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異世界で始めるポイ活冒険生活 ~実績解除で人生ボーナス中!~  作者: あけちともあき
ポイ活、人生の道標となる編

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第75話 作業第一弾の準備が整いました! +500pt

 なんやかんやあって、デリアが俺担当になってしまった。

 いや、もともと移民担当の騎士ではあったのだが、その中でも活躍が目覚ましいという俺の専任になったらしい。


「私がお前を最初に担当していて本当に良かった。専任になる説得力もあるからな。後は既成事実を作り、なんならあの家に住み着くだけだ……。これで風呂は入り放題……」


「そ、それが狙いかーっ!!」


 己の全てを大きな風呂に懸けた女!!

 出会った頃はピリピリしてる、出世志向の強い女騎士だったのだが、あの大きな風呂が彼女の何もかもを変えてしまった。


「うーん、強力なライバルなのですが、何故かライバルという感じがしません……」


「デリアにとってのメインがお風呂だからだと思う。全てがお風呂のための味付けなんだこの人」


「そうなってしまった」


 なんか虚空を見つめながら告げるデリアであった。

 俺がいなくて、独り占めできる大風呂に入れない間、ずっと考えていたらしい。


 公衆浴場とは全く違う、あの素晴らしい充実した空間は、自分にとって何だったのか。

 あれこそ、自分が騎士となり目指してきたものではなかったのか。

 たとえ今後出世して、屋敷を持つ上級騎士になれたとしても……あの大きさの風呂を作ることはできないし、維持管理のコストを考えると現実的ではない。


「私は……ミアンを手放すべきではないという結論に達したんだ。私の人生において、あれこそが至高の風呂だった。今後絶対に手に入ることはない。ならば、この命を懸けてあの風呂に入れる環境を守り抜く!!」


「つ、強い決意だ!!」


「デリア、そこまで覚悟していたんですね……! これは私も認めざるを得ません。なんか別にミアンの愛情とかが欲しいわけではない感じですし」


「うむ」


 一言で肯定された!

 恐ろしい女性だ。


『ウグワーッ! キャットファイト終結!! 実績・戦って分かり合った二人、解除! 1000pt獲得!』


「俺ずっと横で見てただけなんだけど。それよりサイズアップは動きづらいのでなんとかしてくれ」


『平常時は小さくなるオプションを使いましょう。んもー、ズボンを降ろした時の女性のリアクションが最高なのに』


「チャットボット、変なマンガとか読んでない?」


 またポイントを支払って、サイズ調整を行った。

 そっち方面のスキルツリーを伸ばすことになってしまったお陰で、相手に合わせて調整が可能らしい。

 なんという無駄な高機能なのか。


「よし、ではいくぞい。壁を受け取り、設置していくのじゃろう。現場監督とは言え、最も作業ができるのがインビンシブル号であることは間違いないわい」


『ポッピー!』


 あっ、ポチョを抱っこしたヨルカ!

 もう当たり前みたいな顔して人間モードなのだ。


 壁を構成するパーツを工場に受け取りに行きつつ、みんなと会話などする。


「そもそもヨルカ、お前は何なんだ? 移民か? ブレスレットをしていないではないか」


「わしはずっとこの国の地下にいた存在じゃ。誰よりも古くからこの地に住んでいたと言えよう。言うなれば、王族や貴族と同じAIなんじゃよ。この肉体はAIを運用するためのアバターじゃ」


「そうだったのか!!」


 俺、びっくり。

 ちなみにAI部分は頭の中に入っており、肉体は再構成して別の姿に変身もできる。

 古代文明の技術の極致みたいなものなんだそうだ。


「わしは今後、データベースの内容をどんどんお前に送り込むからな。早く保存環境を用意しておくのじゃ! うおー! 千年を超える役目から! わしはついに解放される~!」


「なんかヨルカもテンション高いですね。昨夜お風呂で何かあったんですか?」


「今ヨルカが全部喋ったよ」


 表も裏もないし、エッチなことなんか起きてません!

 後学のために触られただけ。

 いや、エッチなことはあったな。


 ということで、工場到着。


「あっ、ここにも子爵!」


『やあミアンさん。私の肉体はアバターですので、全ての工場に存在しているのです』


 ロッペルフス子爵、全ての壁工場を監督していた。


『こちらの工場は、一般的な壁ユニットを生産しています。在庫はこんなところですね。今後のリクス・タカードとの連結のために、増産が開始されています』


「あー、すぐに完成するわけじゃないんですね」


『ええ。壁の外の怪物の攻撃に耐えると同時に、気候変動による経年劣化に対応できないといけませんから。新陳代謝をする生きたセラミックが使われているのです』


 ふむふむ、つまり、樹木みたいなものらしい。

 組織が死ぬと代替わりし、新しい組織と入れ替わる。


 成長限界があるから、増えすぎることがない。

 もし異常を起こして増殖していたら、それは冒険者が見つけて伐採するんだそうだ。


 壁の管理も冒険者の仕事だったかあ。


「じゃあ、いただいていきます。うおっ、結構積まれてる」


『休眠状態になっていますが、地面に刺すと覚醒します。基本は横に寝かせ、専用台車で運んでからロープを繋いで引き起こすんですよ』


「なるほど……。思った以上に原始的なやり方で作られていた」


 重機とか無いもんなあ、この世界。

 ということで、在庫を全てストレージに収納した。


 ロッペルフス子爵は驚いている。

 今度ストレージ機能を調べさせてくれとか言ってきたのだった。


『多分分からないと思いますけどね!』


 得意げなチャットボット!


「わしも解析してみたい!」


『おや? あなたは……王国に登録されていないAI……ですが型番は同じ系統で遥かに古い……! もしや、古代文明のAIですか? いやあ、時代を超えて我々は同じ欲求を覚えるのですねえ』


「うむ、分析とデータの蓄積、構築はわしらの本能じゃからの」


 ヨルカとロッペルフス子爵も仲良くなっているし。

 こうして壁を仕入れた俺達は、作業現場へと向かうのだった。

 いざ、壁の建造!


 これがないと、壁の中の街に手を付けられないからね。


『ウグワーッ! 作業第一弾の準備が整いました! 実績・資材の蓄積は十分か? 解除! 500pt獲得!』


◎現在のポイント:84120pt(なんかパッシブな肉体改造オプションでポイントを消費)

 貢献ポイント :105855ポイント

 

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― 新着の感想 ―
もうチャットボットさんの私情と言うか趣味嗜好入りまくりのコメントにも驚かなくなってきた……w
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