第110話 妹ちゃんを預かりました! +1500pt
「ええー!! クリカは! すぐにでも! お兄さんの夜のお世話をして分からせてあげたいんだけどー!」
ぷりぷり怒るクリカちゃん!
これを、族長がなだめた。
「いやいや、お前はまだ子供だ。良いか? 交わりとは聖なる行いだ。子を成せる年齢にならねば行ってはならぬ。マキナとて、子を成すにはお前の年から四年成長してからなのだ」
「むうー」
不満げに膨れたクリカちゃんが、マキナの胸からお尻をじろじろ見た。
「分かった。クリカ、いっぱい食べて早く大きくなる」
「うむ、そうしなさい。幸い、婿殿は人知を超えた甲斐性を持つ御仁。必ずやクリカを満腹させてくれることだろう。頼むぞ、婿殿」
「はっ、任されました」
『ウグワーッ! 妹ちゃんを預かりました! 実績・光源氏計画ってやつですね? 解除! 1500pt獲得!』
おいやめろ人聞きが悪いぞ!
ということで、クリカちゃんを正式に預かることとなったのだった。
人竜族の里にいると、俺に予約していると言っても他の男が粉をかけてくるからね。
ユニ蔵たちとカップリングした彼女たちくらい、個性的で強力じゃないとその粉を跳ね除けられなかったりするんだそうだ。
うーむ、力が支配する社会!
ということで、今夜からはクリカちゃんの宿はインビンシブル号ね。
「では俺は、カップリングした人々を見に行こうと思う。いつまでここに滞在するか分からないからね。ケスタイン王国にとって極めて重要な人達だし、いつまでもここにいるわけにはいかない」
「なるほど、では私が同行しよう」
デリアが!
「というかデリア、お風呂に入りたいだけだろう」
「ななななな、何を言っているのだ」
図星だったようだ。
「まあ、分かりきってたことだし、気にしなくていい……。ちゃんと入浴セットは持った?」
「持ったぞ!」
「じゃあ行こうか」
「行こう!」
なんというテンションであろうか。
ウキウキでスキップするデリアを連れて、人竜族の里に入った。
「あっ、ミアンさん!」「ミアンさん遊びに来たんだね!」「ゆっくりしていってね!」
「どうもどうも! 何か困ったことがあったら言って下さい! ある程度解決しますんでー!」
「妙に中途半端な事を言うな」
「全部解決したら、この人達の自主性を奪っちゃうでしょ」
「そういうところ真面目だな、お前は」
「生前の色々な反省からな……。おっと、焚き火を囲んで肉を焼きながらイチャイチャしている魔道士と司教発見」
双子と談笑しながら食事会をしているではないか。
思った以上に健全。
そして温泉に行ったところ……。
吟遊詩人と水棲種の彼女、そして戦士長と野性的な彼女がいた。
「お邪魔しますよ」
俺とデリアで温泉にイン!
「やあミアンさん! 本当にありがとうございます。今、彼女とお互いのことを知ろうとお喋りしているんです。ゆっくりと関係を作り上げていく……この贅沢な時間の使い方、久しぶりだなあ……」
「良かった。連れてきた甲斐がありましたよ」
「いやいや、本当に本当に、感謝したいのはこちらです。ああ、もしかして我々が事に及ばず、じっくりと関係を作り上げていっている事に驚いていらっしゃる? ハハハ、ケスタイン王国での日々は時間に追われるばかりでした。そんな中で関係を作り上げることは難しい。ですが、ここならば王国と遠く離れていますし、最中に呼び出されることもない……。我々はたっぷり三日くらいはここで羽を伸ばしますよ……」
とのことだった。
つまり。
俺の滞在も三日になったのである。
じゃあせっかくなので、風呂上がりにメギドアの顔でも見に行こう。
こいつは俺に敗れたとは言え、直接戦闘では里最強なのは揺るぎない。
ということで、調子に乗って挑んできた里の若者たちを返り討ちにし、奥さんたちからモテモテの状況は続いているようだった。
「うわっ、なんだお前、来たのか」
「すごく嫌そうな顔をしたな」
「しかもお前……違う女を連れているじゃないか。マキナはどうしたマキナは」
「マキナはお腹に赤ちゃんがいるので」
あっ、メギドアがショックを受けた顔になった。
たくさん奥さんいるくせに、贅沢なやつだな。
「そしてこっちは一応奥さんのデリアだ」
「ご紹介に与りましたデリアです。ミアンさんの甲斐性に惹かれ妻となりました」
「あっ、突然しおらしい物言いになった」
「初対面の相手の前では礼儀正しくするものだろう。私は社会性があるんだぞ」
「ほんとにね……」
メギドアが物欲しそうにデリアを見ている。
まあね、中身を知らないと、ボーイッシュで筋肉質で綺麗なお姉さんだからね。
お腹はもう割れてないけど。
今、必死に腹筋を育て直しているらしい。
『ウグワーッ! 嫁自慢をしました! 実績・我が嫁を見よ、解除! 1500pt獲得!』
別に自慢はしていない……!!
とりあえず分かったのは、メギドアは持っていないものをとにかく欲しがるということだ。
今はもう、里の強い男が得られる権限のいっぱいいっぱいまで奥さんを得てしまったわけだ。
これ以上はバランスが崩れる。
具体的には男たちがやる気を失い、里の戦闘力が落ちる。
メギドアが張り切りすぎて、里の男たちが外に嫁さんを探しに旅立ち、結果的に男手不足になったりしてるらしいという現実もあるそうだ。
人竜族の里も大変だ。
一夫多妻制は問題があるのだな……。
今は、奥さんたちが力を合わせて里を守っているそうだが。
あとはメギドアがやたらと強いので、一人で狩りができるくらいか。
「それでお前……クリカを連れて行くのか」
「そうだよ」
「くうう……」
なんと悲しそうな顔をする。
お前キャパいっぱいいっぱいだろうが。
「ではな。三日くらいいるので用があったら訪ねてきてくれ」
「お、おう……。お前、全く遺恨とか感じてなさそうなんで、俺の独り相撲みたいだよなあ……」
メギドアがなんだかしょんぼりしているのだった。
『ウグワーッ! 一方的にライバル視されました! 実績・アウトオブ眼中、解除! 1500pt獲得!』
アウトオブ眼中はいいすぎだろ!?
◎現在のポイント:169720pt
貢献ポイント :320755ポイント
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