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異世界で始めるポイ活冒険生活 ~実績解除で人生ボーナス中!~  作者: あけちともあき
ポイ活、人生に時に試練を呼ぶ

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第131話 運命の弟子たちと出会いました! +1000pt

 夜だと言うのに、必死の形相で集まってきた男女がいるのだった。


「は、は、張り紙を見て来ました!」


「あれは俺が求められてますよね!?」


「あたしの活躍の舞台があるってことですよね!?」


「ケスタイン王国であんまり見たことがないタイプの人達が来たぞ。自己主張が強い。えー、あの張り紙が見えた皆さん……って言っても三人だけか。だが、皆さんは選ばれた三人です。具体的には、俺の扱うポイントプログラムなアイテムを使用できる才能がある三人です」


「なるほど」


「なんだか分からないが俺達が特別だってのは分かった」


「仕事って何をさせてくれるんですか? 私、やる気だけはありますから!」


「だが、もういい時間である。ここに3人分テントを用意しておくから、この中で寝るように。明日説明するから」


「僕は夜型なので夜から活動できますよ!!」


「俺も夜ふかしできる!」


「あたしも!」


「いかーん! 寝ろ!!」


 なんという社会性のない者どもだ。

 だが、だからこそあの張り紙を読み、ここに集まってこれたのではないだろうか。


 とりあえずわあわあ言う三人をテントに放り込んだ。

 翌日。


 あまり眠れなかった三人と邂逅した。

 この繊細さ!!

 本物だ!


 他人とは思えない!

 俺もマキナと出会うまでは、こんなトリッキーな感じだったなあ。


『ウグワーッ! 運命の弟子たちと出会いました! 実績・まだ眠そうだな。シャキッとせいや! 解除! 1000pt獲得!』


 ほんとにね!


「三人とも整列! これから凄い仕事を、特別に君たち三人に任せるのだ! まずは自己紹介をどうぞ」


 俺がそんなことをしていると、変なことをしているなーとマキナとデリアが覗きにやって来た。

 ヨルカはクリカちゃんを学校に送り届けている。

 行きは二人でエンタープライズ号で行き、帰りにアイラを拾って二人で漕いでくるそうだ。


「はい! 僕はアベルです!」


 背が低い男が手を上げた。


「男ですが力も体力も無くて、創造性があって手先は器用だから細かい仕事を任せて欲しいってお願いしてたんですが、移民なもんで力仕事ばかりしかなくて……。そこにあの張り紙を見たんです! ここで! 働かせて下さい!」


「おー。いいないいな。確かにケスタイン王国はある程度人間に画一性を求めるからな。外れ値みたいなのはそうなるよなあ。はい次ー」


「はい! 俺はカノンだ!」


 ちょっとガラの悪い感じの男が手を上げた。


「俺はよう、他と同じじゃなく、もっとこうドーンと爆発するような仕事がしてえんだ! だけどよ……移民ってだけじゃなく、この国の人間も誰も自分が好きなこととか、やりたいことをやってねえじゃんか。なんつうか、生きるためだけの仕事をして生きてるっつーか……。だからよ! 俺を! ここで! 働かせて下さい!」


「おー。俺が生きてた世界では一般的な考えだし、まあふわふわした地に足のついてない考えだが、この世界だと画期的だよなあ。はい次ー」


「はい! あたしはサーラ!」


 そばかすで三白眼の女が手を上げた。


「移民の女ができる仕事なんか、工事とか清掃とかお店の手伝いばっかり! 知ってます? 移民って開業したらいけないんですよ! 十年も! 誰かの下で同じことばっかりやって生きてたら、あたしの中の創造性が全部枯れちゃう!! 家族はバカなこと言ってないで働けって言うんですけど! でもでも、せっかくセダインから逃げ出したのに、ケスタインでも何もできないまま年を取るのは嫌なんです!! だから! あたしを! ここで! 働かせて下さい!」


「おー。確かに時間というものはあっという間に過ぎていく……。それを認識できるからこそ焦ってしまう、諦めてないというのも残酷なものだよなあ」


『ウグワーッ! 青少年の主張を聞きました! 実績・もうそういうのを聞く大人の立場なんだなあ、解除! 1000pt獲得!』


「ミアンが不思議なことしてますね」


「全くだ。こんなふわふわ浮ついたことを言う連中に何ができる? 戻らせて地道な仕事をさせればいいんだ」


 デリアが現実の代表みたいなことを言ったので、三人がウグワーッと苦しんだ。


「はいはい、デリアは奥に引っ込んでてね」


「わ、私が何か悪いことを言ったのか!? 押すな押すなー!」


「はい、邪魔者は去りました。三人とも苦しみから解放されるように」


「ひい、ひい、突然現実が襲いかかってきました……」


「絶望の淵に沈むかと思ったぜ……」


「あの人、移民担当騎士のデリアさんですよね!? なんであんな怖い人がここにいるんですか!」


 おお、移民たちからは恐ろしい存在だと思われていたのだな、デリア!


 俺は三人を呼び集めると……。


「えー。仕事に関しての話だが、俺は不思議な道具を使ってこの通路街を生み出してきた。本当は一人で全部やれるのだが、みんなに仕事を分け与えて経済を回していたんだ」


「おー、偉い。僕とは何もかも違う……」


「凄い……凄い社会性だ……。化け物め……」


「り、立派に社会でやってるじゃないですか裏切り者ーっ」


「落ち着け社会不適合者どもよ」


 俺は三人を鎮めた。


「これからお前らは俺の弟子となる。俺はお前らに特別な道具を渡し、ここから先……山にある辺りを全部開発して都市にする。お前らのセンスに任せる……」


「「「なんだってー!!」」」


 衝撃を受ける三人。


「ミアン、なんだか凄く楽しそうですねえ」


「そうだな。立派な社会人をやってるよりも、昔の俺みたいなのといっしょに好き勝手やる方が楽しい」


 今まで真面目に色々やって来たんだ。

 ここからはちょっとくらい、好き勝手やってもいいだろう。


 真面目な都市計画なんかクソ喰らえ。

 なんならこいつら、山一つを丸ごと都市化する可能性もあるからな。

 ああ、楽しみだ。


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