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「仮面の笑顔を」
「仮面の笑顔を」
変わることなく
いつまでもそのままでいいと
言われたいというのが
現実と夢だけど
そのことを信じていない女性たち
そのままじゃあ
誰からも愛されないと
誰からも認めてもらえないと
俯く
歌に歌われていても
詩に歌われていても
誰に言われても
自分だけが信じていない
夢は夢のまま
漫画でもアニメでも本の世界でも
全く否定することなく
甘くふわふわと言葉が浮かぶ
変わってほしいところなど
どこにもないそのままでいい
けれど人は年をとる
姿は変わる
シワも白髪も筋力も
考えは変わる
変わらないことに美しさを感じて
今日も誰かがササヤク
そのままでいいよと
そして女性たちは仮面の笑顔を見せた
信じないと