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「着飾った君に」
「着飾った君に」
僕じゃない奴のために
着飾る君に僕は言う
いいんじゃないか
きれいだけど
あいつの為なのが
気に食わないから
聞かれたときだけ
大したことのないように言う
いいんじゃないか
きれいなスカートも
はきやすいよりもきれいめな靴も
何が入るんだか
わからないほどの小さなカバンも
流行なのよと教えてくれる
どうでもいいことを
いつか
一番綺麗な白のドレスを
あいつよりも絶対に先に見て
キレイだと言ってやろう
別れちまえとは言わない
だって君に
悲しい思いはしてほしくない
だって君に
誰より幸せになってほしいから
うきうきと笑顔で出かけていく姿に
ふんと鼻で笑う
着飾るのが僕のためじゃないから
気に食わないから
それでも
キレイになっていく姿を見て
ついでに流行を教えてやって
世界で一番
キレイだと言ってやろう




