第108話 ウグワーッ! ブラボーッ! +4000pt
お見合い、始まる!!
ユニ蔵、戦士長、守護者、密偵、魔道士、司教、吟遊詩人の七人。
対するのは……。
紫角の色っぽいお姉さん「よろしくお願いしますねえ?」
額から朱と緑のねじれた角を生やした野性的なお姉さん「よろしくだぜ! なんかドキドキしてるー!」
短めの褐色の角と翼を持ったお姉さん「にゃはは! よろしくなのだ!」
マキナより大柄な2mくらいのお姉さん「あのあの、よろしくお願いします……」
赤と緑の瞳をしたお姉さんと、黄色と青の瞳をしたお姉さんの双子「よろしくね」「よろしくね」
耳の部分に大きなヒレのついたお姉さん「途中で水に浸かりに行くけど許してね」
個性的な面々でお送りします!
「お兄さんも座って座って! 相手はクリカだからー」
「はいはい」
司会進行をしようと思ったら、クリカちゃんに巻き込まれてしまった。
まあ、進行はやってくんだけど。
「えー、人竜族の方々。こちらのメンバーを紹介していきます。こちらのユニ蔵さんは直接戦闘力では人間の世界で最強格の人です。具体的には、デイダラ級を除く並の亜竜とかなら素手で一撃で仕留められる実力者」
おーっとどよめく女子たち。
戦闘力が魅力的に映ったようだ。
「次に戦士長。安定した戦闘力と、仲間を指揮する力を持っています。個人戦闘力だと人竜族の一般的な男性よりも上だと思われます。大変人柄の良い方で、リーダーシップのある人物です」
おーっとどよめく女子たち。
リーダーシップが魅力的に映ったようだ。
「次に守護者。あらゆる攻撃を受け止める安定のカバー力と、押し負けないパワーを誇ります。彼の包容力は随一でしょう。複数のモンスターの突撃を食い止めながら、仲間たちに攻撃の機会を作る重要な人物です」
おーっとどよめく女子たち。
包容力が魅力的に映ったようだ。
「次に密偵。敵の奇襲に備える能力は随一。先行偵察能力も極めて優れており、さらには罠を仕掛け、罠を見破り、あらゆる地形を利用した戦闘のスペシャリストです」
おーっとどよめく女子たち。
危険感知力の敏感さと状況対応力が魅力的に映ったようだ。
「次に魔道士。一つの属性に縛られない、多種多様な魔法で戦況を作り上げます。対応できない敵は存在しない。まさに因子を使ったブレスのスペシャリストと言えるでしょう」
おーっとどよめく女子たち。
ブレスのスペシャリストというところが魅力的に映ったようだ。
「次に司教。傷や毒を癒やす回復の魔法……ブレスを使うことができる人物です。このタイプのブレスは人竜族には存在しませんからね。傷や病を遠ざけ、神を呼び出しての複数行動を行うことで仲間たちを強力に支援します。縁の下の力持ちです」
おーっとどよめく女子たち。
回復魔法の使い手とサポート能力が魅力的に映ったようだ。
「最後に吟遊詩人。彼は歌の魔法によるサポート能力がありますが……何よりも歌が上手い!!」
「はい! 一曲披露しましょう!」
リュートをポロンとかき鳴らす吟遊詩人。
彼は朗々と愉快な歌を歌い出した。
びっくりしていた女子たちが、音楽につられて体を揺らしてリズムに乗り出す。
一曲終わると、彼女たちがわーっと盛り上がった。
「という魅力的な男性を用意してきました。俺、ミアンが主催するお見合いパーティです」
女子たちがわーっ!!と大いに盛り上がった。
デリアが唖然としていた。
「お前、よくそんなに口が回るなあ……」
「実は昨夜からずっと考えてたんだ。仲間たちのサポートをどういう形でやるかって思って」
「な、なんですと!? ミアン殿!!」
「ミアンさん!」「かたじけない!」「嫉妬して済まなかった! あんた最高だ!」「助かる……!」「神対応ですよ」「私への歌の振り完璧でしたからね。さすが……」
お陰で、うちの男子たちと人竜族の女子たちのコミュニケーションは大変いい感じでスタートしたのだった。
この光景をぽかーんと見ていたクリカちゃん。
頬を真っ赤にして、
「すごーい! お兄さんすごーい!! これはクリカの目は間違ってなかったってことだよねー!」
きゃきゃきゃとはしゃぐ。
『ウグワーッ! ウグワーッ! ブラボーッ! 仲間へのサポートを完璧にこなしました! 実績・名司会! 解除! 4000ptあげちゃう!』
チャットボット、私情挟みすぎぃ!
「とゆうことでえ、クリカはこの後、お兄さんのところに行くことになります」
「なんだってー!」
クリカちゃんからの爆弾発言!
それはつまり、里を離れてうちに来るってこと?
「大人になってからじゃなかった?」
「あのねー、お母さんのお腹の中に新しい赤ちゃんがいるんだよねー」
「なんだってー!」
「なんですってー!」
俺は驚いた。
マキナも驚いた。
「実は私のお腹にもミアンの赤ちゃんがいるんです」
「えーっ!! そうなのーっ!? お父さんとお母さんに教えてくる!!」
クリカちゃんが立ち上がり、里に向かって走っていってしまった。
成り行きで子供ができました報告を任せてしまったな……。
しかし、こっちはこっちで怒涛の展開だ。
「クリカとしては、ちょっと早めの独り立ちでミアンのところに来るつもりなんでしょうね。移民申請が必要にはなりますけど……」
ここでデリアが「いや、申請は必要ないぞ」と告げる。
「そうなの?」
「そうだ。移民に関する決まりの中で、貴族からの承認を得られるか、親族が100000ポイントの貢献ポイントを支払った移民は無条件で入国できるというものがある。これは貴族が特別に認めた者なのか、あるいは親族がそれだけの貢献を国に果たした証明になるからな」
「あー、なるほど! 俺はどっちも行けるなあ。でもせっかくだからポイントを払って経済を回しておこう……」
そう決断する。
そんな俺達の向こうから、族長とタリアさんがバタバタ走ってくるのが見えるのだった。
あー、来てしまったか!
◎現在のポイント:159720pt
貢献ポイント :320755ポイント
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