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「終了の入口」

「終了の入口」


どこかに消える

書きかけのボールペンたち


隅っこに追いやられて

捨てられるポケットティッシュ


風に乗るのか

あったはずの数枚もメモ用紙


毎日使っていたハサミ

なぜだか数がどんどん増えていって

最初はどれだったのか思い出せない


完全にいなくなるわけでもなく

いなくなるよと宣言するわけでもなく


ふと気が付けば

もうない


そしてもう思い出されもしない


あれはたぶん

どこかで終了の入口が待っていて

誰にも知られずに入っていく


行先は多分釜のなか

塵になっていくのだろう


私もいつか行くのだろう

終了の入口へ


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