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「君にしか見えなかったセカイ」
「君にしか見えなかったセカイ」
自分には見えない風景が
君には見えている
だってそれを語るから
自分も見たかったけれど
見えなかった
自分も自分にしか見えないセカイが
あればいいと思ったこともあるけれど
自分にはなにも見えなかった
独自のセカイがいつも優しい景色だとか
誰からも理解されるだとか
人にエネルギーを与えるだとか
そんなことは無いだろうけれど
独自のセカイが見えることが
なんとなく
カッコいい
辛さとか悲しさとかそんなことには
目をつぶって
外見の良さだけをみて
ああ
羨ましい
ああ
いいなぁ
ああ
才能だ
自分にはなにも見えなかった
しょうがない
そんな才能は無いのだから