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異世界で始めるポイ活冒険生活 ~実績解除で人生ボーナス中!~  作者: あけちともあき
ポイ活、人生の背中を押す編

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第39話 セントラルタワーに突入しました! +500pt

『ポピー』


「おっ、近くに中立の個体の反応なしね。よしよし」


 ドローンユニットを付けたポチョが、ポワポワと浮いている。

 彼に前に進んでもらいつつ状況を視認してもらい、視界をポイントプログラム画面で共有しているのだ。

 で、さらにエネミーサーチの機能も同時使用!


「ああ~! わ、私、目が回ってきます。ミアンはよくこんなたくさんのものを見て平気でいられますね!」


「生前はショート動画連続で見ながら別の作業とかもしてたからね……。マルチタスクっていうか、一つのことに集中し続けるのが苦手なんだ」


 最近はかなり改善したけども。

 ということは、俺の性質は結構マルチタスクに近づいているのではない?


「ううっ、私も目が回ってきたぞ……! 同じ光景を見せる魔法を止めてくれ……!」


「わ、私も限界~!!」


 デリアにアイラまで音を上げた!

 仕方ないので解除しよう。

 ヨルカのみ、視界共有を行っても全然平気だ。


「わしはそもそもこういう任務のために生まれた存在じゃからな。多数の情報の同時処理には慣れておる。ミアンがこういう作業に慣れている事が驚きじゃ」


「そういう生活だったからねえ」


 視界共有リタイアした女子三名は、周辺を警戒してもらう。

 マキナはポチョと並んで前。

 デリアとアイラは後衛。


「絶対私、戦力的に必要無かったと思うなあ!」


 アイラがまだぶつぶつ言っているのだった。

 彼女の精霊魔法が生きるチャンスが、なかなかこないもんなあ。


「おっと、前方に中立反応あり。ビルの入口を守ってるロボット? いやいや、あれは風雨に晒されて壊れて、オブジェになっちゃってる」


『その通りです。中立反応が敵対反応に変わりました。現ファールディア環境下に適応進化し、代を重ねたガードロボット……通称ガーゴイルです』


「なるほどー! じゃあよろしくお願いしまーす!!」


 女子たちに連絡~!!


 ガーゴイルは、大きな翼が生えた石の悪魔と言った外見。

 これが翼を大きく広げて飛んでくる。

 石に見えるけど軽くて、滑空できる素材なんだろうな。


 アイラが「ひいー」とか泣きそうになりながら魔法を使うと、猛烈な風が巻き起こった。

 あっ、透き通ったプロペラみたいなのが彼女の背後に出現してる!

 精霊魔法は物理だったか……。


「そういうことじゃ。基本、異種族はこの世界に満ちた因子に適応した人造人間。それが代を重ねて定着したものじゃ。故に、ドライアドならば因子を介した魔法で自然現象を再現し、エルフならば導体となる発動体を用いてより直接的な効果を……」


「ファンタジーの概念が崩れる~」


 上手く空を飛べなくなったガーゴイルが「ウグワーッ」と落ちてくる。

 そこに駆け寄ったマキナとデリアが、ガンガンとこれをぶっ叩いた。

 デリアのレイピアが、棍棒みたいなのになってるな。

 魔法で棍棒状に変化させたんだろう。


『ポピー』


 ポチョがここに、至近距離からピンポイントミニガンを叩き込み……。


「ウグワーッ!!」


 ガーゴイル爆発四散!

 うちの仲間たち、火力が凄い。


「ふう……。なんとかやれたか。しかしマキナとポチョの強さがでたらめだな……」


「デリアさんから見てもそう思いますか」


「お前が一番でたらめだぞミアン。未知の敵の襲撃を事前に完璧に予測するなど、伝説の大魔法使いだ」


『ウグワーッ! 新たな称号を得ました! 実績・ジェネリック・大魔法使い解除! 500pt獲得!』


 ジェネリック!!

 まあ魔法使ってるわけじゃないもんなあ。

 

 そして、ついにタワー到着!

 ここはガーゴイルが実質門番みたいになってたようだけど……。


「巣を作っていたのじゃろうな。モタモタしていると、他のガーゴイルが集まってくるぞい」


「それは困るなあ。じゃあ扉を開けて侵入しちゃおう」


 俺とヨルカが親しげに喋っていると、間にぎゅうぎゅうとマキナが入ってきた。


「うわーっ」


 小柄な女の子に変身しているヨルカが尻餅をついた。


「あっ、ごめんなさい! でも、ヨルカばっかりずるいですよ! ミアンは私のものでもあるんですからーっ!」


「うおっ」


「ひゃっ」


 デリアとアイラが絶句しているな……。

 俺は誰のものでもありません……!


「じゃ、じゃあマキナにお願いしようかな。ここの扉、金属化した樹木と同化してるんだけど……」


 グググールで調べて分かった。

 メタルセコイアというこの樹木は、全身が金属製なのだ。

 で、数千年を生きる。


 幼年期は寄生タイプなのだが、その性質がこの高層ビルにいい感じでマッチしたんだろう。

 そしてビルを取り込みながら成長し……。

 お陰でビルは経年劣化による倒壊を免れ。


 ここにこうして存在していると。


「ということは……ここをぶち抜けばいいんですね! うおーっ!! エレクトロブラスト……最大パワーッ!!」


 思いっきり力むマキナ!

 彼女の頭の上に電気のボールが生まれ、それがどんどん大きくなっていく。

 ついに、キャンピングカーを飲み込むくらいまで大きくなって……。

 ビルの壁面に炸裂した!


 バチバチ、バキバキと猛烈な音を立ててメタルセコイアで覆われた壁面が破壊されていく。

 火花が散り、高温で金属が溶かされ……。


「うわーっ」


「あーれーっ」


「ミアンを盾にするのじゃー!!」


『ポッポピー!』


 みんながワーッと俺の影に逃げ込んだ!

 そんなバカな。

 俺が一番脆弱なのに!


『ポピッ!』


 ポチョがウォーターバズーカから水を出して、俺の頭の上からぶっかけ、飛び散ってくる火花なんかを無理やり防がせている。

 なんという強硬手段!!


 なお、力を使い果たしたマキナが隣でぶっ倒れた。

 白目を剥いている。

 やりすぎだー!!


『ウグワーッ! 身を挺してみんなを守りました! 実績・男らしい肉の盾解除! 1000pt獲得!』


 嬉しくない実績だなあ!


「見事耐えきった……!? やるな、ミアン」


「思ったよりも男らしいかも……。ちょっと見直しました」


 デリアにアイラ、やるなって顔で見るんじゃない。

 君たちが勝手に俺を盾にしたんでしょ!


『好感度が上がってますよ! その調子です!』


 うるさいよチャットボット!?

 とにかく~!

 道は開かれた。


 熱された金属が冷えるまでちょっと待って、マキナを運びつつビルの内部へ突入!


 なお、轟音に火花が飛び散ったけど、アリやガーゴイルたちは一匹も寄ってこなかったのだった。

 むしろすごい速度で遠ざかってる。


『野生動物は、大きな音や炎は危機的な状況と判断し、逃げますからね』


「そっか! むしろ逃げるんだなあ!」


 じゃあ次からは、音波砲で対処できるな!


『ウグワーッ! セントラルタワーに突入しました! 実績・都市中枢へ!解除! 500pt獲得!』


 こう……ゲームとかなら重要っぽい実績が、ことごとくポイント低いんだよなあ……。


◎現在のポイント:26702pt

 貢献ポイント :7855ポイント(ガーゴイルを討伐)

お読みいただきありがとうございます。

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このチャットボット油断すると語尾に「ミノリー」とか言い出さない?
なんちゃって魔法世界だった!?
チャットボットの基準がやはりおかしい……w
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