幼女、指名依頼③
東の国に向けて船出の1日前、この日カエラさんが1番重要な作業をして欲しいとの事だった。
「おはよう、プリフィちゃん、アリエッタちゃん」
「「おはようございます」」
私とお姉ちゃん、そしてガウディさんと3人のいつもと違うメンバーで、ギルドでカエラさんと落ち合い挨拶をした。
「このギルドから東の港に行って、船に荷物を積んで欲しいの」
「船に荷物を運ぶんですね?わかりました」
私達はギルドから出て、東の港に向かって歩きながら、カエラさんから仕事の内容を聞く。
「荷物はこの国、アルファニカで買い取ったものなんだけど、それを東の国、ハポネスで売りたいの、船に積んで1日、出航して2日かかるから費用もかかるの、
だから荷物は大量なの、毎回1日掛けて船に荷物を積むんだけれど、倉庫内の半分も積めないのよ、今回は少しでも多く積みたいから、アリエッタちゃんのストレージを利用したいのよ」
「そうなのですね、確かに私のストレージを使えば、荷物は沢山運べますわね」
「アリエッタちゃん、心強いわ」
この国で買ったものを買い取って、東の国で売って利益を得たい訳か。
でも大量に売らないと利益にならないだろうから、倉庫にはおそらく大量の在庫があるだろう。
そこで私のストレージ、アイテムボックスが利用できる訳か。
「それなら積荷にもう1日かければ良いのでは無いですか?」
「それがそう言う訳にもいかないのよ、船が大型だから、停泊料は高くて、人件費もかかってしまうし、2日も積荷にかけていると利益が減ってしまうのよ、ちなみに船員の一人当たりの人件費が、アリエッタちゃんに出した依頼料と同じ6000Gよ、だからなるべく船は使いたくないの」
「そうなのですね」
船員の一人当たりの人件費、船の停泊料を考えると、確かになるべく船を使いたく無い。
「アリエッタちゃんがこの前私のお店で買った30kgのお米をストレージにしまえるって事は、荷運びにかかる時間も減らせるでしょうから、それに同行者のプリフィちゃんは荷運びは無理でも、ガウディさんには荷物を運んでもらうから、人件費通りに働いてもらう事になるわ」
「わかりましたわ、そう言った事情だったですわね」
カエラさんが依頼で出した一人当たり6000Gは赤字にならないか心配だったけれど、船員の人件費を考えると妥当だと思った。
そう言った話しをしている間に東の港に着いた。
東の港ではとても大きな船が停泊していて、周りには沢山倉庫があった。
確かに沢山の倉庫から荷物を少人数で運んでいたら、1日ではとても荷物を運びきれないだろうと思った。
「私の持っている倉庫は5番、6番、7番、8番倉庫よ?今船員達が荷物を運んでいるでしょう、それじゃあアリエッタちゃん、5番倉庫の荷物を運んでね?」
「わかりましたわ」




