第128話 まあ3000pt進呈します!
ヨルカがバテたので俺がスイッチし、クリカちゃんと二人でギコギコ漕いでインビンシブル号を追いかけた。
なお、徐々に離されていくのは仕方ないなーということになり、最終的には再びワイヤーで客車と繋いだのだった。
「ふうー、たくさん走ったし! クリカお腹へっちゃった」
「わしもー」
「二人が空腹ということは、そろそろみんな夕食時ということになるだろうなあ。よし、バーベキューするか!!」
そういうことになった。
インビンシブル号と客車とエンタープライズ号で、大雑把に囲いを作る。
足りない部分はエレベーターユニットを設置しておいた。
そして車両の上に板を張って、ここをバーベキュー会場とするのである。
いやあ、和式バーベキューは大人数でわちゃわちゃしながら飯を食うのに最適だね。
風呂に入って、アイラも完全復活したようだ。
焼けた塊肉をもりもり食べている。
「アイラ落ち着いた?」
「どうにか……。でもトラウマなんで、もう一生国外出ません。侯爵のことは恨みます」
「あー、なんかごめんね」
「ごめんと言うなら責任を取っていただければ……」
この言葉に、マキナが目を輝かせて飛びついた。
「大歓迎ですよー! 私は赤ちゃん産みますし、しばらく赤ちゃんのお世話でいっぱいになりそうですから、ミアンを任せられる女性が欲しかったんです! ようこそアイラー!」
「う、うわーっ、振り回されるんですけどぉーっ!! それに予想外の大歓迎~っ!!」
うちの女性陣は来るものは拒まないなあ。
これを、みんな微笑ましく眺めている。
「それでだミアン」
「おっ、なんだいデリア」
「年齢面とかも考えてな。後は立場的な意味でも、私もそろそろ作っておいた方がいいだろう……」
『ウグワーッ! 今夜あたり作らないかと誘われました! 実績・二人目が近い期間でできちゃうのも、またオツなものですよ、解除! 2000pt獲得!』
「確かに、女子が多いしなあ……。ヨルカはまだまだ余裕っぽいし」
「うむ、わしはこやつらの子がちょっと大きくなった頃でいいぞ。なんならクリカと同じタイミングがいいじゃろ」
「なになに? クリカとヨルカ一緒に赤ちゃん作るの? やろうやろーう!」
大変賑やかなのだ!
こうしてバーベキューはつつがなく終わり……。
キャンピングカーが二台あるので、ここで誰がどこに泊まるかという相談をした。
「ほうほう、デリアが赤ちゃんを? いいと思います! ということは、今日はミアンとデリアでエンタープライズ号に宿泊して下さい!」
「えーっ! クリカもお兄さんと一緒に寝たーい! お休みのちゅっちゅってするのー!」
「いけませーん! クリカは私と一緒に寝るんです!」
「あーれー」
マキナに抱えられて、クリカが連れて行かれてしまった。
ヨルカもその後に続く。
アイラはこれを呆然と見送り……。
「ハーレムの中のヒエラルキーがあるんですね……。圧倒的強者のマキナさんがいるなら、何も問題なさそうですけど」
「ああ。私やヨルカは全く主導権を取る気もないし、体力で絶対に勝てないから全てマキナに任せているぞ」
「あの騎士デリアがすっかり毒気を抜かれて……」
「一人で必死に頑張る必要が無くなったからな。守られるのはいいぞー。甲斐性のある男、最高……!」
「まあ、それは否定しません。じゃ、お二人共いい夜を」
アイラがインビンシブル号に走っていくと、運転席からビナスがぴょんぴょーんと飛び出してきて、彼女の胸元にくっついた。
「あらあら。どうしたんですかー? 私に抱っこされたくなったんですか?」
ナスビみたいなスナークをなでなでしながら、車に乗り込むアイラなのだった。
ユニ蔵とゴールド級の人々も、パートナーと一緒に客車に戻っていく。
今夜の客車はギシギシ揺れることになりそうですね!
『ウグワーッ! ハッピーな夜になりました! 実績・ハッピーはどれだけあってもいいですからね! 解除! 1500pt獲得!』
「本当に色恋とか大好きだなあ、このチャットボット……」
『そりゃあ、衰退した世界は産めよ増やせよ地に満ちよ、で人がどんどん増えたほうがいいですからね! そしてマロングラーセの眷属を駆逐して、世界を取り戻していくのを当チャットボットは応援しております!』
「あ、そういう……?」
「ミアーン。いつまでチャットボットと喋っているんだ。今夜は決めるぞ。そのために私は、お酒も控えめにしたんだから」
「あ、デリアは酔っ払いすぎると……」
「する前に寝てしまう。激務の頃、仕事帰りに大浴場に入り、風呂上がりに家で酒を飲んでそのまま寝る暮らしをしていたからな……。ある程度以上飲むと寝るように体ができているんだ」
「うっ、悲しき社畜の習性……! よし、じゃあよろしくお願いします」
「ああ。その……命中率をあげる何かはあったりしないのか?」
『ありまあす!!』
「うわあーっ! 私にまで反応するんじゃない!」
チャットボット大喜びの状態で、俺はデリアとともにエンタープライズ号へ。
「うわっ、風呂が狭いな! まあいいか。おいミアン、来い。一緒に入るぞ」
「えっ!? 俺とデリアで一緒に!? ぎゅうぎゅうになるじゃないか」
「そういうので気分を盛り上げてベッドで頑張るんだろうが! いいか? 年を食うと変なとこで冷静になってしまうから、雰囲気作らないと大変なんだ」
「世知辛いことをおっしゃる。いや、気持ちはとても分かる……」
「どれだけお湯をこぼしても構わんのだろう? だったら二人で入りながら常に湯を足せばいい! ふふふ、風呂とスキンシップを同時にやるぞ! ……おいミアン、なぜ後ろに続いているお前は風呂に入る前に大きくなっている」
「いやあこう言うシチュエーションが新鮮で……」
「焦るな焦るな、おい待て! おいーっ!」
『ウグワーッ! まあ3000pt進呈します!』
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