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「ずっと続く」
「ずっと続く」
記憶があり始めるころから
友人はと問われ
出会っては別れを繰り返し
学業はと問われ
進んで止まって別れ
就職はと問われ
仕事内容と肩書はと問われ
結婚はと問われ
旦那はと問われ
子供はと問われ
問うた方も聞かれた方も
おそらく本気で関心は無いのだろう
たまに誰かの記憶の片隅に
引っかかりながらも忘れて
子供の学業はと問われ
再び自分の仕事はと問われ
子供の仕事はと問われ
家事はと問われ
子供の家庭はと問われ
健康はと問われ
子供の結婚はと問われ
子供の子供はと問われ
親達の老化と死
古くなっていく家と墓の話
子供が巣立ち
それでもまだ
孫はと問われ
孫の学業を問われ
孫の仕事はと問われ
孫の結婚はと問われ
ようやく問われなくなるころに
墓の中に行くのだ
やってられるかぁ!とたまにちゃぶ台をひっくり返したくなる内容です。