第三話 事の始まり。
「王女様、食べ終わったようならさっさと仕事をしましょう」
苛々と周羅がせかす。仕事が嫌だったティーラがのでだらだらと食事をとっていたからだった。実際三十分くらい居座っていた。
「じゃあ先行ってて。着替えもしなきゃなんないしさ」
着替えといえば宮女にやってももらうのが普通なのだが、ティーラはそうしない。
「はいはい、分かりました。ですが片付けるほうも迷惑になるのですよ。早く来てくださいね」
「は〜い」
パタン、とドアが閉められてようやくティーラは一息つく。
(そういえば……最近あの夢よく見るな〜……もうすぐって、別にもうすぐあるっていえば誕生日パーティーくらいだし……疲れてんのかな……)
紅茶を飲みながらゆっくりと考える。
(でもまあ、夢なんかたいしたこと無いし。別にいいか)
そう考えると周羅に怒られないため、飲みかけの紅茶を一気に口に流しこみ、部屋に急いだ。
「着っ替っえ〜♪着っ替っえ〜♪今日はどの服がいいかな〜♪」
クローゼットの中からたくさんの服を出して歌を歌いながら、今日のファッションについて考えていた。ティーラは服に凝るほうだが、フリルが沢山ついたドレスなどは少なかった。ドレスはパーティだけで、あまり好きではない洋服だったためだ。そのかわり動きやすい軍服が結構ある。ちなみにお気に入りは白い軍服でシンプルで良かった。
そのお気に入りの軍服を着て部屋を出ようとした。
その時。
「ティ、ティーラ様!!!」
突然誰かが部屋に駆け込んできた。それはもちろん周羅である。
「ど、どうしたの?かなり急いでるみたいだけど……」
思いがけない周羅にティーラは数歩ひく。
「大変なんです!!!まずは会議室へ来てください!!!」
「えっ、ちょっと…どうしたの?」
「いいから!早く!!」
口を挟む間も与えられなかった。だがこれは一大事だとすぐに悟った。
「わ、分かった!会議室ね!!」
「はい!急いでください!!」
とにかく事情を知るためにティーラは会議室へ急いだ。
会議室は城の最上階の一番右端にあった。だからどんなに急いでも三分はかかる。だがそれは普通のひとにとってはの話だった。ティーラは武術大会優勝者だったりする。当然足も速い。
所要時間一分。ある意味で恐ろしい。
「どうしたの!?」
会議室に勢いよくに飛び込む。そこにはティーラの従兄のライトや、人狼族の長の葉樹などがいた。
「それが……」
ライトが話そうか迷っていた。
「いや、俺から話そう」
ティーラはやはり特別な存在にしたかったので足を速くしてみました;(ぉぃ)
そして服です!服!!フリフリのドレスは似合わないんで、クローゼットは軍服だらけです。割合で示すとすれば、ドレス2割、軍服5割、庶民の服1割、スポーツ関係2割ですね。
ティーラはときどき城下町におりて探検するのでしょう。実は庶民の服は周羅以外には秘密にしてあるのですよ。宮女さんも分からないところにあります。
スポーツ関係は多いですね。ドレスと同じくらい。(笑)スキーでもサーフィンでも何でも来いって感じなんだと思います;