がある、という事ですね。


主様から考えてエンシェントフェアリーとかですかね、分りませんが。


次に聞いたのは森に棲む存在についてです。


人種は一切住んでおらず、いるのは動物や魔獣、虫や妖精だけのようです。


虫の後に妖精を述べた赤眼様に意図はないと思います、この羽虫が!とかそういう意図は。


動物はやっぱり肉食系の狂暴なのが多いのか、と思ったら、逆にいないそうです。


何故なら魔獣の方が狂暴で強く、肉食動物は生存競争に勝てずに生きていけないそうです、まさに弱肉強食ですね、怖いです。


動物は草食動物でも小動物に限られるそうで、リスとかウサギとかの素早い動きが出来るものだけですって。


うん、リスさんやウサギさんとはお友達になりたいです。


目指せ、ボッチ脱却!


あと虫については森にいそうなのは全部いるようです、当たり前ですね、はい。


あ、魔獣ですが気を付けた方が良いのは狼系や猿系、蛇系だそうです。


狼系は鼻が良くて素早く、猿系はずる賢くて素早く、蛇は隠密性に優れているからだ、とご教授頂きました、ありがたいです。


なお鳥系は木々が鬱蒼としているので上空から滑空が無いから敵じゃないらしいですよ、奇襲されないの大事、超大事。


そして最後に主様についても聞きました。


主様は現在休眠期に入られており、ほとんどただのでっかい木と化しているそうです。


ただし魔力の扱いは自然とやっているようで、この森の由来である侵入者の位置認識を狂わせる幻惑の結界を張り続けているそうです。


だからこの森の中は魔力が濃いそうですよ。


休眠期が明けたらちゃんと挨拶するように言われました。


ええ、ちゃんと挨拶させて頂きますとも。


何せ大家さんだか地主さんですからね!


そして主様に住む場合の注意点ですが、決して傷つけてはならない、と魔力を込めた眼で睨まれながら教えてくれました。


正直ちびってしまうかと思いまし、いえ、妖精さんは決してトイレなんて行きませんよ!


ごほん、兎も角それだけ禁則事項という事なので絶対に守りたいと思います、木大事、超大事。


あ、でも実に関しては食べて良いそうです。


実を狙う不届き者、人種は実を取るのに枝を折ろうとしたり、足場にする為に幹に杭を刺したりと、余計な事をする馬鹿たちだから不届き者だそうです。


やっぱり妖精樹だけにそういう事されると痛くて怒るのでしょうか?


うーん、想像出来ません。


今のところ私が持つ主様のイメージは超スローリーで大らかな好々爺さま、です。


さて、そのような会話を赤眼様と楽しみ、有意義な時間を過ごさせて頂きました。


赤眼様、良い人、いえ、良い熊でよかったです、きゅぃー!


あ、赤眼様ですがワイルドベアキングなんて狂暴そうな種族名してますが、とても紳士的な叔父さま、って感じでした。


やっぱり声は獣の唸り声ですけどね。







そうそう、今更ですが発表しておきます。


私の身長は15cmほどで、他のフェアリーよりちょっと大きいそうですよ。


・・・と、いう事は、我が家である桃(偽)はスイカどころの話ではない大きさで、地上数十mにあるようです。


きゅぃー!

お読みくださってありがとうございました。


おそらく明日も投稿出来そうです。

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