表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界で始めるポイ活冒険生活 ~実績解除で人生ボーナス中!~  作者: あけちともあき
ポイ活、人生の出会いを生む編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

112/121

第112話 大バーベキュー大会を始めました! +2000pt

「きゃきゃきゃ!」


 大樹林をわっしわっしと登っていくと、車内の角度が90度変わる。

 またヨルカが「うぎゃーっ」と落下していっている。

 デリアは最初からベッドでスタンバイ。

 マキナは強靭な体幹で、椅子に寄りかかって耐えているのだ。


 そしてクリカちゃんは……。


「きゃきゃきゃきゃきゃ!」


 ご機嫌に笑いながら、俺にしがみついてぶらぶらしている。

 うおーっ、なかなか重いーっ!

 だが、他の女子たちと全く違う反応だな。

 新鮮味を感じる。


「たーのしーい!! お兄さんと一緒にいると退屈しないねー!」


「喜んでくれて何よりだよー」


 車の中はあちこち柔らかい素材が貼られているので、落っこちても大丈夫。

 それでも万一があるので、俺は振り返ってクリカちゃんを抱き上げた。


「うおーっ!」


「お兄さん力持ちー!」


 俺の膝の上にオン!

 クリカちゃんがすっぽり収まった。


「うーわー! ここからだと窓から全部見えるー!」


「でしょー。空に向かってずんずん登ってるところだよ。この光景はあんまり見れないからね」


「すごいすごーい! テアライの時に空を飛んだでしょ? それも凄かったけど、今はのしのしって木登りしてるのもすごーい! ふしぎー」


 なんでも楽しい年頃なのだ。

 喜んでもらっていると俺も嬉しくなっちゃうな。


 キャッキャとはしゃぐクリカちゃんを膝に乗せたまま、インビンシブル号は大樹林の上にぬっと乗り出した。

 そして体勢を元の状態に戻していく。

 あとに続く客車二両。


『ポピピ!』


 ポチョが声を発すると、少しして見慣れた蜘蛛がやって来た。

 インビンシブル号のすぐ横につけて、足の先でトトトン、トントントンとつつく。

 モールス信号みたいなのかな?


『ポッピ、ポポッピ』


「ふえー、大きい亜竜だー!! この乗り物と仲良しなの?」


「そうなんだぞ。……亜竜?」


「うん! なんかそんな感じがする!」


「亜竜だったのか……。そう言えば、デスワームも亜竜だもんな。ポチョは亜竜と仲良くなれる才能があるのかも知れない。ちなみに今、蜘蛛はこことここに粘つく糸を張ったから気を付けてねって伝えてくれたんだぞ」


「ええーっ、すごーい!! 亜竜の言葉分かるの!?」


「俺は分からないけど、ポチョが分かって、ポチョの言葉を俺が分かるんだ」


「すごーい! お兄さんすごーい!」


 なんでも喜んでくれるクリカちゃんなのだ。

 出会った頃のメスガキっぷりが、完全に全肯定してくれる少女に反転してしまった。


「むむむっ! クリカがミアンの好意を稼いでいます! ちょっと嫉妬です!」


 全部口に出しながら、マキナが隣の座席にどかっと座ってきた。

 そして膝の上のクリカちゃんを見て、


「私が乗るとミアンが潰れてしまいそうですからね……。小さいことはいいこともあるのですね! うーむむ!!」


 唸っている!


「マキナを膝に乗せられるくらいに鍛えておくよ」


「本当ですか!? 約束ですよ!」


「あーっ、お姉がすごく嬉しそう! よかったねー!」


 おお、なんという幸せ空間か。


『ウグワーッ! 姉妹に挟まれてハッピーになりました! 実績・大も小も受け止める懐こそが男だ、解除! 2000pt獲得!』


 なんか男前な実績を口にしてきたな。

 ということで、蜘蛛と一緒に大樹林の上を並走した後、ちょっとお休みするのだ。


 ここから降りると、しばらくポチョは蜘蛛と会えなくなる。

 なので、彼のためのおしゃべりタイムを一晩設ける。


 その間、俺達は何をするか……。


 インビンシブル号と客車二台を三角形に展開して、その上に会場を設営!


「これより! 大人数バーベキュー大会を開催します!! 皆さん、大いに飲み食いして騒いで下さい! ただし! 大樹林には落ちないように! 死にます!!」


『ウグワーッ! 大バーベキュー大会を始めました! 実績・やっぱ盛り上がる夜はバーベキューよ! 解除! 2000pt獲得!』


 ワイワイと男性陣と女性陣が出てきて、会場設営を手伝ってくれる。

 みんなが動いてくれるので、一瞬で準備が終わったぞ!


 そして肉を焼き、野菜を焼き、酒がバンバン消費されていく。


 おお、デリアが2mの女子と温泉談義をしている。

 どのような風呂が一番良いか、己の自重をより軽く感じさせてくれる、ほどよい深さの風呂がいい、とかそういう会話だ。


 クリカちゃんはゴールド級の人々の間にトコトコ入っていき、色々なお肉や野菜を一口ずつもらっている。

 可愛がられているなあ……。


「こんな子供が欲しいなあ……」


 戦士長がしみじみ呟くのだった。

 なるほど、クリカちゃんは将来的にできる子供の予想図の役割を果たしているのか。


 人竜族としては小柄な子らしいからなあ。


 みんながいい感じに酔っ払ってきて、双子女子がお互いに寄りかかってぐうぐう寝始めた頃合い。

 ユニ蔵がジョッキを片手にやって来た。


「いやはや……。素晴らしい時間でござった……。夢のような時間の終わりを象徴する、最高の食事会……! 無論、これから後も拙者らは彼女たちを幸せにする所存。言わば、ここが夢と現実の境界線でござるからな。ミアン殿にはどれだけ感謝してもし足りぬ……!」


「いやいや、みんなは明らかに働きすぎでしたからね。これで明日から頑張れるでしょう」


「無論! さすが、人間にして歴史上ただ一人、貴族の位を授かった御仁でござるなあ……。器が違う!」


 器と言うか、常にwin-winを考えているだけではあるのだが!


「おにいさーん! クリカ、そろそろデザートたべたーい!」


 元気にクリカちゃんが戻ってきた。

 さて、バーベキューのデザートと言えばなんだろう。

 そんな事を考えながら、大樹林の上の夜は更けていくのだった。


◎現在のポイント:151720pt

 貢献ポイント :320755ポイント

お読みいただきありがとうございます。

面白い、先が気になる、など感じられましたら、下の星を増やして応援などしていただけると大変励みになります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
バーベキューの定番デザートってなんだろう? 串に刺したマシュマロとかアルミホイルに包んだ焼き芋とか?
クリカちゃん、可愛らし過ぎてたまらん……w
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ