幼女、指名依頼④
船員が出入りしているカエラさんの5番倉庫に入って行くと、その中には飛び箱の1番上の部分ぐらいの大きさの、木の箱に入った荷物が沢山あった。
「確認ですけれど、これらの荷物を運べば良いんですのね?」
「そうよアリエッタちゃん、重たいけど、ストレージなら関係無いわよね」
「その通りですわ、ではしまいますわね?」
『スポスポスポ』
そう言って私は次々にスポスポスポと荷物をアイテムボックス仕舞い込んで行く。
「え〜!!!アリエッタちゃん、何それ!!!どうなってるの?」
次々と私は荷物をアイテムボックスに仕舞い込んで行くが、どうやらその様子にカエラさんは驚いてしまった様だ。
『スポスポスポ』
それでも私は荷物をアイテムボックスに仕舞い込んで行く。
「・・・アリエッタちゃん・・・」
荷物でいっぱいだった倉庫も、数分後遂に空になった。
「・・・アリエッタちゃん、倉庫が空になってしまったわ・・・、私の荷物は無事?大丈夫?」
「大丈夫ですわよカエラさん、なんなら元に戻しますわ?」
カエラさんは私がアイテムボックスに仕舞い込んで行く様を見ていて不安になったのだろう、カエラさんは荷物の心配をし始めたので、私はカエラさんを落ち着かせた。
「アリエッタちゃん、大丈夫なら良いわ、それなら今度は船に乗りましょうか、そこで荷物を下ろして貰うから」
「はい、わかりましたわ」
そう言って私達は、船のそばまで行ったのだが、船には1番高い所までハシゴが掛けられていた。
私は見た瞬間に、登るのが怖そうだったが、恐る恐るハシゴに足を掛けて、船の中腹まで登った。
「ヒエ〜、怖いですわ、でも登らないといけないんですのよね?」
「そうよ、アリエッタちゃん頑張って」
私は、高所恐怖症では無いのだけれど、船はまるでビルの様に大きくて、地上から地面まではとても高かった。
前世でも経験した事のない様な高さだったので、とても怖かった。
「そうだわ、魔法を使えば怖くないかも『エアウィング』」
私は、その場で思いつきの風魔法を使った浮遊術的な魔法を使うと、思惑通り浮遊術的な魔法が使えた。
「やった、やったわ、上手く行きましたわ、これでもうこんな怖い階段を使わなくてすみますわ」
『エアウィング』の魔法を使ったら、私の身体は宙に浮き、思った通りの方向に進んで行く。
そして、それを見ていたお姉ちゃんが何やら騒がしくなった。
「何よその魔法、アリエッタ、私にも教えて?」
「わかりましたわ、お姉ちゃん、この魔法は風属性の魔法なのですけれど、下から圧倒的に自分に向けてイメージする事が大切ですわ、それでも、自分が持ち上がらな過ぎるイメージをしてください、そして『エアウィング』と詠唱するのです」
そしてお姉ちゃんは私が言った通りに実践すると、お姉ちゃんもどうやら天才の様で。
「『エアウィング』、やったわ、アリエッタ、私にも出来たわ、これで空中散歩ができる様になるわ」
お姉ちゃんは一回で私の言った通りに魔法が成功した。
「私は何を見ているんだろう、とても私には真似出来ない魔法よ」
「そうだねカエラさん、この2人は色々と規格外なんだよ」
私が開発した魔法に、カエラさんとガウディさんは半ば呆れて放心状態だった。




