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異世界で始めるポイ活冒険生活 ~実績解除で人生ボーナス中!~  作者: あけちともあき
ポイ活、人生の道を示す編

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第60話 テアライの実態を掴みました! +1500pt

 人竜族の集落に戻ってくると、女性陣がわいわいと出てくる。

 ちょうど手が空いてたな?


 この里では、男性陣は主に狩りを担当。

 女性陣は里の守りを固めつつ、近隣での採集と保存食作成を行っているのだ。

 とにかく無茶苦茶食べる人たちなので、大量に仕込み続けないといけない。


 獲物を持ってくる人たちも、それを料理する人たちも大変なのだ。


「どうだったー?」


 先頭にいる女性が尋ねてくる。


『ポッピ!』


「えっ? テアライ撮影してた? 立体映像で出せる?」


 ポチョに謎の機能が搭載されていた!

 インビンシブル号から降りた俺は、ポチョを抱えて虚空に向ける。

 そこに、撮影したテアライが投影された。


『ポッピポピポピ』


「ふんふん、サイズ感はとても再現できないもんな。そこは工夫してるんだ」


 見上げた光景を見事に再現した立体映像。

 超巨大なテアライが投影されて、これを見た女性陣がキャーッと悲鳴をあげた。

 

「お、おっきい!!」「こんなに大きいの!?」「後ろでメギドアがしょぼくれてると思ったら、納得しちゃった」「その割には他の男子元気じゃない?」


「それはですね、俺がこのテアライに対して勝機を見出しまして」


 俺の言葉に、女性陣がざわついた。

 さらに彼女たちと一緒にいる人竜族のちびっこがわあわあ出てきて、テアライの立体画像を見てぴょんぴょん飛び跳ねる。


「でっけー」「おっきー」「なんだこれー」


「ついこの間まで、クリカもあんな感じだったのに……あっという間に大きくなりましたねえ」


「はぁー? クリカ、あんなおこちゃまと違うんだけどー! ってか、お姉は全然年上みたいな顔してるけど四つしか違わないじゃん!!」


「なにぃーっ」


 なんかすごい事実を聞いてしまった気がする。

 マキナ、そのワガママボディで若いのマジか。

 クリカちゃんが……あと四年でマキナみたいになる……。


「はー」


「なーにーよー! お兄さんがシツレイなこと考えたってクリカ分かるんだからねーっ!」


 ぴょんぴょん飛び跳ねて怒りを表明するクリカちゃんなのだった。

 ちびっこたちと同じ動きしてるじゃないか!

 さて、こんな感じで到着後のデモンストレーションは終わり。


 次に、集落にいる人生のベテラン的な人々に、テアライの情報を聞いて回ることにする。

 どうやら災害竜テアライというのは、数十年に一度、ちょこちょこ出現する個体らしい。

 デイダラボウと合わせて、自然現象みたいな亜竜なんじゃないだろうか。


「こちらの方が、里で一番の長老です」


「長老じゃよ」


「ははあ、落ち着いた感じの大柄な女性にしか見えないんですが、もしや人竜族は外見年齢が止まる?」


「そうですねえ。私たち、あまり外見は変わらなくなりますから」


 人間と言うより、生涯成長を続ける魚類とか爬虫類みたいな生態らしい。

 ご長老は百年くらい生きてらっしゃるとか。

 言われてみればタリアさんも三十代前半らしいが、外見が異常に若かった。


「まあ、男たちは皆、狩りの中で命を落とすのじゃよ。女も次第にブレスが使えなくなり、これが消えたときに死ぬ。私はたまたま頑丈で、まだブレスが使えるので死んでないだけじゃ。ほぼ死にかけじゃな! ほっほっほ」


「縁起でもないことをおっしゃる!」


 そんな。集落の生き字引である長老からテアライやデイダラボウ種の亜竜について聞いた。


「そうじゃな。お主の想像は正しいかも知れぬ。あやつらは赤子の時がない。突然、あの巨大な姿で現れる。そして地を掘り起こして山を作り、山を蹴り崩して谷に変え、海を埋め立てて地を作り、大地を踏み抜いて湾を作る。そうして消えていくんじゃ。巻き込まれた者は堪ったものではないがのう。犠牲を諦めて、逃げ回っていれば奴らはいなくなってくれる」


「形のある災害って感じですね。族長はこれを倒したんですよね?」


「そうじゃ! デイダラボウを倒せた人竜族など、歴史上で族長の他におるまい! アークサンダーは、不世出のブレスじゃった。じゃが、それも失われた。テアライに抗える手段は存在するまい」


「なるほどなるほど、力で対抗するのは困難を極め、しかも支払う代償が大きいと。では……テアライに関してなんですけど。遭遇したことは?」


「無論、ある。デイダラボウは地の形を変える災害。テアライは山から平地へと地の力を押し出す災害じゃ」


 海から蒸発した雨や、あるいは地の底からマグマに乗って吹き上がってきた成分がある。

 これらは山に堆積していくが、テアライはこれらを崩し、川の洪水を引き起こし、平地へと移動させていく存在なのだ。

 つまり、デイダラボウほど動き回るわけではない。


 たまたま川の流域には人里が多くあり、それらが氾濫した川に押し流されて多数の犠牲者が出るだけ。


「グググール、テアライによる災害のあと、もしかして地面が肥沃な感じになったりする?」


『なりますね。大地は豊かになり、崩された山肌には木々が実って新たな植生が誕生します。掘られた谷が湖になることもあります』


 なーるほど。

 あの亜竜は、自然現象の一つなのだ。

 それが竜の因子と混ざりあって実体化し、世界のメカニズムに組み込まれた……。


『ウグワーッ! テアライの実態を掴みました! 実績・メーター30%、解除! 1500pt獲得!』 


 ぐーんと進んだな!

 つまりこれ、竜殺しの魔剣で解決しても、また十年後とかに同じような事が起きるってわけだ。

 根本原因の解決も、本当にそれが正しいのかは分からない。


 これは思案のしどころだぞ。



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― 新着の感想 ―
更新お疲れ様です。 なるほど、生態(?)は某ジブ○映画の土地神様と似たり寄ったりなんですなぁ…もしくは『暴走してないデビルガンダ○(本来の目的は地球環境の再生)』みたいなもんと。 一回星が滅びかけた…
類似個体だけどデイダラとテアライで行動原理違うのか デイダラが地震でテアライが洪水、海の方行ったらまた別の担当がいそうだなあ それはそうと長命種の外見変化の例えに魚類が持ち出されるのは初めて聞いたw…
クリカちゃん、君はそのままで良いんだよ……無理にマキナさんに張り合って大きくなる必要なんてないんだ……(おい)
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