第115話 二匹目の仲間を購入しました! +2000pt
「これは……調査旅行に出ねばならないのではないか?」
俺はふと思った。
「うむ、間違いござらんな!」
「でしょう。自分の目で、セダインという国を確認しておかないと何が正しくて何が悪いのかが分からないと思うんだ。なお、善悪の判断は俺の能力であるチャットボットに任せる」
「便利でござるなあ。なお、拙者も侯爵からそのような依頼を受けてござる。あとは密偵殿でござるな」
「ははあ、では男三人で行くか……。二人とも、せっかく彼女ができたのにいいの?」
「構わぬでござるよ! 待つ人がいるからこそ、仕事は捗るでござるからなあ。なあ密偵殿」
「ほんとほんと」
「うわーっ! いつの間に!!」
ということで。
侯爵からもお願いがあり、俺はこの二人と一緒にセダインへ潜入することにしたのだった。
「工事の管理はヨルカに任せる。全部分かってるでしょ」
「うむ、任せておくがよい!」
「クリカも一緒に行くー!!」
「クリカちゃんは学校あるでしょ! ちゃんと勉強してたくさん食べ物食べて大きくなるんだぞ。まあ一週間くらいで戻るから」
「むむむー」
膨れるクリカちゃん。
頭をいっぱいなでなでしておいた。
「死ぬなよー。死んだら私の人生はおしまいだからな」
「デリアが妙な脅し方をしてくるなあ」
「ミアン! お腹の子を父無し子にしないでくださいね!」
「マキナが一番重い刺し方をしてきたなあ! ちょっとお腹大きくなってきたもんね」
「そうです! 子供が生まれてからもきちんとミアンには抱き上げてもらわないとですし、さらにはもっと子供を作らないとですからね!」
「よし分かった。みんなのために必ず戻るよ!」
『ウグワーッ! 死亡フラグを立てました! 実績・四連発とはやりますねえ、解除! 2000pt獲得!』
「死亡フラグじゃねえっての!?」
さて、ポチョはこっちに残していく。
インビンシブル号はリクス・タカード側で、デスワームとの仲介役も引き受けているしな。
それに、ヨルカがこれを基盤として通路街を移動し、指揮などを行いやすいだろう。
では、俺達は旅立つ……!!
と思ったら。
なんか見知った人竜族の女性が二人ともついてくるのだが?
「あたしのブレスは、吐息を当てた人間を一時的に魅了するものだから。きっと役に立つと思うわよぉ?」
「確かにフェーリアさんのブレスは強い……。採用!」
「はいはーい! ボクは空を飛べるし、ブレスの力で空や周囲の色と同化できるよ! かなり役立つと思うなあ」
密偵の彼女の有翼種人竜族、ウイレアさん!
ボーイッシュなタイプの人だったんだねえ。
ユニ蔵は忍者だし、密偵氏は磨き抜かれた最高の技術で隠密行動ができるし。
そして。
「どうしてあなたが?」
「セダインは内部に人工林を作った、森の都と呼ばれている帝国ですからねー。私みたいなドライアドが活動しやすいんです。ということで……侯爵から直々に命を受けてしまいました。うっうっうっ……」
さめざめと泣くドライアドの人!
冒険者ギルドの受付嬢である彼女は、アイラさん!
「久々ですねー。よろしくお願いします」
「ううっ、よろしくお願いしますね……」
「六人で行動すると目立つので、二人ずつのグループで行きましょう。ええと……この今買った透明な指輪があるんだけど、これで通信できるんで。通信する相手の名前を呼んで使って下さい。動力はこの辺の因子らしいので無限に動くそうです」
「ほえー! 便利でござるなあ!!」
「しれっととんでもないもの出してきたね!?」
ユニ蔵と密偵氏が驚愕し、フェーリアさんとウイレアさんが、目に見えないのに指にハマっている感覚にずっと首を傾げている。
「えっ!? つまり私、ミアンさんと同行するんですか!? ひえーっ」
あっ!
アイラが震え上がっている!
「安心して下さい。俺もあの頃のアイアン級のミアンではなく、ジュエル級のミアンなので。災害竜を撃破したりしているので」
「落差がすごすぎて信用できません!!」
ユニ蔵チームと密偵チームが先行した後、俺とアイラで王国の正門前に立っている。
さて、どうやってアイラを信用させるか……。
頭では分かっていても、心が理解してないやつだな?
確かに、アイアン級でスタートし、なんか訳が分からない力を使うからカッパー級……となってたのが突如ジュエル級になったんだもんな。
意味が分かるまい。
「では、俺達の護衛のために新しいペットを呼び出そうと思います」
「ペット……っていうと、この前のあの不思議なカチャカチャ動くやつですか?」
「今度は生物タイプで行こうかなと……生体タイプで!」
『ウグワーッ! 二匹目の仲間を購入しました! 実績・スナークマスター解除! 2000pt獲得!』
「スナーク?」
現れたのは、なんかナスビみたいなのに手足が生えたちっこい生き物だった。
「うわあ変わったのが出てきたぞ」
「か、か、かわいいーっ!!」
だがアイラには大好評!!
なるほど、同じ植物種として、可愛い植物というのがあるのか……。
スナークはアイラに抱っこされて、ピコピコ動いている。
「チャットボット、スナークの説明を頼む」
『かしこまりました! スナークは様々な怪物たちの因子を取り込み、自在に変化をするタイプのクリーチャーです! 言うなれば、スナークのごく下等な出来損ないがシェイプシフターとも言えます』
「すごい言い方するね! ってことは……」
スナークがシューッとアイラの持つ因子を吸った。
そうすると……。
「あっ! 私になった!」
三歳児くらいの外見のアイラに変身してしまった!
なるほどなあ。
あらゆるものに変身できる。
これが、スナークというわけだ。
「じゃあ、スナークを連れて旅に出ましょうアイラさん。いざ、セダイン調査の旅!」
「うううっ、全然不安は解消されてないんですけど、ミアンさんが得体のしれない能力者であることはよく分かりました。私も選択肢がありませんので行きますぅ……」
こうして新たな冒険が始まるのである!
『ウグワーッ! 新たなる旅立ち! 実績・戦争モード進行、解除! 1000pt獲得!』
◎現在のポイント:147220pt
貢献ポイント :320755ポイント
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