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「冬の道 2」

「冬の道 2」


いつか見ようと思っていた

あの道の先を歩いていく


寒いのに

と彼女は言うけれど

春でも夏でも

彼女は行かないだろう


元気だね

と彼は言うけれど

体力がなかったら

気力ももう出ないだろう


何があるのか

何もないのかもしれない

そんな思いを抱えながら

見に行くと

普通の街


家があって人がいて

犬がいて電車が通っている

緑があって工事もある


大都市も荒野もないけれど

断崖も豪雪もないけれど


そうだよねと自分に

言い聞かせながら

明日もどこか見ていない風景が

見られる道を歩こう


明日ここにいないのは

自分の方かもしれないのだから

空は今日も綺麗だ


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