第109話 奥さんの懐妊報告をしました! +2000pt
「実はマキナのお腹に俺との赤ちゃんができまして」
「なんだと!? でかした!!」
族長もとい、義父が大喜びして俺の肩をバンバン叩くのだ。
痛い痛い。
すごいパワー過ぎる。
『ウグワーッ! 奥さんの懐妊報告をしました! 実績・生まれてくるのが楽しみですね、解除! 2000pt獲得!』
「本当なの!? すてきーっ!!」
タリアさんも喜んでくれて、俺をギューッと抱きしめ……。
「ウワーッ窒息してしまいます!」
「お母さん! ダメー! ミアンが死んじゃうでしょー!!」
すごいパワーでタリアさんを引っ剥がすマキナなのだった。
「あらマキナ、実は私のお腹にもあなたの弟か妹がいるのよ」
「うんうん、クリカから聞いた。クリカは……」
「クリカがお兄さんに抱きついちゃうのはセーフでしょ? いえーい!」
ぴょーんと飛び跳ねて、俺をハグするのだ。
うーん可愛い。
こんなちっちゃくて可愛いクリカちゃんが、あと数年でマキナみたいなスラッと背の高いボンキュッボンになってしまうのか。
時の流れというのは凄いなあ。
なお、俺がタリアさんにハグされ、クリカちゃんにハグされていても、ゴールド級の人々やユニ蔵は反応しない。
眼の前に女の子がいるからね!
それも、みんなかわいい子揃いなのだ。
おお、みんなガツガツ行っている!
がっついてる!
自分のいいところをアピールし、目当ての女子を褒めている!
俺の生前はあんなにガツガツしていなかった。
だからこそ様々なものが手のひらからこぼれて行ったのだなあ。
今はポイ活で様々なものを得ることができました。
全てはポイ活のお陰です!
おっ、とか言ってたら、カップル成立かあ!?
守護者と2m女子が、なんかすごくいい感じになってるぞ。
「俺も体がでかいから、小さい女の子だと押しつぶしちまいそうで心配だったんだけど……彼女なら安心!」
「大きいあたしを抱きとめてくれるって言ってくれたんです! そんなこと言われたの初めて……。きゅんって来ちゃいました!」
「おおー、これはベストカップルの予感ですねえ……」
成立したカップルは一緒に温泉に入りに行くのだ。
まあ、残りも絶対、余さずカップル成立しそうなんだが。
「マキナはどう見る?」
「そうですねえ……。みんないい娘ばかりなので、幸せになってほしいなって」
「彼女たちのこと、メギドアは口説いたりしなかったの?」
「したと思いますよ。ですけど、多分彼女たちの思う好きなタイプにメギドアが入らなかったと思うんです。例えば双子の彼女たちは知的な殿方が好みで……」
おお、双子と魔道士、司教のカップリングが成立した!
「水棲種の彼女はロマンチックな恋愛がしたいって」
おおっ、ヒレのある彼女と吟遊詩人がカップリング!
「翼の彼女は細かいところがある自分なので、同じように気がつく人がいいって」
おおっ、翼の彼女と密偵のカップリングが成立!
「額から角の彼女は、逆に自分は大雑把で乱暴だから、紳士的に自分をリードしてくれる人がいいって……」
「あなたと! 僕は! ともに人生という道を! 歩みたいんです!!」
「あ、あ、あ、あたしでいいの!? う、うれしいー!!」
カップル成立!
なお、ユニ蔵とセクシーな彼女が最後に残り。
「フフフフフ、二人っきりになったでござるな」
「本当ねえ。みんないなくなってくれたから、むしろ私達の雰囲気がいい感じになって……」
顔を見合わせて笑っている。
なんだなんだ、ここもカップル成立ではないか!
「凄い。ほぼマキナの言った通りになった」
「彼女たちとの付き合いが長いですから! よーく分かってるんです。ちなみに私は色々欲しがりなので、尋常じゃないくらい甲斐性のある殿方が好みでした!」
「そうだったかー。世の中、ベストマッチというのはあるんだなあ」
すっかり感心してしまった。
『んんんん、素晴らしいぃぃぃぃ!! 全員カップル成立! ウグワーッ! ブラボーッ! 3000pt進呈!』
「おいもう実績じゃねえぞ」
だが、これでユニ蔵とゴールド級の人々は、これまでの苦労に見合ったものを手に入れたのでは無かろうか。
この世界、人間型種族と異種族でも問題なくくっつくみたいだし。
そもそも、俺とマキナの間に子供ができるんだから、彼らだってそうなるだろう。
なお、人竜族の男性が産ませると母親の種族に人竜族のブレス能力、人竜族の女性が産むと父親の種族によく似た人竜族になるそうだ。
それで、同じ人竜族でも様々なタイプがいるんだな。
メギドアが一人でたくさん産ませてしまったら、みんな火竜タイプの人竜族になってしまうと。
なるほどなるほど。
「じゃあ俺とマキナの間の子はどうなるの?」
「多分ですが……ミアンと同じように、ポイントを溜めたり使ったりできる子になるんじゃないでしょうか」
「ええーっ!! それは凄い! チャットボット!」
『はい! おそらくはそうなります。人竜族の特性として、父親の能力を受け継ぎます。ですからマキナさんとクリカさんが産むミアンさんの子供は、みんなポイントシステムにアクセスする能力を得ます。ただし、あくまで制限されたものですけれども』
なるほどなるほど。
デイリーのみとか、ウィークリーのみとかになるらしい。
大きくポイントは溜まらないが、ポイントを使って食料を用意したりができるようになると。
それはそれで強いなあ。
ここでクリカちゃんが俺の体から離れて、ストンと地面に着地した。
「それでー、お父さん、お母さん。クリカ、お兄さんのとこに行ってもいーい?」
「うーん、クリカはまだ子供だからなあ」
「そうですね。でも、クリカが一緒ならばマキナが子供を産んだ時に助けてくれそうですよ? 私は良いと思いますよ」
「そうか。そうかあ……。親離れにしても早いな……。いや、里にいて、有象無象の嫁になるよりはいいか……。うーむ」
義父である族長が、うんうん唸っているのだった。
これは時間の問題だな……。
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