第74話 キャットファイトを目撃しました! +1000pt
職人たちと仲良くして、作業はまた明日ということに。
インビンシブル号を格納して、自宅に戻った。
おお、部屋の真ん中に絨毯を敷いて下着姿のデリアが大の字になって寝ている!!
恥じらいというものがないのかこの人は。
男女関係なく、実力の世界である騎士をやってるから、恥じらいとか言ってられないのかも知れない。
「この人は危険かも知れない……!!」
警戒の色を強めるマキナ。
「お……戻ったのか……。おかえり」
自分の家のようにくつろいでいるデリア!
いや、まあずっと我が家に入り浸ってるからね。
「ミアン。一日考えていたのだが、私の作戦を聞いてくれ」
「なんだい作戦って」
仕事を終えたポチョを床に置きながら、とりあえず聞いてみる事にする。
「ああ。この国はお前の存在に注視している。つまりお前は、国の繁栄に大きく関与する、最重要人物として見られているということだ。ということはだ。国はお前に出ていかれては困る」
「はあ、そうなるかも知れないね」
「なので私がお前の子を産めば、お前はおいそれと外に出ていかなくなるのではないか?」
「な、なんだってーっ!?」
「な、なんですってーっ!?」
衝撃を受ける俺とマキナ!
「いけませーん!! ミアンは私のものです! ミアンと致したいなら私を倒して下さい!!」
「えっ!? そんなルールがあるのか!? それでは永遠にミアンに届かないではないか! ちょっとだけ! ちょっとだけでいいんだ! 私がリードするから!」
「駄目です! だーめーでーすー!!」
「だってお前達に任せてたらいつまでも時間が掛かるじゃないか! ミアンの子を孕めば、その時点で私の評価が騎士団内で上がるんだよ! 出産してから復帰しても即座に立場も上がる! 得しか無いんだ!」
「全部デリアさんの得じゃないですかーっ!! このーっ!」
「な、何をする~! ウグワーッ!」
もみ合いになった!
体格は近くても、人竜族のパワーはモノが違うな。
デリアを組み伏せて、あっという間に恥ずかし固めのポーズにしてしまった!
な、なんという光景!!
『ウグワーッ! キャットファイトを目撃しました! 実績・今夜はこの辺をネタに盛り上がるのはどうでしょう、解除! 1000pt獲得!』
「こうです! こうです!」
「うわーっ! 恥ずかしいポーズでお尻を叩くのをやめてくれー! そ、それは流石に恥ずかしいー! 騎士の誇りがー!!」
もう騎士の誇りなど残っていないのではないか……?
「何をやっとるんじゃあいつらは」
人間モードになったヨルカが、ポチョを抱っこしながら通過していく。
あ、お風呂ですか。
珍しい……。
「お主も来い。作戦会議じゃ」
「えっ、俺も!?」
「わしは地下データベースの守護者じゃ。覚えておろうが。あれも今後活用する必要が出てくる。この話ができるのはお前だけじゃからな」
「ああ、なるほど……」
ということで、ヨルカとポチョとお風呂に……。
『ポピー』
「ポチョはいつも頑張ってくれてるからなー。ブラシでピッカピカにしてやるぞ!」
『ポッピポピ!!』
「作業しながらで良い。話をするぞ。わしはデータベースをそのまま寝かせておくつもりじゃった。この世界の文明レベルでは、もはや扱いきれぬと思っておったからじゃ。この国の王族ですら、かつてあったシステムのバックアップに過ぎぬ」
「なるほど……」
なんか視界に真っ白なものがある。
髪も肌も真っ白で、赤い目をしているヨルカなのだ。
口調はおばあちゃんだが、見た目は儚げな妙齢の美女なんだよな。
普段カカポだからギャップが凄い。中身は一緒だけど。
うーむ、他の女性陣のような暴力的なサイズ感は無い。
現実的スレンダー……!
「じゃが、お前がいる。ミアン、お前にデータベースを託そう。なんかいい感じでデータベースを保管しておける設備とかあるんじゃろ? それを王族に分からせて、少しずつ実行させるという計画があるのじゃ」
「あー、多分データベース関連は売ってると思います。そうかあ、この後は王族にその辺りを伝えないといけないのかあ。大変だなー」
「返事が妙に上の空じゃな……。わしの体ずっと見てない?」
「見てます」
「素直じゃ!?」
「いやあ……なんか最近モテ期が来てて、もう自分を装わなくてもいいかなって思って……」
「まあなあ……。お前を巡って女たちが争っておるしな……。どっちも抱いてしまえば良かろう」
「精力が持たないと思うんだよね……。俺、人並みなので」
「そんなもの、お前が使っている不思議な力で強化すればいいんじゃないのか?」
「あっ!! そ、その視点は無かった!! チャットボット! そっち方面、永続的なパワーアップできる?」
『とてもいい質問ですね! ああ、このやり取り久しぶりですねえ……。えー、パッシブでのパワーアップは可能です! むしろそっち方面を活用されるかと思ったら、ひたすらアイテムを買って活用する頭脳戦を展開していたので、私も大変感心していたところでした』
「いけるのか! いけるんだな!? 多分な、マキナが女子としてのサイズ感がかなり大きいから俺もサイズアップしておいた方が……」
『ではこちらのサイズアップとスタミナアップはどうでしょう……このスキルツリーを使うということでよろしい? よろしいですね? では規約を読んでからOKボタンを……』
「大丈夫大丈夫。ポチッと……いいねいいね。……ウオーっ! 俺の体格は全く変わらず、なんか一部だけが大きく!! バ、バランスというものが……!」
『体格関係はまた別のパッシブでのパワーアップとなりますが、あなたはこちら側のスキルツリーを選択したので乗り換えはできませんねえ……。そう規約に書いてあったんですが読まずにOKしたでしょ』
「そんなー」
「わーっ、見ている間に大きくなっておる! 不思議!! そういう技術もデータベースにはあったらしいが、施術をせずに実現するのは初じゃのう。ちょっと後学のために触っても? これは、データを預けても新たなデータが取れそうじゃのう……。全ては人類の発展のためじゃ……!!」
「いやいやいやいや! その方向の知的好奇心は困る!」
「減るものではあるまい! いいじゃろういいじゃろう」
「あーっ、いけませんお客様! いけません!」
『ポピピー!』
なんだか分からないけど飛び跳ねるぞ! というポチョ!
洗い場でもちゃもちゃともみ合うことになってしまった!
こ、ここをマキナに見られたら修羅場だぞーっ!
「ヨ、ヨルカもそういうキャラだっけ!?」
「いやあ、データベースを託せると思ったらな、千年を超える時の重みがスーッとわしの肩から離れてなあ……。じゃあもう、馬鹿騒ぎしてもいいな! と思ってな! ずーっとバカをやりたかったんじゃ!! わしの目の前でいつもいつも馬鹿騒ぎしおって!」
羨ましかったのか!
「ということで触らせるのじゃ! おおーっ! おおっ!? さっき見た時よりも大きくなっているのじゃ! それにふにゃふにゃしていない!」
「触るからでしょー!!」
『ポピポピ!』
ポチョもなんか飛び跳ねてそうだそうだと言っているのだ。
何も分かってないだろー!
『ウグワーッ! 新たな責務を負いました! 実績・古代文明の守り手、解除! 5000pt獲得!』
「俺が股間のものを守っている間に、なんか凄い実績とポイントが!! ああ、ヨルカから受け継いだという扱いになるのか!?」
「なんかお風呂場からミアンとヨルカの楽しそうな声が聞こえたので、危機感を覚えて来ましたよ! あーっ! 何をしてるんですかーっ!!」
マキナ登場!
ヨルカは慌ててカカポになり、ポテポテ逃げ回ることになるのだった。
◎現在のポイント:83620pt(なんかパッシブな肉体改造でポイントを消費)
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