幼女、味音痴
依頼ボードの依頼をこなして行くと言う、日常に戻ったある日の事、依頼ボードを見ていたら、見慣れない依頼が書かれていた。
「お姉ちゃん、いつもと違う依頼が書かれていますわ」
「そうね、アリエッタ、緊急依頼って書いてあるけど、お金にはあまりなりそうに無いわよ」
「でもお姉ちゃん、この依頼って多分困っている人の依頼ですわ、なんとかしてあげたいですわ」
「アリエッタ、アリエッタは優しいわね、そうね、ならこの依頼、受けてみましょうか」
「さすがお姉ちゃんですわ、ありがとう」
依頼ボードに書かれていたのは、普段は目にしない緊急の文字が書かれていた。
その依頼内容は、
・緊急依頼
味音痴になってしまったので治して欲しい。
依頼料、成果にもよるが1日最低1000G。
と書かれていた、味音痴と言うとおそらく味覚障害だろう。
商売によっては味覚はとても色々左右される為、確かに緊急性のある依頼だ。
私は、とにかくこの依頼をお姉ちゃんと一緒に、受ける事にした。
「ケイティさん、この依頼受けますわ」
「アリエッタちゃん、それは一般の緊急依頼ね、依頼内容も、本当なら町医者の領分だけれど、よっぽど困っているのかも知れないわね、でもプリフィちゃんとアリエッタちゃんなら難なくこなせる気がするわ」
ケイティさんは、私とお姉ちゃんを高く買ってくれているので、簡単そうに言う。
「わかったわ、この緊急依頼、プリフィちゃんとアリエッタちゃんに受けてもらうわ、今からだと、そうね、時間的にまだ早いから、1時間か2時間後に依頼者に会ってもらうわ」
こうして、1時間か2時間後に、依頼者に会う事になった。
私とお姉ちゃんはギルドの空いているテーブルに座り、ジュースを飲みながら依頼者を待つ。
待っているあいだは、相変わらず依頼ボードによって行く冒険者達を眺めていた。
そして1時間くらい経っただろうか、1時間なら大して長くも感じ無かった。
待ってましたとばかりに、ケイティさんが依頼者を連れて、私とお姉ちゃんの所にやって来た。
「プリフィちゃん、アリエッタちゃん、こちらが依頼者のパルメさんよ」
「えーと、これは一体どういう事でしょうか?」
依頼者のパルメさんは何やら戸惑っている様子だった。
「はじめまして、パルメさん、私がプリフィでこっちがアリエッタです、まだ私達は幼いですが、れっきとした冒険者ですよ」
「え?冒険者ってこんなにちっちゃな子達もなれるの?
う〜ん」
パルメさんは私達を見て、どうやら幼い子に依頼をして失敗したかな?と言ったら感じで悩んでいた。
「パルメさん、大丈夫ですよ、この子達はこう見えてこのギルド内でも優秀な冒険者ですから、きっと役にたってくれますよ」
「本当ですか?依頼内容から畑違いの、味音痴をどうにかして欲しいと言う内容ですけれど、難しくありませんか?」
「大丈夫です、プリフィちゃんも頼りになりますし、アリエッタちゃんも本当に頼りになりますから」
「わかりました、それじゃあプリフィちゃん、アリエッタちゃん、依頼、お願い出来るかな?」
「わかりました」




