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異世界で始めるポイ活冒険生活 ~実績解除で人生ボーナス中!~  作者: あけちともあき
ポイ活、人生に時に試練を呼ぶ

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第120話 また株が上がりました! +1000pt

「宿泊先を決めようと思う」


「そうですねえ……。あの車を出すわけにも行きませんし。ここは私の本領発揮と行きますか……。後でお肉いただきますからね」


「はいはい」


 アイラとともに、大通りを離れて森に向かう。

 森の都と呼ばれるセダインは、その巨大な都市の中に森が存在しているのだ。

 多分最初は公園だったんだと思うが、老朽化した家々を公園が飲み込み、木々が広がり森となった。


「家を覆うようにして木が生えてる」


「廃棄区画なんでしょうね。そこはケスタイン王国と変わりませんけど。多分……この地区の地権を持った人達が居座って、再開発できなかったんじゃないですか? それで彼らが亡くなった頃には、他で開発が進んでいてここの価値はなくなっていて、それで森に飲み込まれた……」


 木に触れながら、アイラがそんな事を言う。


「もしかして、木と会話してる?」


「ええ。森の記憶です。これも、精霊魔法の一つですよ。ただし、私みたいなドライアドにしか使えませんけど」


 フォレストメモリーという魔法らしい。

 精霊魔法は、神聖魔法とも一般魔法とも全く違うんだなあ……。


「……では参ります。プラントイリュージョン」


 木々の隙間に当たる部分に、さらに樹木が出現して覆い隠してしまったように見えた。


「アイラさん、これは一体」


「幻を出して、隙間を隠したんです。この幻は虫レベルでも知覚できる濃厚な幻覚です。ある程度の知力がある生き物なら、現実だと錯覚してここから先には入りませんから。行きましょう」


 幻の中に入っていくアイラ。

 俺も、ビナスを抱っこしながら後ろに続いた。

 おお、一瞬だけ本物の木に触れたような感覚!

 そしてすぐに突き抜けた。


 精霊魔法、恐るべし。

 では、ここにベッドとトイレとお風呂を置いて拠点とする……!


「トイレとお風呂があるの、本当にいいですねえ……。思っていたよりも全然居心地のいい潜伏生活になりそうです」


 ベッドに腰掛けて、アイラはホッとしたようだった。


「それで、ベッドが一つしか無いんですが」


「この隙間の大きさ的に、ベッドは一つしか置けないんだ。トイレとお風呂は空間を歪めて設置できるけど」


「くうっ、仕方ありません。一緒のベッドで寝ましょう……」


 そいうことになったのだった。

 なお、二人ともくたくただったので爆睡したのだ。


『ウグワーッ! 色気もへったくれもありません! 実績・もうちょっとロマンチックにドキドキしたりしないのか、解除! 1000pt獲得!』


「いや、だってお互いいい大人だからな……」


「ミアンさんは明らかに落ち着きましたよね? 挙動不審なところが全く無くなりましたし」


「子供もじきに生まれますので自然と落ち着きが……」


「なるほどですねえ……」


 納得されてしまうのだった。

 さて、朝飯を食べた後、本日も情報収集。

 だが、俺達は情報収集の素人であり、まずはその道のプロと再会せねばという話になったのだった。


「ユニ蔵、密偵氏、聞こえる? 一旦合流しよう!」


『了解でござる』


『分かった。色々面白い情報が掴めてるぞ』


 昼過ぎ頃、森に集まる俺達。

 プラントイリュージョンで姿を隠したら、ホッと一息だ。


「なるほど……。精霊魔法の使い手がいると、本当に便利でござるなあ。森の中では他の追随をゆるしますまい」


「へえー! 本物みたいな触感のある幻なんだぁ……」


「むむむ、ボクが保護色にならなくても、これなら隠せちゃうってこと……? むむむーっ」


 人竜族女子二人が感心したり嫉妬したり。

 人竜族は応用力はないけど、ブレス一発の威力は大きいからね。

 それに人間を大きく超えた身体能力があるでしょ。


「さて、それでは俺とウイレアで集めてきた情報を開陳しよう。ミアンさん、大方、市場なんかで情報収集したんじゃないか? あそこには一般市民が納得しやすい情報が流れてる。例えば子供がたくさん生まれて、作物を多く育てなきゃいけないとかな。実際は、生まれる子供の数は例年とさほど変わってない」


「な、なんだってー!」


 密偵氏、クリティカルな情報を掴んでいるらしい。


「そうでござる。第一、作物を増産するならばこの森を切り開いたり、あるいは壁を広げて畑を増やせばいいでござる。だが、それをせずにケスタイン王国を攻撃するというのは明らかに効率が悪い」


 ユニ蔵も同じ結論にたどり着いたのか。

 一体なんだろう?


「この国のトップに、人間じゃない奴がいる。俺が調べた限りでは、そいつは人間を超えた力を持ち、この世界で唯一貴族を擁しているケスタイン王国を敵視してるみたいだな」


「こちらは、三年ほど前に壁の外に遺跡を発見したとの情報を得たでござる。そこで、何かが発掘されたようでござるな。この時から、セダイン帝国の変化が始まっているでござる。拙者が粛清したジュエル級が、おそらくはセダインと接触したのが一年前……」


「つまり、三年前に発見された何者かは、人間を超えた力を持っていてあっという間に帝国を掌握し、一年とか掛けて周囲を調べてケスタイン王国の存在を知り、そこを支配するべく行動している……みたいな感じかな……」


『ウグワーッ! 大正解! 実績・敵の姿が見えてきましたね! 解除! 1500pt獲得!』


「チャットボットが答えを言っちゃった! ええと、つまり俺が今言った方向で間違いないらしい」


「あら! ミアンさん優秀~! マキナの目は間違ってなかったことねぇ!」


「なるほどー。調査が苦手なのになんで選ばれたのって思ったら、やっぱりこの人、いざというところのまとめとか、解決が得意なんだ!」


 人竜族の方々にも褒められた。

 いやあ、俺の本領はポイントを使うところなんだが……!


『ウグワーッ! また株が上がりました! 実績・言動の端々から凄みが伝わっちゃうんだな、解除! 1000pt獲得!』


「それはいいですから! お肉を食べましょう! みんなで力をつけるんですよー!!」


 俺はアイラを餌付けしてしまったかも知れない……。


◎現在のポイント:153210pt

 貢献ポイント :320755ポイント

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― 新着の感想 ―
さて埋まってた(発掘された)のは一体何者だったのか……先が気になりますぞ!
前話読んで、ただの侵略戦争ならミアンの能力で適当にいい感じに解決できそう(鼻ほじ)とか思ってたけどこれは人外の黒幕がいるやーつ!? いや人外の黒幕がいても力技とポイントで何とかなりそう(笑)
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