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3/5

たとえ僕がニートでも

これは友達様の作品です。

ちなみにニート絵本は平成三部作です。これは二部目ですね。

ふと疑問に思うと、昔も、これからもニートの絵本を作ろうとするような人は出てくるのでしょうか。

んな馬鹿はいることがないと思いますが。

お願いします。意外な発想な馬鹿を絶やさないでください。というべきか、出てこないデーというべきか・・・。








悩みどころっス。

たとえ僕がニートでも、友達の  君に会うためには学校へ行く。

その足取りは重く、幼稚園児にすら抜かれてしまう。

たかだか、十数分の道のりが、彼らには一瞬、僕には永遠に思えた。

イキタクナイ。

行ったところで待っているのは、誰も僕を必要としない永遠の孤独。

イキタクナイ。

行ったところで待っているのは、一人机で座っている自分。


どんなに小さな歩幅でも、必ず進んでいる限りは目的地に辿り着く。

それはニートも逆らうことは出来なくて・・・。



目の前にはるか高く高く聳え立つのは、僕が通っているはずの学校。

たかが、三階建てのそこは、入学時よりも遥かに大きく、存在感を出し、僕の孤独をよりいっそう演出してくれる。

屋上中心部にある時計が遅刻になってしまう時刻を知らせてくれるが、それを見ても理解が出来ない。

これから一歩でも先に行ってしまえばそこは学校。

僕の入れない、聖域。

僕、ニートから見てしまうと遥かに大きく場違いだと理解せざるを得ないような大きな、大きなそれ。

行きたくはない。





行かなければならない。

僕は我慢するだけでいい。

あと一年、ここで我慢すればすべてが終わる。

その後は何もないから。それで僕の学業生活は終わるから。



鳥のさえずりが、時計の音と重なる。

そのころには僕はいつの間にかどうやってか、僕がニートでなければ何時でも居た場所へとたどり着いていた。


彼らからの、面白半分、差別半分の視線は、僕一人を捕らえている。

帰りたい還りたいカエリタイ。

「元気にしてたか?」

センセイの手が僕の肩に乗る。

熱いその肉片が僕の方を侵していく。

生暖かい息が頬に触れる。

モウ、イヤダ。

ふと目線をそらした先には  君がいた。

はにかんだような笑みを僕に向けてくれる。


  君と話している間も、彼らからの目線は変わることなく。

さらに冷たい目線が僕の心を刺し続ける。


結局、僕は教室にいることが出来なくて、

教室に居る事が許されていない気がして。

その場に居る事を否定されているような気がして。


僕は家まで走って帰った。



部屋に帰って僕はその服のまま泣いた。

どうして冷たい目で見られなければいけないのだろう・・・。

ふと、周りを見るとそこにあるものは普通の学生の部屋にあってはいけないものがあって・・・。

考えてはいけないことを考えてしまって。

その下にあるのは何処の物かわからない蜜柑のダンボールがあって・・・。




そこで僕に別の考えが浮かびだす。

そうだ!!

僕にはゲームがある。

ゲームは人のように裏切らない。もしかしたら糞ゲーで評価を裏切るのかもしれないけれど。

けれどそれでも僕のことを冷たい目線で痛めつけたりはしない。

目線では。













そして、僕は結局何時ものニート生活に戻ってしまった。



たとえ僕がニートでも。





















絵本製作時のおまけ

ブルーのAh~だりぃ絵本より



僕はブルー、蒼い体のNEWヒーローさ!

何時もはダルダルな僕は、やっぱり今日もダルダル。

あぁ~ぁだりぃ。

そんなダルダルの時間をすごしていたとき、古典的な地球を侵略しようと悪いやつら、UDONが現れた。

でも、俺は仲間のレッドやイエロー。ピンクにグリーン、ブラックを信じてる。

仲間を信じているのかも。


そんなことを思っていると、負けてしまった。

しかし、俺は信じる。

どこまでも信じる。

俺が信じなかったらこの世界はどうなるんだ!


ほら。最後はあいつら、勝った。

だるいから行かなくてよかったぁー。

こんな俺、ブルーをこれからもテレビや本などでよろしくね。

次回、ついに平成ニート絵本三部作篇完結。

働かない若者たちの苦闘も、一段落・・・か?


これもリアルな創りになってますよ。こんなおまけもあったんですね。ナツかシー

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