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 「灯台」

 「灯台」


 あたしが仕事している間

 本当に自分が必要なのか

 ちょっと疑問に思いながら

 それでも照らし続ける

 

 事故のないように

 みんなが帰ってこられるように

 たまに海に連れていかれてしまうから

 そうならないように


 あたしが仕事を終えるころ

 代わりの太陽が顔を出す

 ああ これで寝られる

 

 誰かが足元で騒いでいる

 誰かが酒を置いていく

 飲みかけの缶 ゴミ 魚を釣るための紐


 だけどそんなものは見えない

 だって私は寝ているのだから


 あたしが目を覚ます頃

 もうあたしの足元は見えない

 あたしが光を出しているから

 自分でまぶしくて見えない

 

 あたしは誰かに頼るしかないのだ

 暗い私の足元 たとえば浸食していても

 崩れる寸前だとしても 見えない


 誰かが海に連れていかれても

 寝ている自分は見えない

 あたしは遠くしか見ていないから

 足元は誰かに頼るしかないのだ


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