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異世界で始めるポイ活冒険生活 ~実績解除で人生ボーナス中!~  作者: あけちともあき
ポイ活、人生の道を示す編

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第69話 依頼を完了しました! +1000pt

 案の定ジュドクは外で止められたので、難民申請をしてもらうことにする。


「すぐ壁の中に入って見せるからね! 中には異種族の女の子がたくさんいるんだろ? 人竜族の里でも全然いいって娘を探すから!」


 やる気満々だ。


「ジュドクの実力なら数日でいけると思う。経験者からアドバイスをするなら……」


「狩りですよ! 狩りを狙うといいですよ!」


「なるほどー!! ありがとう!」


 身体強化のブレスを使う彼なら、ポイント稼ぎも余裕だろう。

 実際、実力なら人竜族の集落でも上から数えたほうが早いくらいだし。


「ブレス抜きだと私より強いですからね」


「マキナより!? これは凄いことになってきた」


 冒険者ギルドに加入したら、一発でゴールド級確定だろう。

 人竜族、あまりにも種として強すぎる。


「その人竜族の頂点に立ったミアンはもっと凄いんだよ」


 ジュドク褒めてくれるじゃない。


「ええ……俺はポイントを使うのが上手いだけなんだが……」


「はあ!? ミアンはもっと自分の凄さに自覚的であるべきです!! いいですか!? 里のどんな殿方でも、ミアンには勝てなかったんです! それどころかミアンは里のみんなに食事を振る舞い、みんなを指揮しながら里に迫ったテアライを完璧に撃退し、しかも犠牲を全く出さなかったんですよ!? ミアンは凄い……凄いんです……!!」


「わ、分かった! 大変よく分かりました!!」


 あまりにも鬼気迫るマキナの様子に、俺はたじたじだ。

 ジュドクも引きつり笑いになるのだった。


「じゃ、じゃあ俺はこれで~。お二人さん、頑張れよ! いろんな意味で!」


 意味深な激励をしつつ、ジュドクはインビンシブル号を降りた。

 すっかり彼の住居となっていたエレベーターユニットを、ストレージに格納する。

 思った以上に大活躍したなあ。


 門番たちはインビンシブル号をよく知っているので、フリーパスで通してくれた。


「こんなん絶対見間違えないからね」「伯爵からも通すよう言われてるから」


「お勤めご苦労さまですー。あ、これ差し入れのお菓子。ポイントで買ったカステラ」


「ありがてー」「消え物は賄賂扱いされないからな」


 ニコニコしながらチョコバーを受け取る門番たちなのだった。

 門を通り過ぎた後、


「あんまーい!!」「うんまー!!」とか叫びが聞こえてきた。


 インビンシブル号をストレージに収納し、内部の設備を元の賃貸家屋に設置し直す。

 その足で、ザーマルスキー伯爵の家に向かった。


 先日の工事みたいなのはすっかり終わっているようで、屋敷はピカピカになっている。

 いつも隅々まで磨かれているのは、それだけ経済を回している証拠なんだろう。


 顔のないアンドロイドな執事さんが出迎えてくれた。


『お待ちしておりました。やや、強力な因子反応。極上の素材を手に入れられたようですね。早く御主人様に報告してあげて下さい。カメラとマイク越しに確認されてはいますが、間近で解析したほうが興奮するというものですから』


 AIも興奮するのか……。

 通された部屋で、ザーマルスキー伯爵の太っちょなアバターが立ち上がった。


『おお、おお! 亜竜などもっと小さなものでも良かったのに、よりによって特級気象竜の核を持ち帰ってくるとは……!! これは加工は難しいが、核そのものが王国を運営するための動力源になるのだ』


「これ、手渡せばいいです?」


『うむ。我が肉体は物体を保持できるようになっている。どれ……。ほほう……カメラアイで見ただけで分かる、溢れ出る因子……!! 王国はあと百年戦えるぞ』


 AIがホクホクしている。

 そして俺達に向き直ると、


『ご苦労だった! これ以上無い最高の仕事だ! こちらの想定を遥かに超えてきたな。貢献ポイントを振り込んでおこう』


「ありがとうございます。王国としては、テアライは対処しないんですか?」


『我が国の設備では、あれに対抗できない。それを君が対処したというのは驚くべきことだ。それと、我が国の配置は気象竜の影響が最も少ない場所になっている。最も脅威となるのはウミボウズだが、これは気象竜の中では最も小型なので、ナマズと組んで動かない限りは問題ないのだよ』


「なんか何が起こるのかよく分かりました。それと、貢献ポイントがやたら溜まってて使い所が無くて……」


『なんと! それほど溜まっていたのか。どれ……? うおっ!? お前達、この王国で指折りの貢献ポイント富豪だぞ……!? その気になれば、お前達の家の近くに様々な設備を作ることもできよう。わしが後見人となるので、色々やってみなさい』


 なんかお墨付きをもらってしまった。

 これは住処の周りを改造してもいいぞってことだろう。


「なんだかよく分かりませんが、ミアンが凄いってことだけ分かりました!」


 マキナの理解はシンプルなのだった。


『ウグワーッ! 依頼を完了しました! 実績・亜竜の素材集め完了、解除! 1000pt獲得! ウグワーッ! ザーマルスキー伯爵が後見人になりました! 実績・自由活動権レベル10、解除! 2000pt獲得!』


 自由活動権……。

 つまり、王国内で好き勝手していいよという権利ということになる。

 きっと、素行のいい人間にしか与えられないんだろうなあ。


 こうしてどっさりと貢献ポイントをもらい、どうやって使おうねーなんて話をしながら家に戻ってきた俺達。

 なんか見覚えのある人が涙目になって立ってるんですけど。


「ま、ま、待ってたんだからな!! ずっと……ずっと公共の大浴場しか使えなくて、辛かったんだからな!!」


「あっ、デリアさん……!!」


 移民担当の騎士、デリアが、仕事着のままで俺達を待っていたのだった!


「うわーん!! もう絶対お前達だけで外に出さないぞ! 次は私も絶対についていくからなーっ!!」

 

「うおわー! なんで俺が抱きしめられてるんですかー!!」


「あーっ! デリア、ダメですよー!! ミアンは私のものです! 離れてー! はーなーれーてー!!」


「大変じゃのー」


 パワフル女子二人にもみくちゃにされる俺と、それを他人事のように眺めるカカポ姿のヨルカなのだった。


◎現在のポイント:72370pt

 貢献ポイント :125855ポイント(依頼達成によるものと、結果に対するボーナス)


お読みいただきありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
デリアさん転生日本人説?(笑)
貢献ポイントは使いどころがなかったというか交換可能な施設にほぼ行ってないもんなあw ウグワーの方で買えなさそうなものに使うとしたら、公共サービスとか社会保障、後は買えるなら地位とかそういうのぐらい?
これは……外に半公衆浴場的な露天風呂とか作っておけばデリアさんいちいちついてこなくてもよくなるのでは……? 少なくともデリアさんがついてくる大義名分を奪う効果はあるかもしれませんよマキナさん!(おい)
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