第126話 戦争の危険を回避しました! +5000pt
「よーし、ビナス、巨大化!」
ビナスがもががーっと大きくなる。
ラングラッドの視界が一気に塞がれて、
『なにっ!? なんだこれは!? おのれ!!』
慌ててらっしゃる。
ビナスに向かって光の弾を撃ち込んでくる。
それが狙い目である。
「ビナス! 因子を吸収!」
ビナスがしゅごごーっと光の弾を吸い込んだ。
そしてまたナスビみたいな見た目に戻る。
「どうだ? 吸い込めた?」
コクコク頷くビナス。
どうやら、魔将とやらは因子コピーが可能なようだ!
『ウグワーッ! Aランク因子をコピーしました! 実績・上位因子・氷炎獲得、解除! 2500pt獲得!』
「おっ! 特別な因子だったっぽい!」
『そうです! この世界に散りばめられたレアな因子を吸い込むことで、スナークはより強化されていきます! でもさっきのはギリギリでしたねー。もっと威力がある攻撃だったらやられてましたね』
「あぶなーい!」
『なんだ……なんなのだ貴様は! ええい、貴様を先に排除せねばならん! 氷の刃よ!!』
ラングラッドが喋っている間も、ユニ蔵や戦士長が攻撃を加えたり、ワイルド娘と2m娘が攻撃をしたり、守護者が攻撃を防いだりしている。
だが、あの彼らでも決め手にならない。
というか、ギリギリ勝負できているが、少しでも気を抜けばやられてしまいそうな気がする。
ここは俺が頑張らないとなー。
氷がめちゃくちゃに長い刃物になって、俺に向かって振り下ろされてくる……!
だが、こちらにはラングラッドの因子を吸収したビナスがいるのだ!
ずももーっと大きくなったビナスが、赤く染まった。
おお、ナスのヘタから炎が吹き上がる!
これが氷の刃を受け止めて、溶かした!
『なにっ!? ではこれでどうだ! 炎の矢!!』
何も無い空間から炎の矢が無数に出現した。
これが俺をめがけて降り注ぐ……のだが、ビナスが青い色に変化した。
足元から巨大な氷柱が何本も起き上がってくる。
これが炎の矢を迎え撃って相殺!
『なん……だと……!?』
「いいぞビナス! 完全に拮抗してる!」
これが上位因子のパワーというやつか。
スナーク、使いこなせばかなり強いぞ。
汎用性のポチョに対して、戦闘に特化したビナスというわけか。
「ぐおおお! 止めきれん! とんでもない化け物だこいつ……!!」
守護者がラングラッドのパワーに押されている!
常識的な人間のパワーでは、この怪物に対抗できないようだ。
だが、足止めしてくれているのは実にありがたい。
肉弾戦勝負になったら、ビナスでも流石に不安だ。
「この隙におなじみのあれを買ったのだ」
俺は500ptで買い切りの大筒を担いだ。
そう!
トリモチランチャーである!!
「守護者、ちょっとどいてー!!」
「お!? お、おう!! 俺がどいた瞬間、そっちにこの化け物が……」
「OK!」
「分かった! 信じるぞミアン!!」
守護者が全力で、ラングラッドをこっちに向かって受け流す。
『ふん! 邪魔な人間め!! お前は後で始末してやる! 今はあの危険な男を……なんだ、それは……!?』
「トリモチランチャーシューッ!」
ズボーンと放たれるトリモチ。
『なんだ、そんな速さの攻撃など……!!』
ラングラッドはこれを腕で払った……と思った瞬間、トリモチがみょ~~~~んと広がった。
魔将ラングラッドの四肢が、トリモチに包まれてしまう。
『な、な、なんだこれはーっ! ウグワーッ!! 動けぬ! 我が腕が! 絡め取られて動けぬ! 魔力を練れぬ!! 力が、力が使えぬーっ!!』
『ウグワーッ! 見知った武器でいい感じに相手を無力化しました! 実績・既存武器で相手を封殺するの燃えますよね、解除! 1500pt獲得!』
「もしかしてと思ったけど、やっぱり通じたかトリモチ。何気にこれ、凄まじいスペックの武器だな……。そして力を使えないということは……ユニ蔵!」
「御意! ツアーっ!! 斬り捨て御免!!」
ユニ蔵が宙を舞う!
その手刀が、今まで刈り取れなかったラングラッドの首を空に跳ね飛ばしたのだった。
『ウグワーッ!! こんな……こんな馬鹿なーっ!! マロングラーセ様が滅ぼした世界に! まだ我を倒すほどの存在がいたなどと……!! 魔族再興……叶わず……!! 無念ーっ!!』
凄くよく喋る首だった。
ビナスがパタパタ走っていって、ビヨーンと大ジャンプ。
体がぱかっと割れて大きな口になり……。
ラングラッドの首をばくんと食べてしまった。
ラングラッドの胴体が、サラサラと音を立てて崩れていく。
滅びたっぽい。
「や……やったでござるか……!?」
「そのようだね。恐ろしい敵だった……!!」
「死ぬかと思ったぜ……」
「こんな恐ろしい奴がいたなんて……! 世界は広いね……!」
「はい。私達では刃が立たないほどの相手でした」
なお、後で人竜族娘たちに聞いた話なのだが、ラングラッドの実力的には恐らくメギドアと互角くらいという話だった。
メギドアそんなに強いの!?
じゃあ、そのメギドアを完封したトリモチランチャーならいけて当然だったな。
『ウグワーッ! 戦争の危険を回避しました! 実績・斬首作戦大成功! 解除! 5000pt獲得!』
◎現在のポイント:171110pt
貢献ポイント :320755ポイント
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