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「言語とほこり」
「言語とほこり」
セカイの向こう側で
誰かが聞いている
自分の言語にほこりがありますか
自分の言語を奪われたことが無い世代で
他人を傷つけるかどうかはさておき
言ってはいけないこともなく
責任を取らなければならないことを別にして
好き勝手に言える
褒めることも貶すことも
好きだと言うことも嫌いだと言うことも
喜ぶ人がいる
悲しむ人がいる
それはおいて
昔の人は聞く
お国はどちら
そこにはあったのだろうか
話し言葉にほこりが
今でもあるのだろう
お国はどちら
そこにはあるのだろう
ほこりが
生まれて住んで生きて死んでいくセカイの
ほこりが
セカイの向こう側で
誰かが答えている
たぶんある