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「バカ舌なのかグルメではないのか 3」
「バカ舌なのかグルメではないのか 3」
柔らかすぎる肉は
腐っていると吐き出される
ぐにょぐにょしている軟体動物は
食べるものではないと捨てられる
海藻は邪魔モノと嫌がられる
米が臭いと食べられなかったモノは
一年も過ぎれば慣れる
人が食べて美味そうにしていれば
美味いのかもしれないとだまされる
人が食べるモノではないと限界まで
辛くされた植物は
それでも誰かの口に入る
のたうち回る痛みがあっても
今日も貝は売られていく
なんどやっても
今日も魚は売られていく
老化と主に舌も鈍くなり
苦いモノでも食べられるという
バカ舌ではないけれど
グルメでもない
そんなものをみんなで食べながら
今日も品種改良は行われ
今日も美味しくなっていく
こっそりとしっかりと
はじめましての生き物は
食えるのか
美味いのか
そんな疑問を持たれながら
今日も発見され
誰かが食べるのを待っている




