幼女、冒険者ギルドへ
町の中は活気に満ち溢れ、木造の住宅が多いが、レンガ作りの家もある。
前世でインターネットで見た事があるけれど、北欧の町並みがこんな感じだった。
道は馬車が通りやすい様にしっかりと舗装されている。
私達は森を抜けて町にやって来たのだが、町から見える場所からは門番とかもおらず、誰でも行き来出来る様子だった。
そんな町の中、私達は一際目立つ建物が見え、建物の看板には、わかりやすい様に剣と盾が描いてある建物を見つけた。
「アリエッタ、冒険者ギルドを見つけたわ、早速入って見ましょう?」
「うん、おねえちゃん、行って見よ」
こうして私達は冒険者ギルドを見つけると、その建物の中に入って行った。
冒険者ギルドの中に入って見ると、今はお昼よりもだいぶ早いけど、結構人が居て、テーブルと席があり、もう朝からだろうか、酒を飲んでいる人達が座って居るけれど、前に住んでいた冒険者ギルドもそうだったから、特別不思議な光景でも無かった。
「アリエッタ、人が多いからはぐれないでね?そうだアリエッタ、もしも町中とかではぐれてしまったら、ここの冒険者ギルドで待ち合わせをしましょ?」
「うん、わかったわおねえちゃん」
プリフィはもしはぐれた場合、冒険者ギルドで待ち合わせしようと提案して来たので、私はそれにうなずいた。
「早速受付に行って見ましょ」
「うん」
受け付けに行くと、30代手前だろうか、水色の髪色をして肩まで伸びた髪で、緑色の瞳をした、綺麗なお姉さんが座って居た。
「すみません、ここがギルドの受け付けですか?」
「そうよ?何か用があるの?君たち随分と小さい見たいだけれど」
プリフィがギルドの受け付けだろうと思う人に声を掛けると、やっぱりギルドの受け付けの人だった。
「私達、薬草を売りたいんですけど、薬草、買ってもらえませんか?」
「薬草を売りたいのね、良いわよ、ちゃんとした薬草だったらね」
プリフィは、ウルウルした目でギルドの受け付けのお姉さんに薬草を売りたいと言ったら、ギルドの受け付けのお姉さんは、ちゃんとした薬草だった買ってくれると言った。
「アリエッタ、薬草出して見て?」
「おねえちゃん、わかったわ」
私はプリフィに言われたので、アイテムボックスから薬草を何気なく出して見たのだけれど。
「!!!ストレージ、貴女達、ちょっと2階に来てくれる?貴女達の為よ?」
「「わかりました」」
アイテムボックスから薬草を取り出しただけなのに、ギルドの受け付けのお姉さんは慌て出した。
(なんでお姉さん慌ててるんだろう?私、もしかしてやらかしてしまったのかしら)
そしてギルドの受け付けのお姉さんに連れられるままに、ギルドの奥の階段を上がって2階に行くと、2階は広く、部屋がいくつもあって外には人は居なかった。