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異世界で始めるポイ活冒険生活 ~実績解除で人生ボーナス中!~  作者: あけちともあき
ポイ活、人生の道標となる編

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第71話 新たに狙いをつけられました! +1000pt

 どうやらジュドクが入国したらしい。

 たった二日で!

 優秀!


「ミアンも二日だったじゃないですか。しかも私も連れて!」


「あれはマキナの助けがあったから……」


「ミアンがいなければ私は死んでいました! なので凄いのはミアンです!」


 押し切られてしまった。

 本日は自宅にて、伯爵の使いに届けてもらった都市計画を眺めている。


 ケスタイン王国の都市計画は、壁の拡張。

 外の世界との境界線がこの巨大な壁で、これを少しずつ外部に作って、壁の内側を増やしていくわけだ。


 どういうわけか、調査隊を結成して闇雲に遠くまで調査に行き、大被害を受けて帰ってきて何の成果も得られない……みたいなことを頻発させている。

 お陰で壁はあまり遠くに作れず、数年に一度、外に向かって数十センチ拡張するに留まっているらしい。


「へえ、この壁、ユニット方式で作られていて取り外して動かせるんだ」


 初めて知った。

 これはこの世界が、かつて科学文明を築いていた名残だろうな。


「そして調査隊が無駄に遠くに行ってよく壊滅するのは、貢献ポイント狙いらしい。遠くに壁を作るほど貢献ポイントが得られるんだな……。だから無茶をして、遠くに橋頭堡を作ろうとする。そして怪物たちにやられる」


「欲深いですねえ」


 マキナが肩をすくめた。

 人竜族は食欲と性欲以外は無欲気味だもんね。


「風呂だ風呂だ! 今日も借りるぞ!!」


「あっ、半分我が家に住んでいるハーフエルフの騎士が……。聞いたんだけどジュドクが移民認定されたんだろ? 人竜族の黄色い角の人」


 デリアは複雑そうな顔で頷いた。


「うむ……。しかも私に出会うなり突然プロポーズしてきた。初対面で、俺の子を産んでくれなどと、デリカシーが無さすぎではないか」


「なんだってー!」


「なんですってー!!」


 俺とマキナに激震!!

 デリアにプロポーズ!?

 いや、言われてみれば納得だ。


 ハーフエルフでありながらも長身で頑健な肉体を持ち、人竜族相手にも臆さない胆力。

 騎士を務められる社会性を持ち、その実力は冒険者に換算してもゴールド級に手が届くレベル。

 一人で入る大風呂に目がない以外に弱点がないのがデリアだ。


「それで……受けたんですか!?」


 なんかマキナがワクワクしている顔だ。

 知り合いと知り合いがくっつきそうなんだから、気持ちは分かる。


「いや……! 人竜族の里には温泉もあると聞いて心が大きく揺らいだが、よく考えたら向こうは私の出世欲が満たされない……!! 断った」


「なるほどぉ。欲の多い人だ」


 人竜族のストイックな生き方にはマッチできない女性だな。

 この国で出世して稼いで、とにかく偉くなるのが好きらしい。

 人里からは離れられないだろう。


「デリアったら、それでもミアンのところには入り浸るんですから。なんですか? 私のミアンを狙っていたりするんですか? ミアンは私とクリカの共有財産なんですよ?」


「ああ、マキナの妹か? いいんじゃないか? 私はそういう方面は興味がない……。エルフ由来の性欲の薄さがな。……しかし、その手があったか。こいつに抱かれればこの家に居座って、あの風呂を独り占めする権利が生まれる……。あわよくば一人でも産んでしまえば……」


 いかーん!

 デリアの目が剣呑な光を帯びた!

 俺の貞操が危ない!!


「なあミアン。私に仕事上がりの風呂を提供し続けるために、私を抱く気はないか……? 何、気にするな。今まで無料で入らせてくれていた礼のようなものだ。私としても何か提供できるものがあればいいが、今のところはこの身一つしかないのでな……!!」


「デリア、落ち着くんだ。日々の激務で君はおかしくなっている。まずは入浴するんだ」


 ハッとするデリア。


「そうかも知れないな……。ちょっと風呂に入って頭を冷やして……いや、温めてくる」


 去っていった。

 マキナが深刻な顔をしている。


「強力なライバル出現ですよ。彼女にはミアンを手に入れたい理由があります!」


「独り占めできる大きなお風呂かあ」


 それもなんだかなあと思うのだった。


『ウグワーッ! 新たに狙いをつけられました! 実績・迫る包囲網、解除! 1000pt獲得!』


 やめろやめろ!?

 とにかく気を取り直して、風呂に入るデリアに家を任せ……。

 任せていいのか?

 いいのだ。いいことにしておく。


「俺達は外を見に行こう。都市拡張計画だ。現実的な方法で壁を外に伸ばしていき、リクス・タカードと繋げるぞ」


「はい! 今回はミアンがどんなアイデアで活躍するのか、楽しみにしてますね! 夫の凄いところを見るのは私の最高の娯楽なので」


 いつの間にか俺はマキナの娯楽になっていた!!

 あと、人前で妻とか夫とか平気で言うようになったな……!

 彼女の独占心を感じる。


 こうして俺達は、お風呂とウォシュレットトイレ抜きのインビンシブル号で壁の外に出発するのだった。

 さてさて、どうやって工事を進めていったものか……。

 何かヒントが転がっているといいんだが。


◎現在のポイント:77520pt

 貢献ポイント :125855ポイント


お読みいただきありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
なんかデリアさんは専用のお風呂作ってあげればそれで済むような気がしてきたな……(2回目)
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