第64話 全員配置につきました! +1500pt
みんなでワイワイと移動する。
そのために何が必要か?
作戦行動可能な人竜族の皆さん、総勢七百人とその協力者二百人を搭載できる設備が必要なのだ!
ということで、10000ptほど使って客車セットを買った。
インビンシブル号の後ろに接続できて、作戦地域でパージできる。
この客車そのものが拠点になるので、参加者は窓から身を乗り出したりしてブレスを使ってもらうのだ。
あとは周辺を、自己強化系ブレスの人たちや人竜族ではない人たちが警護する。
「みなさーん! 乗り込んでくださーい!」
里に残るのは、赤ちゃんとそれをお世話する役割の人竜族以外の人だけ!
念の為に、ポチョの挙動をコピーした警備ロボを二体購入、集落を巡回するようにさせておいた。
これは人竜族の里にプレゼントしちゃうぞ。
5000pt掛かったけど。
「ミアン、凄くたくさんポイントを使ってますね? いいのですか?」
「もちろん。だってマキナのふるさとでしょ。だったら俺にとっても大切なところだし」
「う~っ!! ミアン! あなたってなんて素敵なんでしょう!!」
「うわーっ! 椅子からスッポ抜かれて抱きしめられてぐるぐる振り回される~!!」
だが、俺がマキナの胸に埋もれてても、ポチョはテキパキと仕事をするのである。
「うむ、予定地点はそこじゃな。いいぞいいぞ」
「ヨルカが頭の良さそうなこと言ってるし」
ポチョ最寄りの席には、カカポのヨルカとクリカちゃんの二人が座っている。
ヨルカは今回の作戦を完璧に理解しているので、フロントガラスに表示された作戦地図を確認しつつ、ポチョの移動をサポートしているのだ。
まさに俺の陣営総出での作戦だ。
常にインビンシブル号外壁にジュドクが待機し、直接伝える事がある場合は彼に伝言をお願いしている。
高速で走れるブレス、本当に便利だなあ。
「なあに! 俺の足がここまで活躍するなんて思ってなかったよ! バンバン使ってくれ! いやあー、直接攻撃するブレスじゃなくてもこんなにみんなの役に立てるんだなあ……」
「さてはメギドアがリーダーの狩りチームだと、ジュドクは冷遇されてた系だな……? 有能なのに冷遇して力が発揮できなくなるとか、そういう系の作品みたいだ」
『ウグワーッ! 埋もれていた有能人材を活用しました! 実績・名采配、解除! 1000pt獲得!』
こうして移動しながら、テアライが見えてくるとみんながワーッと歓声をあげる。
対策が分かっている上に、俺が客車の窓に投影した作戦の図案を見て、あの巨大な竜が恐れる対象ではなくなっているのだ。
まあ、怖いものは怖い。
だが俺のフリーハンド作戦図案は、天を衝く大きさのテアライを倒せることを示している!
「絵心がないので、棒人間が喋ってるみたいな図案になっちゃったが」
「ミアンの絵は可愛くて好きですよ?」
『ウグワーッ! 全肯定されました! 実績・何言っても褒めてくれるじゃん、解除! 1000pt獲得!』
まずは客車の一つを、目標地点に設置。
さらにインビンシブル号は疾走し、各地に客車を置いていく。
テアライの両足を囲むように、四両ずつ。
谷底に降ろされた腕の前に、一両とインビンシブル号。
これにて、配置完了!
『ウグワーッ! 全員配置につきました! 実績・作戦準備完了! 解除! 1500pt獲得!』
「えー、それでは皆さん。作戦スタートです! ブレス使いまくってください! あ、山が燃えたら客車に設置されたウォーターバズーカで消してください!!」
全ての客車は、インビンシブル号と通信可能になっている。
この通信、因子を利用しているそうなので、ブレスを使い始めると通じなくなる。
そのためのジュドクだ。
とてもいいお返事があちこちから戻ってきた。
いいぞいいぞ、みんなやる気は十分。
もともと、種族的に戦いに向いているのが人竜族だ。
そんな彼らがどうしてデイダラ属を恐れるのか。
大きすぎて攻撃が通じないからだ。
だが、実はその攻撃、通じてるんですよ……を説明した上で納得していただいたのが俺なのだ。
こうなると人竜族は強い。
戦うモチベーションが得られるからね!
山のあちこちで、炎が吹き上がり、雷が放たれ、吹雪が起こって石つぶてが荒れ狂う。
竜巻が起こり、渦潮が発生し、鋼の槍が何本も地面から生え……。
疲れたら、たっぷり用意されているご飯を召し上がっていただきたい。
これでエネルギーを充填し、またブレスを使う。
俺達の眼の前でも、メギドアと彼の奥さんたちがウワーッとブレスを使用している。
「メギドアの妻になった彼女たちも、優れたブレスの使い手なんですよ。才能がある女性を独り占めにしてたから、色々影で言われてたみたいです」
マキナの説明に納得してしまう俺なのだった。
その最後がマキナだったわけね。
「だけど、お陰でここに強力なブレスの使い手が集まってるから、テアライの注目も集められてる。それじゃあ俺達は本格的に行こうか! 今回は特別でね。もう一つでかい買い物をしてある」
インビンシブル号の頭上で、ぶうううううんっと音がする。
これは何か?
飛行用ローターである!
つまり、このキャンピングカーそのものが巨大なドローンになるのだ。
ふわりと舞い上がるインビンシブル号。
メギドアたちが、呆然とこれを見上げている。
こらこら、ブレス使いなさい!
なお、この車と地上はケーブルで繋がれている。
このケーブルを伝って、ジュドクが昇り降りしてくれるわけだ。
見知った仲間が直接伝えに来てくれるっていうのはやっぱり説得力が大きい。
そういう意味で、ジュドクには大活躍してもらう予定なのだ。
それが彼のブレスの使用にも繋がるし。
「ミアン、もしかして……テアライの頭に直接、あれを打ち込むんですか? 凄い度胸ですねー」
「まあね。あれ、顔に見えるけどあくまでテアライの肉体の中心って意味しかないし、あの口から物を食べるわけじゃないし」
眼前に迫る、テアライの顔。
乱ぐい歯を剥き出しにした、人に似た凶暴そうな顔だ。
まさに手洗い鬼。
向かうインビンシブル号は、ウォーターランスとテラフォーミングマシン・ミニを装備!
さあ、鬼退治だぞ!
◎現在のポイント:41372pt
貢献ポイント :75855ポイント
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